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平成26年第5回教育委員会会議

2022年9月1日

ページ番号:285029

第5回教育委員会会議

第5回教育委員会会議録

 

1 日 時  平成26年2月18日(火) 午後2時00分~午後3時30

 

2 場 所  大阪市役所本庁舎7階市会第6委員会室

 

3 出席者

大森不二雄  委員長

林  園美  委員長職務代理者

長谷川惠一  委員

高尾 元久  委員

 

永井 哲郎  教育長

荻野 哲男  教育次長

沼守 誠也  教育次長

細井 敦子  城東区担当理事

浅野 宏子  総務部長

小川 芳和  学校配置計画担当部長

林田  潔  教務部長

森本 充博  生涯学習部長

大継 章嘉  指導部長

上林 幸男  教育事業監理担当部長

三木 信夫  学校経営管理センター所長

沢田 和夫  教育センター所長

飯田 明子  学事課長

脇谷 慎也  学事課担当係長

高井 俊一  教職員人事担当課長

武井 宏蔵  教職員人事担当課長代理

足立  任  教務部担当係長

川田 光洋  教務部担当係長

中村 浩之  教務部担当係長

吉岡 範行  教務部担当係長

奥野 尚史  城東区総合企画担当課長

鈴木 健治  城東区総合企画担当課長代理

藤巻 幸嗣  総務課長

松浦  令  総務課担当係長

 

4 次第

(1)大森委員長より開会を宣告

(2)大森委員長より会議録署名者に林委員を指名

(3)議題

議案第33号 城東区の就学制度の改善について

議案第34号 職員の人事について

議案第35号 職員の人事について

なお、議案第34号及び議案第35号については教育委員会会議規則第6条第1項第2号に該当することにより、採決の結果、委員全員異議なく会議は非公開とされた。

 

(4)議事要旨

議案第33号「城東区の就学制度の改善について」を上程。

細井城東区担当理事からの説明要旨は以下のとおりである。

城東区の就学制度の改善について、平成27年度より小学校は隣接区域選択制、中学校は自由選択制による学校選択制を導入する。希望調査においては、第3希望までの複数校を希望することができることとし、きょうだい関係、通学距離及び進学中学校についての優先扱いは行わない。指定校変更の基準の拡大については、学校選択制の導入により選択が可能であることから行わない。

質疑の概要は以下のとおりである。

委員長「アンケートにおいて説明の前と後について意見を伺うというやりかたについて、非常に興味深かった。説明の前と後で保護者が意見を変えるということがあったとのことだが、アイデアはどこから出たのか。」

細井城東区担当理事「区の中で検討した。」

委員長「実際どれくらい意見が変わるものか。」

奥野課長「例えば小学校への学校選択制については、小学校の保護者説明では当初が35.8%と11.5%の方が賛成に転じている。他もそれぞれについて反対あるいは分からないという意見から、賛成に変わっている。」

委員長「説明会の参加者全員を対象としてアンケートをお願いしたということか。」

細井城東区担当理事「そうである。」

委員長「その結果が6ページ以降にまとめられており、実際小学校についても、説明会に出た方という限定はあるが、説明前に比べて説明後は賛成の方が増えている、トータルではそういうことになっている。」

長谷川委員「小学校での選択制導入に係る主な自由意見の中にある安全性の不安と地域コミュニティの関係の希薄化について、具体的な対応策を考えているか。」

細井城東区担当理事「原則として保護者の責任でお願いしているが、それだけでは足りないため、小学校は隣接区域として通学距離をできるだけ短くするとともに、防犯ブザーを配付することを検討している。また、地域での見守り活動など支援協力をお願いすることにより、安心・安全の確保を図ってまいりたいと考えている。地域コミュニティの希薄化については、もともと大阪市全体では通学区域を優先としており、基本的には通学区域の学校に行けるということを前提にしていること、また選択をする場合においても、受け入れの可能な学級数の関係で1学級分を上限としたためコミュニティへの影響は少ないという説明をしている。数十人がごそっと移るということはないということや、地域も選択制の対象であるということを説明した。その上で子どもたちに選択肢を与えることによる自我の芽生えを促し、自分の校区でも選択するという精神面での教育効果も説明した。」

