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【第61号】イヤイヤ期攻略法 その2 ~イヤイヤの理由  イヤイヤ期専門家 西村 史子

2019年3月20日

ページ番号:381213

大きくわけて7つの理由がある

イヤイヤ期の「イヤイヤ」攻撃は、数多くあるように見えます。スーパーでの寝っ転がりや、服を着たくない!という主張など、様々です。しかし、分類分けしてみると、大きく分けて7つしかないことに気付きます。

イヤイヤの理由その1 〜そんなことできないよ〜


よく相談で聞く内容で「この年齢なのに、こんなことできないなんて、大丈夫でしょうか?」というものがあります。赤ちゃんから一気に子どもになる時期なので、なんでもやらせてみたくなってしまうのが、親心です。しかし、まだまだ甘えたい時期のイヤイヤ期。今できる範囲以上に、「服を着れるように自分でやらせなきゃ」や「仲良くさせなきゃ」などを強いられたら、苦しくなってしまいます。
具体的対策としては、要求をする回数や時間を決めましょう。これだけは子どもにやらせる!という内容を一日一つだけ決めておくのもオススメです。妥協はせずに、でも押しつけもしない、その子の成長にあった、「ちょうどいい」課題を設定しましょう。
そして、要求したことができなくて癇癪を起こしてしまった場合には、「そっか、難しかったね。」と、謝ってみてください。
しばらくすると、その気持ちに答えようと、頑張るようになってきます。また、「一緒にやろうか?」と声をかけ、共にやりながら覚えていくことも良いでしょう。ぜひ、「やれるでしょ?」という目線を、「共にやっていこうね」に変えてあげてください。

イヤイヤの理由その2 〜なんて伝えていいか分からないよ!!〜

これは、遊びの中で子どもがやってほしいことと、ママが汲み取った行動が違う時によく起こります。例えば、お友達と遊んでいる時に、お友達のおもちゃが欲しいと泣いてきたとします。しかし、ママがその場面を見ていないと、直接的な「泣いている理由」がわからないのです。ママも、「◯◯なの?」「△かな?」等と、色々質問しますが、なかなか意思疎通ができません。この時、子どもは伝え方がわからず、癇癪がひどくなります。

何を言っても泣き止まないときには、「ママ、わからないんだ。ごめんね。」と言って、抱きしめてあげてください。抱きしめても落ち着かない、もしくは身をよじって手に負えない状態のときには、その場を離れてください。離れると、その行動が正しくないことがわかります。

子どもの癇癪に対しての一番の薬は、「関わらない」ことです。

ママの関わりが欲しいがための行動なので、正しい伝え方ではないよ。と、態度で教えてあげてください。

そうすると、子どもは自分で判断して、自分で解決する力を身につけていきます。子どもの力を信じて、任せてあげてくださいね。

イヤイヤの理由その3 〜眠い!お腹がすいた!だるい!!〜


これは、生理的欲求が満たされていないときに起こります。眠いときに寝かしてくれるなどの欲求を満たしていくことによって、ママとの信頼関係の土台が築かれます。ある程度の生活リズムがついている二歳児であれば、時間によって変化が起こるのがわかります。お昼寝や夜眠る前の時間、お昼ごはん前の時間などが一番、この欲求で泣いたり、癇癪を起こしたりすることが多いです。できるだけ、子どものリズムを崩さなくて良いスケジュールを立てることをおすすめします。また、崩れてしまい、癇癪がひどくなるようなら、「眠いんだね。もう少し待ってね。」などと、受け止めてあげることを第一にすると、信頼関係が崩れることは防げます。

イヤイヤの理由その4〜甘えたい!!〜


単純に甘えたいだけの時に起こります。兄弟姉妹育児をしていると、上のお子さんに多いです。ただ甘えたいだけなのに・・・ママがかまってくれない。そんな時に、何とかして気を引こうとして癇癪を起こします。離れている時間が多い、自分を見てもらっていない気がするときもこういう癇癪を起こします。
多くの子ども達が、何か満たされない思いがあると、泣いて訴えたり、反対言葉を言ったりします。心にもない言葉をいう子もいます。これは、「甘えたい」という気持ちの裏返しだと思ってください。にやけたり、ふざけたりしている時もこれに当たると考えた方がいいです。
この理由の場合は、とにかく子どもの要求をそのまま聞く事です。代案を出しても、それはだめだと言うし、その場から離れると言ったら泣きじゃくります。間髪入れず、とにかく泣いて、ママから離れようとしない場合も、この理由を疑うといいでしょう。対策としては、とにかく子どもが泣き終わるまで、付き合うことです。だめだと言われたらそれに従い、あれがしたいと言われれば要求を満たすようにしての繰り返しです。この理由の場合は、困り果てることもしばしばあります。困っていても、側にだけは要るなど、できるだけ根気強く付き合ってあげてください。また、普段から甘えさせてあげることも大事です。甘えさせてあげるというのは、物を買ったりするわけではなく、ただ側にいることです。手をつないだり、抱きしめたり、笑いあったり、子どもと時間を共に過ごす事に意識をおくと良いでしょう。
そうすると、満足して徐々に癇癪を起こす回数やその度合いは減っていきますよ。

