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平成28年第22回教育委員会会議

2022年9月1日

ページ番号:363570

平成28年第22回教育委員会会議

日時

平成28年11月22日(火曜日)10時30分から午後0時30分

場所

大阪市役所本庁舎 屋上会議室

議題

議題
議案番号案件名議事内容結果
議案157号「大阪市教育振興基本計画」改定素案について【非公開】-修正のうえ承認
議案158号指導が不適切である教員のステップアップ研修後の措置について【非公開】-原案どおり承認
議案159号指導が不適切である教員のステップアップ研修後の措置について【非公開】-原案どおり承認
議案160号職員の人事について【非公開】-継続審議
議案161号職員の人事について【非公開】-原案どおり承認
議案162号職員の人事について【非公開】-原案どおり承認
報告第15号平成28年度 運動会・体育大会における組体操の実施状況について平成28年度大阪市立学校の運動会・体育大会における組体操の実施状況及びその際のケガの状況について報告した。

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会議録

1 日時  平成28年11月22日 木曜日 午前10時30分から午後0時30分

 

2 場所  大阪市役所本庁舎屋上会議室

 

3 出席者

山本 晋次  教育長

林  園美  教育長職務代理者

高尾 元久  委員

帯野久美子  委員

森末 尚孝  委員

 

小川 芳和  教育次長兼総務部長

大継 章嘉  教育次長

寶田 啓行  阿倍野区担当教育次長

多田 勝哉  教育改革推進担当部長

加藤 博之  指導部長

井上 省三  教務部長

高橋 哲也  中学校教育担当課長

西田 知浩  指導部総括指導主事

糸山 政光  指導部指導主事

高橋 年治  初等教育担当課長

中道 篤史  指導部主任指導主事

井平 伸二  教育活動支援担当課長代理

川本 祥生  教育政策課長

伊藤 純治  教育政策課長代理

藤原 卓司  教育政策課担当係長

三枝由佳里  教育政策課総括指導主事

北村 宏貴  教育政策課主任指導主事

大多 一史  教職員資質向上担当課長

吉田加代子  教務部担当係長

川辺 智久  教育センター主任指導主事

土井 康弘  教職員服務・監察担当課長

田中  敬  教務部担当係長

鈴木秀一郎  教務部担当係長

松本 博之  教務部担当係長

飯田 明子  総務課長

松浦  令  総務課長代理

東川 英俊  総務課担当係長

ほか係員1名

 

4 次第

(1)山本教育長より開会を宣告

(2)山本教育長より会議録署名者に林委員を指名

(3)議題

議案第160号 「大阪市教育振興基本計画」改訂素案について

議案第161号 指導が不適切である教員のステップアップ研修後の措置について

議案第162号 指導が不適切である教員のステップアップ研修後の措置について

議案第163号 職員の人事について

議案第164号 職員の人事について

議案第165号 職員の人事について

報告第15号   平成28年度 運動会・体育大会における組体操の実施状況について

なお、議案第160号については会議規則第6条第1項第5号に該当することにより、議案第161号から第165号については会議規則第6条第1項第2号に該当することにより、採決の結果、委員全員異議なく非公開として審議することを決定した。

 

(4)議事要旨

報告第15号「平成28年度 運動会体育大会における組体操の実施状況について」を上程。加藤指導部長からの説明要旨は次のとおりである。

 平成28年度の運動会体育大会における組体操の実施状況について、小学校においては201校、中学校においては24校が組体操を実施した。昨年度と比較し、小学校では92校、中学校では31校、実施した学校が減少した。

 組体操における骨折の件数は、小学校において12件、中学校においては0件である。昨年度と比較し、小学校では30件、中学校では11件減少した。

 今年度、組体操を実施していない学校では、集団演技や、表現運動の要素を取り入れたり、集団行動や行進の要素を取り入れたりするなど、さまざまな工夫をして取り組んでいることが報告されている。

 なお、今年度も骨折事故が発生していることを真摯に受けとめ、今後の課題として認識し、次年度に向け各校がより一層安全への配慮の徹底に努めるよう指示するとともに、事故の発生0件を目指し、引き続き取り組んでまいりたい。