長谷川委員「地域の協力は具体的にはどのような形で依頼しているのか。」

細井城東区担当理事「現状では各路地の角に防犯協会の方に子ども見守り隊として協力いただいている方が多く、選択制を実施するに際しては、角ごとに見守り隊がいるので、そこまで来た子どもについては隣接校の子どもであっても選択した学校まで見守るということをお願いしているし、逆にそういった子どもたちが見守り隊を認識できるように、腕章や帽子など見守り隊ということがわかる目印を作って欲しいという声をいただいている。」

長谷川委員「防犯ブザーの予算はとれるのか。」

細井城東区担当理事「消防署と連携している。防犯ブザーはものすごく大きな音が鳴る。警察にも相談している。防犯ブザーを全員に配り、防犯ブザーが鳴ったら、地域の方に協力いただくようお願いしている。大阪市は犯罪件数が多いが、城東区は件数が非常に少ない。今後も警察と連携しながら子どもの安全安心を考えていきたい。」

長谷川委員「人数が多いので予算が大丈夫かと思う。」

奥野課長「区長の裁量予算の中から捻出することとしており、今市会に上程している。」

林委員「アンケートを丁寧にとっているが、回収率はどの程度であったか。」

奥野課長「年度当初は保護者ベースで言えば約半数ぐらいの回収率であったと思う。説明会の回収率は9割の方に答えてもらっている。」

林委員「非常にいいことだと思うが、その中で課題となることを聞いていただいており、それを聞いた上で公平性の観点からきょうだい関係や選択小学校を優先しないということとしているものと考えているが、そういう要望はなかったのか。」

奥野課長「意見が分れていた。選択の幅自体が少ないということもあり、最初に抽選に当たったら既得権になるのではという意見もあった。我々としても非常に悩んだが、一から抽選に臨んでもらうことが公平になるのではないかと結論に至った。」

林委員「今後、様々な意見が出てくると思うが、それらを踏まえて修正することもあるのか。」

奥野課長「制度ができたから終わりではないという意見もいただいており、保護者、子どもにとってよりよい制度を追求していくというのが我々の思いであり、教育委員会とも連携して進めていきたい。」

高尾委員「きょうだい関係を優先事項から外すことについて、どうしてかなと思っていた。特に小学生については、きょうだいで一緒に通うということが大きな価値である。保護者にとってもきょうだいが違う学校に通うことで行事が分かれるなど負担も大きいと思う。逆に学校選択を狭めるのではないかという危惧をもっていた。しかし、保護者の意見を聴いた上での判断ということで納得した。中学校においても第3希望まで聞くことや自由選択制ということでよいのではないかと思った。今後とも推移についてしっかり見ていただき、改善の余地があればよろしくお願いしたい。」

細井城東区担当理事「きょうだい関係について、保護者からそのような意見はあったが、やはり一人の人間であって、きょうだいであっても同じ進路を進むとは限らないと考えている。高校は自分の好きなところに行くので、今の教育論としては個性を大事にすべきであると考えており、確かに行事も大変だとは思うが、隣接区域であるので対応可能ではないかと思うし、それも家庭のあり方であり、家族の輪もできるのではないか、本来は一緒の学校に行くところが違う学校に行くことでどのようなプラス効果があるのか、例えば兄がいて弟がいる場合、本来は弟は兄を頼るところ、別の学校にいくとなると1年生から自立していく、そのための特色がプラスに出てくれば、中学、高校で自分の人生を選択できる、立派な人生を歩んでいけるのではないかと考えたところである。」

委員長「実際の受け入れ枠が非常に限られている中で、保護者全体にとっての選択が実質的に行使できるチャンスを考えると、優先枠との関係はジレンマがあると言える。小学校16校、中学校6校を見た時に、平成26年度の受け入れ枠を見た時に、1クラス分まるまる受け入れることのできる学校はどのくらいあるのか。」

奥野課長「以前教育委員会から示された際には非常に枠が限られていた。城東区は子どもの数が増えており、今後は教育委員会と枠について相談させていただきながら進めていきたい。」

教育長「城東区は規模が大きい学校がほとんどであり、なかなか受け入れ枠は多くないというのが現状である。」

委員長「情報提供について、保護者の観点から欲しい情報が出ていないということだと思うが、これについては具体的にはどのように対応していくのか。」

奥野課長「まず学校案内、学校公開を充実させることを考えている。説明会の中でも実際に学校を見たいという意見が多くあった。どのような形になるか学校と相談しながらになるが、積極的に進めていきたい。」

