平成26年第31回教育委員会会議
2024年7月10日
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平成26年第31回教育委員会会議
第31回教育委員会会議録
1 日時 平成26年11月25日 火曜日 午前10時30分から午前11時40分
2 場所 大阪市役所7階市会第6委員会室
3 出席者
大森不二雄 委員長
林 園美 委員
高尾 元久 委員
西村 和雄 委員
帯野久美子 委員
山本 晋次 教育長
寳田 啓行 教育次長
沼守 誠也 教育次長
浅野 宏子 総務部長
林田 潔 教務部長
沢田 和夫 教育センター所長
佐藤 文 教職員資質向上担当課長
川楠 政宏 教務部担当係長
福村 恭央 教育センター主任指導主事
忍 康彦 服務・監察担当課長
武井 宏蔵 服務・監察担当課長代理
有上 裕美 教務部担当係長
川本 祥生 教職員人事担当課長
橋本 洋祐 教務部担当係長
川阪 明 総務課長
松浦 令 総務課長代理
東川 英俊 総務課担当係長
ほか係員1名
4 次第
(1)大森委員長より開会を宣告
(2)大森委員長より会議録署名者に西村委員を指名
(3)議題
議案第187号 指導が不適切である教員のステップアップ研修(第一次研修)後の措置について
議案第188号 職員の人事について
議案第189号 校長公募第3次(最終)選考結果について
なお、議案第187 号から議案第188号については、会議規則第6条第1項第2号に該当することにより、議案第189号については、会議規則第6条第1項第5号に該当することにより、採決の結果委員全員異議なく会議は非公開とされた。
(4)議事要旨
議案第187号「指導が不適切である教員のステップアップ研修(第一次研修)後の措置について」を上程。
林田部長からの説明要旨は以下のとおりである。
指導が不適切である教員としてステップアップ研修を実施してきた教員について、指導力向上支援・判定会議の意見を踏まえ、ステップアップ研修後の措置として、ステップアプ研修(第一次研修)を延長することについて審議いただきたい。
質疑の概要は以下のとおりである。
【大森委員長】 当該教員は、他の教職員とのトラブルはありませんでしたか。
【林田部長】 よく休暇を取るということがあり同僚との人間関係は良くなかったようです。
大森委員長】 きっかけとして、当該教員に対して保護者から苦情はあったのでしょうか。
【佐藤課長】 保護者から授業がわかりにくいということで苦情がありました。
【大森委員長】 そこから全てがスタートしているということですか。
【佐藤課長】 そうです。
【帯野委員】 当該教員は、研修を継続すれば、復帰できる可能性はあるということですか。
【佐藤課長】 当該教員から、自分の課題を改善しないと復帰できないという自覚が見受けられてきました。研修の期間は原則として1年間までと定められておりますので、指導技術を改善できるかどうか、研修を延長したいということです。
【林田部長】 基本的には、4カ月というスパンで現場復帰、分限免職処分、研修延長という判断を行ってまいります。原則としては最長1年ですので、現時点では復帰のめどが高いと必ずしも判断しておりませんが、引き続き研修を続けるように意見がございました。
【帯野委員】 ステップアップ研修は規則上、1年間の研修を受けて、そのうえで復帰または免職を判断するということですか。第一次研修で免職にするか、復帰にするかという判断をせず、第二次研修以降に進んで、1年間、そういう研修を受けた上で決定するのでしょうか。
【林田部長】 いえ、ステップアップ研修は4カ月単位ですので、この第一次研修で、分限免職処分の判断をすることも、制度的には可能でございます。
【西村委員】 当該教員は実力が非常に不足しているように見受けられます。本人が改善するのを待つのではなく、しっかり教え込む必要があるのではないでしょうか。いろんな面で実力に欠けているような気がします。
【林田部長】 研修では学校現場から離れ、教育センターで指導員が直接指導し、模擬授業等を行いながら改善するべき点を直接指導しています。
【大森委員長】 練習授業や実習授業というのは、実際の生徒がいる場ではなく、指導員が生徒役をするのですか。
【佐藤課長】 そのとおりです。
【林田部長】 復帰間際になると学校現場へ行って生徒に直接指導する研修を行うこともありますが、当該教員はそこまで至っておりません。
【大森委員長】 4カ月の研修を3期行って12カ月で終わるとしたら、第三次研修の終了時に教育委員会は、現場復帰か分限免職処分いずれかの決断をしなければいけないということですよね。第三次研修の結果、第四次研修に進むということは制度上できるのですか。
【林田部長】 制度上は、1年を超えて研修を命じる事は可能です。また、現場での研修というのは、改善が見込まれてから実施します。
【大森委員長】 改善している場合ということですね。
【林田部長】 そうです。しかし、今の状態で生徒に対して直接授業をさせますと、生徒への影響がございます。
【大森委員長】 仮に、この第二次研修において第1ステップ止まりで、第三次研修においても第1ステップの繰り返しとなった場合は、もう第3ステップに行く可能性は無いということにならないのですか。
【佐藤課長】 期間が決まっておりますので、難しいと思います。
【大森委員長】 第三次研修終了時後の措置として分限免職処分を行った教員は過去に何名いたのでしょうか。