 

 質疑の概要は次のとおりである。

【山本教育長】  骨折にかかるその他の項目として7件ありますが、その中で特徴的なことは特にございませんでしょうか。

【加藤部長】  全体的にこのけがの状況を申しますと、足の指を骨折していることが多くございます。これは、例えば倒立で失敗し下りたときに足の指を強く打って骨折するとか、あるいはわざの後に飛び下りたときにそういった骨折をしているということでございます。練習中はマットを使用し、その辺は防いできていることだと思うのですが、運動場で本番と同じような状況でしたときに、そういった事故が起きているというところでございます。

【森末委員】  前年度と比較すると、実施校が小学校で約90校減っており、中学校では約30校減っていると。減っているところについては別の集団行動をするなどですが、そういうことで骨折が起こっているなど、そのような調査はされましたか。

【加藤部長】  歩いたり、旗を振ったりするようなわざが多かったので、そういった骨折などの報告は一切入っておりません。

【森末委員】  そもそも飛び下りて骨折するということ自体、骨が弱いので、そういう体を強くするようなことについても、けががないような形で進めていただけたらと思います。

【山本教育長】  中には、ぐっと足を踏ん張っただけで骨折したという報告もございまして、そういった部分で全体的な体力向上ということが求められているのではないかなと思っているところでございます。

【高尾委員】  大変工夫をしていただき、この組体操の目的みたいなのを示されようとされたということは非常によかったと思います。集団行動や、表現、行進を取り入れたということもそうです。是非、さまざまなその工夫を1校にとどまらず皆さんにお知らせいただいて、どうしたらいいのかわからないので実施しなかったという学校もあるかもしれませんけども、そういった学校にも参考になるよう、周知というのをお願いしたいと思います。併せて、なおかつ骨折が生じた場合、どういうケースであるか、そういう対策について明示していただければと思います。

【加藤部長】  昨年度、通知はいたしておりますが、来年度に向けましても、この通知というものは今後もやっていく必要がございますし、また研修会も進めていきたいと思っております。今、高尾委員のご指摘のように、ほかのそういった演技のバリエーション、そういったものについても併せて周知させていただきたいと思います。

【林委員】  結果としてこういう形なのでよかったというふうに思っております。足の指の骨折が多いというお話でしたけれども、やはり基本的な体づくりができていないという部分が大きいのかなと思います。日ごろからの運動もですが、食育といったことも含めて体づくりに対してきちんと今後取り組んでいくという意識も持ちながら、やっていく必要があると。また、そういう子どもが増えてきているからこそ、その子どもに合わせた運動会というものが求められていくだろうと思いますので、今後とも現場で工夫をしていただいて、よりよいものになっていくように進めていただけたらというふうに思います。

【帯野委員】  私たちが子どものころは、石ころだらけのところで遊んでおりましたが、今、そういう場所も少ないですね。経験のない子どもがどんなふうに自己防衛するのかというところがなかなか見えないというか整備された安全な環境の中だけで子どもが暮らすわけではないので、基礎的な体力の問題、それから事故防止の問題、この体育会に選択があるということはよいことだと思いますが、自己防衛能力をどういうふうに子どもに備えさせるのかなというところを、従前から疑問に思っておりました。もしデータ等があれば教えていただきたいと思いますし、またそういうところも多分工夫しておられると思うのですが、お考えいただければと思います。

【山本教育長】  昨年の夏からこの議論をさせていただいて、やはり現場のほうから保護者の意見も含めて運動会の花としての組体操の部分のそこへの達成感といいますか、全体でも取り組みの経過を尊重するというご意見も十分あったわけでございますけれども、1点、子どもの安全という観点からの問いかけに対して、現場のほうでさまざまな工夫を凝らして、一定慎重を図る形でやっていただけたのかと思っております。