委員長「学校案内は区全体の学校についてとりまとめて出される予定はあるか。」

奥野課長「所定の様式に沿って出していくが、学校のホームページともリンクさせ、見やすいホームページづくりをしてもらうようお願いしていきたい。」

委員長「積極的に公表する学校の比率が少ないとなかなか大きくならない。それが半分を超えると一気に広がる。学校案内や要覧みたいなものを、区で出していく時に、区の校長会と相談しなければならないと思うが、その際にはできるだけ保護者が知りたい情報は共通で提供するように各学校に理解してもらい、ホームページについても見やすくするようしてもらいたい。過半数の学校が積極的な情報提供をしてもらえるよう、区の校長と相談しながら進めてもらいたい。教育委員会事務局も含めて一緒にやっていきたい。」

長谷川委員「学校選択制は学校の特色が出てくるとその意味が一層はっきりすると思う。区担当理事としてその点の学校に対する支援を考えているか。」

細井城東区担当理事「城東区では小学校において英語の導入を進めているが、いくつかの学校では前もって導入を進めていただいている。英語が母国語のように話せるということがシンガポールが発展した大きな要因だと考えている。英語といえば日本人はひいてしまうところがある。すっと話せるような英語の教育をしていただけるようにお願いしており、区独自で小学校4年生を対象に英語教室を実施しているが、年齢を下げて特色を出していきたい。また、城東区は吹奏楽が全国的に有名なので、吹奏楽の支援をしていきたい。また、中学では英語の弁論大会で全国大会に出場した生徒がいる。スポーツでも優秀な成績を修めている生徒がおり、様々な特色を活かしながら、例えば作法として浴衣を着てお茶を点てるということをしている小学校もあり、区担当理事として学校と連携しながら様々な特色化を進めていきたい。」

長谷川委員「学校協議会との関係について教えて欲しい。」

細井城東区担当理事「学校選択制については学校協議会は活用していない。城東区の場合は、小学校や中学校と争いがあるということはなく、うまくいっている。課題と言えるようなことは今のところない。城東区ではみなさん頑張っていただいている。学校協議会を活用することなくスムーズに推移している。」

委員長「学校協議会は活用するという視点だけでなく、学校に対して協力して頂くため、選択制のような大きな事案については情報として知っておいていただく必要がある。協議会のみなさんが選択制に理解を持ってもらえるようお願いしたい。」

細井城東区担当理事「校長会とは定期的に開催しているので、何かあれば学校協議会を開いていただくこととしているが、今のところはそこまでの問題は生じていない。」

委員長「活用ということではなく、学校に協力をしていただくということであり、しっかりと理解をしてもらうようしてもらいたい。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第34号「職員の人事について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

小学校の給食調理員について、給食に使用する米7kg入りの袋を7袋程度、同校に勤務していたアルバイト職員に持ち帰らせたことなどにより、懲戒処分として停職3月を科すものである。また、その管理監督責任として校長を口頭注意とする。

質疑の概要は以下のとおりである。

委員長「校長は虚偽の報告を行っており、その後も改まってなかったのであって、それで口頭注意でよいのか。給食調理員の監督責任ではなく、虚偽報告は本人責任ではないのか。」

林田部長「本人としては虚偽とは考えておらず、甘い考えで処理していたということである。通常は本件の状況では管理監督責任は問わないところであるが、そこを重く見て行政措置とするものである。」

委員長「教頭については責任はないのか。食材の納品や発注について教頭の関与はなかったのか。」

林田部長「日常的な調理室との連絡は教頭が行うことが多いが、米の量が多いというところは教頭が把握できたかというと、そこまでは難しいと考えている。」

林委員「通報があったのは24年6月なのに、なぜこれだけ時間がかかったのか。」

川田係長「通報を受けて、24年の6月から9月にかけて調査を行ったが、当該職員が病気休職に入ったため、調査がストップし、25年7月下旬から本格的に復職していたため、本来であれば速やかに処分すべきであったが、他の案件との関係で遅れてしまった。」

