豊臣期金箔押菊文大飾瓦 1点
2019年1月9日
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豊臣期金箔押菊文大飾瓦
とよとみききんぱくおしきくもんだいかざりがわら
分野/部門
有形文化財/考古資料
所有者
大阪市(経済戦略局)
出土地
大阪市中央区大手前 出土
所在地
大阪市中央区大阪城(大阪城天守閣)
紹介

直径45㎝と巨大な菊文の飾瓦である。昭和29年(1954)の大阪合同庁舎第1号館の基礎工事中に採集され、大阪城天守閣が保管したことがきっかけで同館の所蔵資料となった。円形板状の瓦の表面いっぱいに12葉の重菊文を表している。花弁の合間に9箇所の釘孔がある。一部にわずかな欠損があるがほぼ完形であり、金箔も広い範囲で残存している。数箇所に笵傷(はんきず)が認められ、京都市伏見城跡で採集された金箔のない大飾瓦(大阪城天守閣寄託資料)と同笵(どうはん)である。裏面には断面円形の粘土棒を半環状に取り付けた把手がある。釘孔の左右対称方向とは一致しない。
菊文も桐文とともに天皇から秀吉に下賜され、豊臣氏と関わりの深い文様である。また、同じく秀吉によって築造された伏見城の瓦に、本資料と同笵のものが含まれることは注目される。
用語解説
笵(はん) 瓦の文様部分や金属の鋳物などをつくるための型
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