【佐藤課長】 4名です。なお、研修終了時のステップは第2ステップまたは第3ステップでした。
【大森委員長】 そういう人でも第1ステップは脱しているのですか。
【佐藤課長】 はい。
【大森委員長】 過去に第1ステップのまま第三次研修に入った研修生はいないのですか。
【佐藤課長】 過去にはありません。
【大森委員長】 第1ステップのまま第三次研修に進んだ方は過去いないのですね。第3ステップに上がったが、第三次研修において分限免職処分を行うという判断をした前例というのはあるのですか。
【佐藤課長】 第3ステップの状態で分限免職処分を受けた方は2名います。
【大森委員長】 分限免職処分になりそうだということがわかれば、依願退職する方もおられますよね。
【林田部長】 研修の効果があらわれない方は自主的に退職されるというケースがあります。
【大森委員長】 ステップアップ研修の途中で依願退職された方は、過去に何人いらっしゃるのでしょうか。
【佐藤課長】 31名です。
【高尾委員】 この教員の将来について、難しいものがあると考えています。自分がどういう立場にあるかという自覚が非常に欠けていて、人権に関する正しい理解ができていない、この2点が非常に大きな課題としてあるように見受けられます。また、ステップアップ研修は一般的な研修とは違って、教員の問題点に焦点を定めて、将来を見据えながら実施する必要があると思います。
【大森委員長】 いずれにしても、第二次研修において予断なく観察されなければならないと思います。
採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。
議案第188号「職員の人事について」を上程。
林田教務部長からの説明要旨は次のとおりである。
【林田部長】 小学校教諭について、知人女性の自宅において、当該女性に対して左頬を右平手で2回叩き、右足の甲で左太ももを蹴り、当該女性に対して加療約3週間を要する傷害を負わせ、傷害の疑いで逮捕されたことについて、地方公務員法第29条第1項第1号及び第3号により、懲戒処分として停職6月を科すものである。
質疑の概要は以下のとおりである。
【大森委員長】 明日処分日で、本人の意向によれば退職するそうですが、処分日当日に退職となるのですか。
【林田部長】 同日です。
採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。
議案第189号「校長公募第3次選考結果について」を上程。
林田教務部長からの説明要旨は以下のとおりである。
第2次選考合格者の127名のうち、第3次選考合格者を合計79名とする。なお、合格者のうち外部15名中6名を、内部112名中73名を合格とする。
質疑の概要は以下のとおりである。
【西村委員】 3次選考結果の合計点の内訳、教育委員、区長、外部、事務局行政職、事務局教育職、これも公表するのですか。
【林田教務部長】 これは公表はいたしません。
【橋本係長】 公表する場合が考えられるのは、受験者本人から、自身の情報の開示請求ということがあった場合には、その方の点に関しては内訳まで、これは出さざるを得ないと思っています。
【大森委員長】 個人情報とか全部消して、順位で並べて合計点だけ出してませんでしたか。
【橋本係長】 求められたら合計点だけは、出しています。
【川本課長】 市会で言われたときに、個人情報を消して黒塗りで出したことはございます。
【大森委員長】 個人が特定できないようにして、要するに何点だと合格していて、何点だと不合格になっているというのがわかるようなものを出していましたよね。そうしないと何人採用した、何人合格しかわからなくなってしまうので。
【帯野委員】 研修期間中に不適切という評価になった場合はどうなるのですか。
【林田教務部長】 研修期間中に非違行為でありますとか、そういう校長採用に、4月1日からの正式採用でございますので、それまでは研修としての、いわゆる嘱託としての採用であり、合格決定通知は持っていますので、何らかの非違行為があれば取り消しということも考えられますけれども、それは慎重にする必要があるのかなと考えます。
【大森委員長】 つまり、嘱託職員なので、4月1日に校長としての発令なので、ですから1月から3月の期間に当然、校長としての適格性がないと判断されるような何か非違行為とか、何かしらが起これば、あるいは申込書に虚偽を書いていたとか、何かあれば当然、法的に採用しないということは可能なわけですね。だけれど、そういう採用するかどうかの、いわゆる評価、研修期間というのが依然として採用に向けた選考期間に入っているというわけではないと。ただし、当然、その間、校長としての適格性を欠くと判断されるような何かしらが起これば、法的にはそれは採用しないということはできますよね。
【林田教務部長】 そうですね。
【帯野委員】 内部からの採用者はほとんど問題ないと思う。外部の方は、ぜひともしっかりと見ていかないといけない。研修期間中にフォローするとか、それはぜひお願いいたします。
【林田教務部長】 それは3カ月の研修期間でまさに学校現場を、やっぱり実際に入って見ないとわからないという声はよくお聞きしますので、そういったことを含めて単なる研修ではなく、その中で学校現場に適合するようにいろいろアドバイスをしていくということになります。
【高尾委員】 私の印象では、協議会の場で相当突っ込んだ意見交換が行われているということはこの問題を解決する1つの手段だろうと思います。