林委員「アルバイトとしての採用はいつからか、現状は何人くらいアルバイトがいるのか。」

林田部長「アルバイトは以前から雇用している。」

武井代理「産休、育休の代替職員としてアルバイトを採用している。」

林委員「そもそものシステムとして食材を持ち帰ったことがわかるシステムになっているのか。記録を各学校でつけ、それを管理職がチェックする体制になっているのか。」

川田係長「お米については発注表が教育委員会を経るようになっているが、過剰発注があれば今は発見できるようになっているが、当時はそこまでしていなかったので把握できなかった。」

林田部長「この事象を教訓として教育委員会でチェックしている。ただ、米は一定期間で消費することになるため、何食分と明確に計ることは難しいと思うが、何袋か多いということになれば、目安と違う場合は確認する体制をとっている。」

委員長「通報で持ち帰りということと早帰りが指摘され、それを受けて校長に対して調査するように指示したにもかかわらず、校長が早帰りがないと判断した合理的な事情はあるのか。」

川田係長「校長としては調査を指示したとは明確に受け止めておらず、注意すればよいと思っていた。そこで事務局と校長にずれがあった。校長としては指導、注意に重きを置いていた。」

委員長「本当に指導、注意したのか。注意したにもかかわらず直っていない。指導、注意していないのではないか。」

川田係長「口頭での注意を行ったが、十分な調査は行っていなかった。」

委員長「本人に時間をとって問い詰めることを本来するべきだったのに、それをしていなかった。」

川田係長「教頭を通じて注意しただけである。」

高尾委員「事務局はどのような指示をしたのか。通常であれば事実確認と、その対策について指示をすると思う。事実確認については調査を指示したかどうか明らかではない。事務局が行ったのは米袋の数を毎日確認することと早帰りの確認のみであり、持ち帰らせていたのか確認を取れという明確な指示がない。そうすると校長が本人に注意して今後起きなければいいのかなと理解したともとれる。それと本人が体調が悪いということで休み出すまで時間があったが、この間校長は話を聞くのが普通なのではないか。」

川田係長「本人が休み出す以前に持ち帰りと早帰りがあったことは事務局として把握している。」

高尾委員「事務局はそのことについて指示をしたのか。通報内容の真偽を確認するよう指示したのか。」

川田係長「持ち帰りについても確認することは伝えている。」

高尾委員「それにも関わらず校長はしていなかったのか。それ以降は持ち出すことはなかったのか。」

川田係長「校長からも聞き取りをし、我々も学校へ行って話をしている。」

高尾委員「被通報者と通報者が同じタイミングで異動しているが、通報者に不利益が及んだということはないのか。」

林田部長「通報者については本人の希望で異動している。」

委員長「通報したことによって悪者になっているということはないか。」

武井代理「通報したことによって悪者になっていたということはない。本人が異動を希望したためである。」

高尾委員「校長として適切な対応がとれなかったのか。通報した者にとって辛い立場に置かれたのではないか。」

委員長「通報以後は持ち帰りはなかったのか。」

川田係長「なかった。」

委員長「校長に関しては、早帰りについて問題なしとして教育委員会に報告していることが問題だと考える。」

教育長「そのことも含めて口頭注意としている。」

川田係長「校長も判断が甘かったということを述べている。」

委員長「事務局としても伝え方が曖昧であったということであるなら、事務局としても校長としても緊張感に欠けていたのではないか。行政措置の決裁文書に事務局としての伝え方にも問題があったという旨の表現を入れてもらい、それを踏まえてこのような処分としたことがわかるようにしてもらいたい。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第35号「職員の人事について」を上程。

林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。

中学校の管理作業員について、平成25年5月6日から同月24日頃の勤務時間中に、休養室において数度、1回につき1、2本喫煙したことにより、懲戒処分として停職1月を科すものである。なお、同校の校長について、25年6月に喫煙を把握しながら教育委員会事務局へ報告せず当該職員への指導に留めたことにより、校長を口頭注意とする。

質疑の概要は以下のとおりである。

委員長「当該職員の人事評価についてはどうか。」

武井代理「非常にまじめに勤務していると聞いている。」

委員長「管理作業員の評価は校長からしか聞けないのか。」

武井代理「平成25年度からは主任級が学校を回って管理作業員の業務を見て評価を行っている。」

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

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