 今、ご指摘ございましたように、基本的な子どもの体力の問題を考えていくということが、新しい教育振興基本計画の中でも位置づけがあろうかと思いますし、各学校の中でいろんな要素との組み合わせで、運動会のフィナーレといいますか、一番クライマックスのところをうまく結成している例があると思います。そのあたりはまた事務局としても十分情報の伝達に努めていきたいと思いますし、各学校現場の中でも横の連携でそのあたりも図っておられるだろうと思いますので、今後も委員会の基本的な安全と行事の達成の趣旨と十分かみ合わせた形で、現場において対応いただけるように、また指導をさせていただきたいと思っているところであります。

 

議案第160号「「大阪市教育振興基本計画」改訂素案について」を上程。

多田教育改革推進担当部長からの説明要旨は次のとおりである。

 これまでの総合教育会議における次期大阪市教育振興基本計画におけるめざすべき目標と基本となる考え方や、施策の実施のための基本となる視点等にかかる議論と、その後の委員間での議論を踏まえ、次回の総合教育会議に提出するために策定した素案について審議をいただくものである。

 

 質疑の概要は次のとおりである。

【高尾委員】  本日、福島でまた津波が起き、それを受けて改めて考えました。津波が1メートルぐらいだったということですが、例えば、大阪でも同じような現象ができた場合、どういうふうになるのか。1メートルでどこの学校はこういうふうになり、この学校はそこまでは至らないものの、やはり1メートルで足元をとられると大変なことになるだろうと。また、到達までどれぐらいの時間がかかるのか、あるいはご家庭に対する連絡方法は確立しているのだろうかとか。つまり、漏れなく伝わって、そういう手段が取れないときに間違って休校したにもかかわらず、登校してきた子どもに対する措置はどうするのだろうか。そのようなことを考えてしまいました。

 いわゆる防災・減災教育とは別に、防災の管理というものがあるわけですね。安全管理、学校自体の管理について。そのことについて触れておくべきかと思います。それには府との連携とか、そういうことも含めるわけですけども、そういうことを配慮した1文を入れておくほうがいいのかなというふうに思いました。

 どこがあれなのかなと思いまして、やはり同じ安全確保するということでは、防災教育・減災教育のところの本文末尾のところに入れたらどうかなということを思いつきました。

 例えば、入れる文案としては末尾に、「また災害発生時、子どもたちや教職員たちの安全を守るため、学校の防災管理もその徹底に努めます」という1文を入れておいたらどうかと思います。ここに入れておいて、その意味するところを次のところで具体的にお書きいただいて、また悲劇が繰り返されないようにご留意いただけたらと思ったので、もし皆さんのご了解がいただけるなら、その文だけを追加できたらなと思います。

【林委員】  私はいいと思います。

【森末委員】  文案さえ固まれば、高尾委員がおっしゃった文章で固めてしまったらいいと思います。

【山本教育長】  学校が取り組む内容の中に、区と連携した防災というのが入っているのかなと。防災・減災教育と、そこの部分の現実的な避難などを、ここに入れておくべきですね。

【高尾委員】  子どもたちだけじゃなく、働く教職員の方にも直接影響を及ぼす事項でもあります。

【多田部長】  文章を整理いたしますが、位置としては、この防災・減災教育の推進の四角囲みの上のところに挿入する形でよろしいですか。

【高尾委員】  四角囲みの上、本文の一番後でいいのではないかなと思います。

【山本教育長】  実際的な文言の加筆修正の機会としては、広くご意見を募った後に、その関連でまたご意見があれば、関連したものとしての修正というものは、実際的には可能になってまいります。

【帯野委員】  英語イノベーションの部分で、ご相談させていただきたいと思います。上から2つ目のパラグラフの英検3級以上の割合。英検準2級であるとか2級というその水準目標が高すぎだという基本計画の問題があり、大阪市独自の到達目標をつくるべきであるということをこの間申し上げたのですが、大阪市独自の到達目標を立て、そのPDCAサイクルを検証して、国全体の英語教育に近づけていくということも必要であるので、これが必要かどうかということも事務局のほうにも見ていただきたいのですが、何よりも、国の到達目標は50%ですよね。なぜ以前の計画の際に30%にしたのか。基本計画をつくる時点では国が30%じゃなかったと思うのです。というところが1つ。それから、記載する場合は何%にするのかというところですが、大阪市はどこかで途中から35%になっていませんでしたか。