ただ、今後についてもし検討していただけるなら、実は採点して、なぜこの評価をつけたかを、感想的に書く欄がある。これを記入する時間がすごく短くて、あの時間がもうちょっと取れたらよかったなと思います。
それから特に、こういう絶対だめですよとか、あるいは絶対採るべきですという評価をした人については、ぜひともなぜそうだったのかということを書いてもらうと、後の議論がしやすくなる。
今回の場合、そこに区長がいらっしゃらなかったので、なぜこの評価をつけたんですかということが聞けなかったので、ちょっと心残りとしてはあるんですね。
今後についてはぜひ研修ということ、それから個人の問題の発見を早めていただきたいということ、それからあとお尋ねしたいのが例の経歴詐称という問題がありましたけども、合格なさった方についての経歴の確認というのはどういうふうな予定で、あるいはもう既にされているんですか。
【橋本係長】 これからです。採用手続書類でいろいろ出していただくことになりますので、その中で見させていただくということです。
【高尾委員】 当然、前職だったところに問い合わせするとか、そういうことも含まれているわけですね。
【橋本係長】 職歴証明を出していただきます。
【大森委員長】 以前はそういう問い合わせはしなかったのでしたか。
【橋本係長】 職歴証明は出していただいていたのですが、例えば1人、懲戒免職になった方というのは、職歴証明書自体を偽造しました。
【林田教務部長】 前回、その書類も、今回、それぞれの方の職歴出していただいて、当然、原本でその会社の公的押印がされているのが本来ですので、懲戒免職の者については海外であったということで非常にわかりにくかったということと、ご自身の会社ということで、自分の判であったということで。いずれにしてもそういう疑念のある場合は問い合わせするということをさせていただきたいと思います。
【大森委員長】 今のご議論があったように、面接官同士で、最後に議論する時間を設けるかどうかですね。特に外部の場合は一応、1人当たり1時間取りましたでしょう。そうすると内部は無理かなと、15分だと。別に内部をあらかじめ排除する必要はないのかもしれませんが、特に外部については1時間あるわけですので、今までは完全に各面接官がつけて、後でこういうばらつきがわかると。
これ、実際問題、結構差は大きいんです、評価者によって。内部人材見ても。ですから、それを特に時間のある外部については、各面接官が点数をつけてみた後に、互いに確認したほうがいいのかという論点があると思います。
議論が必要かと思いますが、専門家の意見も聞きながら、事務局と我々委員で議論したほうがいいと思います。さらなる改善に向けて。
【帯野委員】 他の自治体の採用面接ですが、ABCDE評価で、面接官が一人でもEの評価をすればそれは不合格にするということではあったのですが、面接の後はやはり試験官、委員会と事務局と、それと採用する局の局長と、最後は話し合いました。なぜEをつけたのかというところ、なるほどなというところもあったし、他の人の意見を聞いて調整しておりました。
直接担当した実感があるときに面接した委員たちが話をすると、非常によかったです。ぜひ検討していただきたい。
【大森委員長】 プラス面はもちろんありますね。ただマイナス面は、声の大きい人というか、その場で即座にいろいろロジカルに話せる人とか、面接官のパワーの差によってという可能性もあるんですね。
それは、そんな引きずられるような面接官じゃいけないということではあるんでしょうけれども、きちんと議論したほうがいいと思います。その場で確認して、こんなに低い点数をつけているけどほんとうにそうなのとか、あるいは逆に、あなただけこんなに高い点数をつけているけど、ほんとうにそうなのということを確認する場になると思うので、そうすると日本人の特性としてちょっとつけすぎたかなと思って落としちゃうとかいうこともあり得て、それがいいのかどうかということも含めて、ちゃんと議論をしたほうがいいと思います。
【林委員】 外部の方に関してはもちろん、そういうこともあると思いますが内部の方、面接時間が非常に難しくて、その先生のことをある程度ご存じ、ある程度データが頭に入った状態で面接されている方と、そのときが初めてで、そのときの受け答えだけで判断した私と、これだけ評価が違うというのがありましてやっぱりひっかかる部分があったりとか、疑問に思ったりしたときに少し意見交換というか、全ての方においてそれをする必要はないと思うんですけども、それぞれの面接官が「ちょっとこの方は」とひっかかったりしたときに、少し情報をいただけたりするとありがたいかなと感じます。
【大森委員長】 何点以下をつけようとする場合にはちょっと時間くださいとやるとか。ほかの面接官に対して、私は今、こういうふうに今、点数書いたんだけれどもと言って、その時間が取れるかどうかです。
【林田教務部長】 今、いただいたさまざまな意見をもとに、事務局で来年度の研修に向けて今いただいたさまざまな観点、高尾委員からいただいた記入の中の具体的な問題も踏まえて、総合的に事務方で案を練らせていただきます。
採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。
(5)大森委員長より閉会を宣告
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