イヤイヤの理由その5〜まだまだやりたい!!〜

今やっていることを中断されると癇癪を起こします。例えば夕飯時。ごはんができたからと言って、勝手におもちゃを片付けていませんか?子どもはその姿を見て「自分のやっていることを認められなかった」と、傷つきます。ママだって、一人でテレビを見ていたのに、旦那に勝手に変えられたら嫌な気持ちになるのと同じです。

この場合、まずは子どもの意見を聞きましょう。意見を聞いた上で、ママの思いも伝えましょう。二人で話し合いをするのです。だいたい一才半くらいまでには、大人の言っている簡単な事は理解しています。「YES」か「NO」で答えられる質問を投げかけることで、話し合いをしてください。具体的にどうしたいかを自分の言葉で話せるようになったら、どんどん自分の意見を言わせ、話し合わせてください。そうすると、自分で考える力がつき、予測をたてる力がついていきます。

具体的にどう話し合いをしたらいいのかわからない方は、「◯回やったら」とか、「10数えたら」などを基準に伝えるようにすると良いでしょう。しかし、たいていのお子さんが数を終了すると、「え?まだだよ〜」と約束を変えてしまいます。話し合って決めた事なので、守らせてあげてください。この場合、どんなに泣いても怒っても、決めた事をママもやりきってください。何を言われても、サラッと流すことです。無視をするのではなく、「あなたの意見は聞いています。でも、受け入れることはできません。」という姿勢を見せることが大事です。その変わり、何気ないときに、たくさん褒めたり、スキンシップをしたりしてあげてくださいね。

イヤイヤの理由その6〜今はやりたくないの!!〜


子どもが遊んでいる真っ最中なのに、ママが「◯◯する?」と提案をしたとします。ママの方を向かずに、「やだ」と返事をしている時はこの理由です。そこを何度もしつこく「◯◯しようよ」と誘っていると、癇癪を起こします。この場合は、気分で「やりたくない」と言っているだけです。一度言ってだめなら、時間をずらして言ってみましょう。

例えば、ママがおむつ替えをしたい時のご相談が多いです。オムツ替えは「外へ出かけるから」や「お風呂に入るから」など、必ず替えなければならないタイミングを見計らって声をかけるのが効果的です。また、遊びの句切れる時、気分が映った時などを見計らうとうまくいきやすいです。子どもの様子をみて、できるだけ最善のタイミングを見つけられるよう、観察すると良いでしょう。
もし時間差で言ってもだめなら、内容は変えずに、子どもが楽しんでできるような提案に変えてみる事も大事です。アンパンマンが好きなら、「アンパンマンが力が出ないって言ってるよ〜」などと、ストーリー性を利用してもいいですね。この場合、アンパンマンパンツを使うとより効果的です。

子どもの気持ちが「やらせたいこと」に向くような、興味の惹き方をいくつも準備しておくことと良いでしょう。

イヤイヤの理由その7 〜それはイヤなの!〜

大人にも、誰かに言われたけど、どうしてもやりたくない!と思うことがあります。子どもも同じようにママが提案してきた事が、どうしても嫌なときがあります。例えば几帳面な子どもであれば、「砂に触るのがいや」と言うかもしれません。他にも「この野菜を食べるのだけはいや!!」など、理由は様々です。この理由の場合は、誰にも譲れない何か強いこだわりがあり、それをママが強要する事から起こる癇癪です。

ママの提案に対してすぐに泣いたり、座り込んでしまったり、怒り始めたときはこの理由だと疑ってください。対処方法としては、そのこだわりはつつかないでください。子どもには「ブーム」や「自分の中の流行」というものがあります。ブームが去るまでは、この手の癇癪がなくなることはありません。そのため、この場合だけは、長期的に見ていく事が必要です。今はその部分には触れず、二週間ほど期間を開けて提案をすると良いです。

外から家に帰ってきた時に、手洗いをしたがらない子どもに、最初はしつこく言っていたママがいました。その方は、一度言うのをやめて、期間をあけてからまた言うようにしたそうです。二週間くらい手洗いを強要しなかったら、今度は自分から「洗いたい」と言ってきたそうです。何度も言うよりも、効果があると実感していらっしゃいました。

それだけはイヤなの!と言うブームは、いつか無くなりますので、「待つ」姿勢を持ってあげてください。


見分けるために観察を


これらの理由は、子どもたちのことをよく見ていることが条件になります。子どもがなぜ「イヤイヤ」しているのか、知りたい場合は、よく観察してみましょう。子どもは、あらゆる行動で自分の意思を発信しています。ぜひ、そのサインを受け取ってあげてくださいね。

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