【伊藤代理】  今年1年延長させていただいたので、その段階で29.9%だったかと思います。目標を達しておりましたので、1年延長になっているということで、35%といたしております。

【帯野委員】  大阪市が30%を求めて、それが達成できたということはすばらしいことだと思うのですが、求められている50%のレベルではなかったと。

【川本課長】  実は、アウトカムの議論はこれからアクションプラン、第2編で議論していただくので、あまり入れてないと思います。ただ、35%というのはこの1年延長する際の改訂案になっていますので、ここはどう表現するかというのはあります。

【森末委員】  入れるとするのであれば、「中学校卒業段階まで英検3級の割合を文科省の求める50%に近づけるように努力してまいります」としてはどうでしょうか。

【帯野委員】   文科省が求める50%というのは無理だと思っておりまして、現実に他都市で35%ぐらいですかね。無理だという現実が1つと、しかし、中学校卒業するのに中学校のレベルの英語は、本当は100%じゃないとおかしいのですよね。国が50%と求めることもおかしい。だけど、一応は大阪市独自の目標を設けて、それは全ての子どもが達成できる。もしそれが100%達成できたら、さらに上げていったらいいと思うし、達成できないのであればなぜ達成できないのかということを考えて工夫するなり、あるいは、その目標値を下げるなりして、一度設定したからそのままではなくて、これをめざすところとして独自の目標を調整し、その結果によってカリキュラムもどんどん修正していくというのがよいと思います。ただやはり国全体の目標に近づけるべくというのは、ちょっと入れておいたほうがいいのかなと思うのが私の意見です。

【山本教育長】  まとめをさせていただいて、それでまた修正のポイント、あるいは実際の具体取り組みの中でも、目安のときにもう少し帯野委員からいただいているような考え方も含めて、具体的に議論を進めさせていただければと存じます。

 採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第161号「指導が不適切である教員のステップアップ研修後の措置について」を上程。井上教務部長からの説明要旨は次のとおりである。

 指導が不適切である教員としてステップアップ研修を実施してきた教員について、指導力向上支援・判定会議の意見を踏まえ、ステップアップ研修後の措置として研修の延長を決定するものである。

 

質疑の概要は次のとおりである。

【林委員】  意欲的に取り組むという部分ではいかがでしょうか。

【井上部長】  非常に真面目に取り組んでいるのですが、結果的にはほとんど指導したことが次回に生かされていないというところです。

【林委員】  基本的な知識が足りておらず、授業で当然聞かれるかもしれない内容について答えられていないというのは、かなり問題があるのではないかと思いますけれども。

【井上部長】  大変厳しい状況なのかなと思っております。

 採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第162号「指導が不適切である教員のステップアップ研修後の措置について」を上程。井上教務部長からの説明要旨は次のとおりである。

 指導が不適切である教員としてステップアップ研修を実施してきた教員について、指導力向上支援・判定会議の意見を踏まえ、ステップアップ研修後の措置として研修の延長を決定するものである。

 

 質疑の概要は次のとおりである。

【森末委員】  第1次研修で、一定の改善の兆しが見えているようですので、第2次研修でスキルを身につけていただいて、復帰していただきたいと思います。

【井上部長】  教えたことが次回に活かされているという意味では成長はしているのかなというところです。

【高尾委員】  ガラスを女子生徒が割って、先生もけがをしたというようなところありますが、どのようないきさつだったのですか。その生徒指導にかかわって、留意点がかなりあったということですか。

【川辺主任】  女子生徒が授業中に廊下に出て、教室の中に入らないという事案があり、そのときに当該教員が廊下におりましたその女子生徒に「入れ入れ」というふうな形で声をかけました。女子生徒は一旦中には入りましたが、当該教員の目の前でその窓ガラスをたたいて、当該教員の顔にガラスが刺さってしまったという状況です。

