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【第44号】「みんなでつながり、いきいき子育て」女性ライフサイクル研究所Felien(フェリアン) 津村 薫

2019年3月20日

ページ番号:283427

子育てをめぐる祖父母との関係


 子育てをめぐって、祖父母との関係で悩んだことがありますか?

 子どもが小さな頃からいろんな人たちに可愛がられ、愛情豊かに育つ。これはとっても良いことなんです。みんなから可愛がられた記憶は、子どもの中に温かいものとして根づいて、子どものその後を支えるんですね。

 祖父母や周囲に助けられて、安心して子育てできると感謝している親はたくさんいます。一方、祖父母との関係に悩む親たちも少なくないことを、仕事を通して感じてきました。

 自分自身の気持ちが言えずにもやもやしたまま我慢し過ぎたり、そのあげくに爆発するといった両極端な態度になるのは残念ですね。お互いを思いやり、良い関係を築くためには何が必要なのかを考えてみましょう。

子育ての主役は誰?


 子育ての主役は親子です。周囲は親の思いを尊重して見守り、必要な時に関わる態度が大切でしょう。子育てのことは夫婦で話し合い、決めていきましょう。シングルの方は身近に助けてくれる存在を積極的に求めましょう。

 手や口を出され過ぎて困るという場合は、夫婦で話し合い、祖父母に見守ってほしいことを伝えられるといいですね。良い人間関係には、近すぎず、遠すぎずという、ある程度の境界線が必要なんです。
 
 祖父母が子育てに関わってくれるのは心強いことです。でも、夫婦で取り組むべきことにも手や口を出し過ぎたり、逆に夫婦が実家に頼り過ぎる場合もあります。

 パパやママが実家に頼り過ぎ、息子や娘の意識のままから変化しない子育ても問題視されるようになりました。これもまた、誰のためにもマイナスな側面が大きいので、自分自身の子育てのありかたを振り返っておきたいものですね。    
もちろん人生経験豊富な祖父母世代は頼りになります。でも、子どもがゼロ歳なら、ママもパパもゼロ歳。それでいいんです。「何が一番子どものために良いんだろうね?」と夫婦で共に考え、小さな失敗を繰り返しつつも、親として成長していく地道なプロセスを大切にしたいですね。

どんなコミュニケーションがうまくいく?


 大切なことは、自分たちにも気持ちがあるように、相手にだって気持ちがあることを意識する。想像力を広げることだと思います。

 祖父母だって子どもを大事に思ってのことだと、相手の良いところを探すことも大切です。ストレスが高くなると物事を否定的に捉えたくなるので注意したいですね。

 子育ては昔と今とではかなり変わってきています。現在の育児書を見せて丁寧に説明して理解を求める、ここまでは譲れるけれど、ここからは自分たちで考えたいと伝えるなど、問題を分けられたらいいですね。

 断定的な物言いをせず、「私はこう思いますが、お母さん(お父さん)はどう思われますか?」と相手の気持ちにも耳を傾けることも大切です。ポイントは相手を変えようとするのではなく、自分自身ができることを前向きに考えることです。

上手につきあい、いきいき子育てを


 トラブルが起きたとき、私たちは「どちらが正しいか悪いか」という考え方をしてしまいがちです。でも、子どもを思う気持ちさえ同じなら、考え方はひとつでなくていいのです。

 ささいな価値観の違いよりも、子どもを温かく見守る人がたくさんいることの良さに注目したいものです。子どももさまざまな価値観に触れて、視野を広げる機会になるでしょう。「間違っている」ではなく「違っている」と考えられたらいいですね。

 親族との関係だけでなく、地域の人たちと積極的につながり、子どもを取り巻く人間関係を豊かにしていくことも大切ですね。孤立した子育ては、独りよがりになりがちです。豊かに生きるとは、豊かな関係の中で生きることといえるでしょう。

 もちろん、そもそもの親子関係が深刻なものである場合は、親子関係や家族の問題を専門とする機関はいくつもありますので、誰かに手助けしてもらいながら、今後の関係を模索する方法もあるでしょう。

「心が折れそう」なんて言葉がよく使われるようになりました。傷つくことを恐れてばかりでは、心が鍛えられません。

小さな行き違いはあっても、お互いが認め合い、助け合い、支え合い、語り合う関係を築いてゆけるといいですね。それはきっと、子どもだけではなく、親であるあなたの人生をも豊かにしてくれるでしょう。

参考文献 『ママ・パパ・ばぁば・じぃじ 上手につきあい、いきいき子育て』
窪田容子・津村薫(三学出版)

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