【帯野委員】  平成26年から生徒指導ができないところで、いろいろ対応しておられるのですが、教科授業担当者の補助役というのは、どういう人なのですか。

【井上部長】  TTといって机間巡視をしながら主で指導している先生の補佐をする方です。当該教員が主で授業を行う場合でも必ずサポートをつけるというような授業の進行の仕方をしていました。

 採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第163号「職員の人事について」を上程。

井上教務部長からの説明要旨は次のとおりである。

 

※説明要旨及び質疑概要については職員基本条例第30条第5項の規定により非公表

 

採決の結果、委員全員異議なく、継続審議とすることに決した。

 

議案第164号「職員の人事について」を上程。

井上教務部長からの説明要旨は次のとおりである。

中学校教諭について、部活動指導において、太腿を蹴る、髪の毛を引っ張る等の行為を行うとともに、速やかに管理職に報告すべきところこれを怠ったことについて、懲戒処分として、停職2月を科すものである。

当該校長について、管理監督責任として、戒告を科すものである。

 

 質疑の概要は次のとおりである。

【林委員】  当該教諭に関しては、過去に同じようなことがあったということを踏まえると、全く改善されていないと。今後もこういうことが起きる可能性は否定できないと思います。当該教諭の今後というところで、まずバレーボールの部活動の顧問からは退いていただきたい。怒りのコントロールができない方という認識を持っております。

 また、学校のほうでも生活指導にかかわっているようですけれども、今のところ問題はないのかもしれませんけれども、生活指導を行っていく資質として疑問を持たざるを得ないので、あまりかかわらない方向でやっていただきたいと望みます。

当該教諭の成長を見るにおいては、運動ではなく担当の教科を生かした部活動指導もできると思いますので、文化部のほうでも力を発揮できるのであればしていただきたいと思います。

 反省はしっかりとしていただいて、研修等も必要な人物だとは思いますけども、今後、そういうことをまず実施していただきたいと思います。

 また、この校長の管理、マネジメントの部分ですけれども、以前から、部活動に関しては校長マネジメントでしっかりやってほしいということをお願いしてきたと思います。校長の判断で一度そういうことをしたにもかかわらず、保護者、生徒の要望で顧問に戻してというようなところ、まず知った時点での報告が事務局のほうにあったのかどうかということを確認したいのですけれども、それはいかがでしょうか。

【井上部長】  随分おくれての報告です。

【林委員】  その顧問に戻した後だったのでしょうか。

【井上部長】  顧問に戻すという話は聞いておりませんでした。

【林委員】  たまたまアンケートがあり、その後のことがわかったということですけれども、戻すという判断もどうかと思いますけれども、管理職自身がそういうことが行われているということを察知できなかったというのは、問題かなと思います。

校長への質問の中に、この当該教諭が前任校で同じような事案で処分されているということを知らなかったという記述があります。それも非常に問題だったと思います。やはりこういった状況は引き継がれるべきであろうというふうに思います。

やはり、校長にもしっかりと反省をしていただき、きちっとマネジメントしなきゃいけないというところで、もう一度お話をしていただきたいと思っております。

【高尾委員】  この聴取の記録を拝見しますと、詳細に書かれている調査ですか、ほんとうに我慢できないという思いがひしと伝わってきます。どうやったらほんとうにこれをなくすことができるのか、考えないといけないなと思います。当該教諭の認識は、指導方法が誤っていましたと、それでこの部活動のポイントというのは、バレーなんか、人と人とのつながりをやることですと言いながらも、勝ってよかった、頑張ったという達成感が一番大事なものなんだというふうな認識でやっておられるように見受けられます。

 ただ、大阪市の部活動指針について理解していますかという質問に対して理解しているという答えになっている。ほんとうにこれがご本人は理解されていたのかどうか。やはり、校長先生の意識もそうですけど、1年生、2年生の部員、及び保護者の方から同じ先生の指導のもとで再開してくださいということを受けて、すぐに部活動顧問にお戻しになったというのも何か基本的な線というのをお忘れになっていたのかなという気はしますね。

 ということは、この部活動の指針についてほんとうに理解してもらえる方策を考えないといけないということが1つあるだろうと。検証しました、学びましたというだけでは、多分、理解していますといって、平然と暴力行為をする人がまた出てくるだろうと思います。

 それから、具体的なアンケート調査がもっと早めに行われたら、早期の発見ができたかもしれないというふうに思っています。

【井上部長】  今、高尾委員からお話しいただきました件でございますけれども、学校が行いましたアンケートは2回でございまして、1回目のほうは6月20日、全市校園長を集めて体罰についての指導を行った際に、年に2回程度、必ず悉皆調査を行う指示に基づいて行われたもの、それと、このクラブの部員に対して顧問再開についての意見聴取のためのアンケート、この2回であったというところでございます。

 最後のアンケートにつきましては、今後は定期的に年2回必ず行わせて、それをトレースするということでございますので、その中で見つけていければと考えております。

 今後のクラブについてでございますけども、やはりしっかりと申し送りをやっていく必要は感じております。

【高尾委員】  人事記録はきちんと引き継がれているというお話でしたよね。新しい校長、管理職の方、きっちりとごらんになるわけですか。

【井上部長】  基本、見るはずです。

【高尾委員】  理由はわかるわけですね。

【井上部長】  懲戒処分を受けていると、少なくとも本人に確認しますので。

【高尾委員】  何によってということは書いていないわけですか。

【井上部長】  はい。懲戒処分としか書かれておりません。

【高尾委員】  本人と面談されたときに、これはどういうことでしたかと聞かないといかないわけですね。

【井上部長】  若しくは前任校に聞きます。記録上はあくまでも記録でございますので、懲戒処分をいつからいつまで受けていたか、そういう内容です。

【山本教育長】  人権的な課題もありますけども、あまりにも頻繁に同種の事件が起こるようであれば、諸外国でやっているような幼児児童等の性の事件の加害者は全部リストアップして、誰でも見ることができるようにしておく。本来の意味でそういう体罰とかにかかわった教員については、免職にしないのであればリストしてはずっと置いておくということも法的整理もして考える必要が出てくるかもしれませんね。

【森末委員】  人事記録の中に簡単な理由を書くことは不可能ですか。

【井上部長】  人事を管理しているところに確認してみます。

【山本教育長】  かっとしたらちょっとおさまらない、その辺でちゃんとカウンセリングを受けてもらうような命令というのですか、そういう形をとっておく必要があるかもしれません。事案が起こったときには、もう一度精神状態をちゃんと克服してもらえる、大丈夫という形が出たときに初めて現場に復帰してもらうと。そこはシステム的に検討してみて、また委員間でご議論いただければと思います。

【井上部長】  懲戒処分をするにあたって可能かどうか、そのあたりは掘り下げて確認をしてみます。

【高尾委員】  例えばステップアップ研修にはなじまないのですか。どこが悪かったのか、どこがおかしいかという徹底的に勉強してもらうという、そういうシステムはないのですか。

【井上部長】  そのあたりも一度検討してみます。

 採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第165号「職員の人事について」を上程。

井上教務部長からの説明要旨は次のとおりである。

 中学校の教諭5名について、禁止されている校園敷地内で勤務時間中に喫煙を行ったことに対し、懲戒処分として、停職1月を科すものである。

 当該校長については管理監督責任として、戒告を科すものである。

 

 質疑の概要は次のとおりである。

【林委員】  中心となる先生方、学校運営に携わるこの方たち、皆さんそれぞれ生活指導も含め、生徒指導もされていると思うのですけれども、今後、この学校がどうなっていくのか非常に不安を持っています。

【山本教育長】  校長とこの先生方の関係性というのは、生活指導ラインが校長のマネジメントの範疇から出ているという事案ではないのですか。

【井上部長】  実態的にこの学校は以前大変荒れていた学校で、これを立て直すために入った教諭とそれを支えたメンバーということで、学校を支えてきた。今は学年主任や生徒指導主事、生徒指導部長というような重責に就いている者でございまして、彼らの学校内でのポジションというのは非常に高かった。校長のマネジメントが及びにくかったのではないかと。彼らが常に打ち合わせ等で使っていると言われているこの部屋にはなかなか入りにくかったというのがどうもあるようでございます。

 ですので、ここでたばこのにおいがすると言われても、その間、私どもが行くまでは校長はこの部屋に入れていなかったというふうに聞いております。

 そういう意味ではマネジメントが十分利いていなかった可能性は高いのかなと。

【高尾委員】  この間、学校に対する支援態勢はどうなるのですか。

【土井課長】  停職を科す時期をそれぞれ校長の意見も踏まえまして、子どもたちへの教育活動に支障が生じないようにということで、それぞれの任務を考慮しまして、停職時期を科し、実質的な影響が極力少なくなるようにしております。

【高尾委員】  勤務成績も非常に優秀な方ばかりなので、その辺、またしっかりと連絡しながら、問題が出たらすぐに対応できるような態勢をとっておかないと、生徒に気の毒ですよね。

【山本教育長】  処分の影響力、罰としての抑止力を見たときに、この停職1月は本人にとってどれぐらいのデメリットがあるのでしょうね。昇給には影響しますわね。我々の給料表体系であればずっと尾を引いていくし、当然、ふだんのその勤勉手当の率にも影響していきますけども、教員の場合は実際の影響というのはどれぐらいありますか。

【井上部長】  過去にそういう計算をして、300万から400万程度、生涯賃金で差がつきます。退職金等々にも1月分の影響が出ます。

【山本教育長】  何かその処分の名目だけ、結構シビアにやっているけども、現場では本当に厳しい処分と受け取られているのかどうか。

【森末委員】  停職1月というのは、重いはずですね。この別表でも要するに、職務離脱とかして、よって公務の運営に重大な支障を生じさせて初めて免職、また停職ということになっています。それ以外のときは戒告又は減給にとどまっているので、たばこ1本吸ったから何が何でも全部停職1か月というのは、ほんとうはどうかという問題がまず1点あります。それを置いといても、ただこれだけ、停職1月でやっているのにまだやるのかという問題が一方である。

【帯野委員】  条例のたたずまいについては、私も就任したときから問題は残るな、問題はあるなと感じていました。この案件は学内の特定の部屋でやっているわけでしょう。本来の喫煙の問題と違うと思います。これは社会では信用失墜問題です。

【森末委員】  要するに、自分らがこの学校を支えているんだというふうな気持ちがあったのかもしれませんね。校長マネジメントが利いてないというのは、そこにつながってくるのですが、すごく対応が悪いのは確かです、1つの部屋でやって。すごくこれは今までの普通の喫煙事案と比べて悪いと思うのですけど、それはそれとしてという話がまた、先ほどの条例の解釈の問題があると。どこかで整理する必要があります。

【山本教育長】  全体的に見て、多分これだけ事案が重なると、全市的に議論を一定の時期にする必要があると思います。

【帯野委員】  この校長は戒告でよろしいのですか。校長がこのことを知らないはずはないと思います。

【森末委員】  少なくとも基本条例の28条6項の黙認をしていたに当たる可能性は高いですね。そうすると、これでもう停職又は減給になっているから、戒告でいいのかという話にもなります。

【帯野委員】  これは、教育委員会から人事担当の職員が現地確認に行って全教室を回って発覚したということなのですか。

【井上部長】  今回は通報を受けて現地確認したものです。ただ、基本的には年に1回、服務担当の担当者が学校を回って、様々な項目での服務指導を行っている中ですが、今後は非効率にはなるかもしれませんが、学校の中も巡視してもらう必要があります。

【林委員】  校長が立ち入れない部屋があるというのは、問題だと思います。そういうような先生たちだけの空間というのが学校現場に存在しているのは、ちょっとどうかというふうに思います。

【井上部長】  そういう意味では、教育長にもご指導いただいた9月の全市校園長会の中で、校長が悉皆で、部屋も全部見て回るようお願いしたところでございます。

 採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

(5)山本教育長より閉会を宣告                 

 

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