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平成29年第13回教育委員会会議

2022年9月1日

ページ番号:400023

平成29年第13回教育委員会会議

日時

平成29年6月7日(水曜日) 15時30分~17時

場所

大阪市役所本庁舎 屋上会議室

議題

議題
議案番号案件名議事内容結果
議案第87号職員の人事について【非公開】-原案どおり承認
議案第88号大阪市立義務教育諸学校教科用図書選定委員会への諮問について義務教育諸学校教科用図書選定員会への諮問について審議した。原案どおり承認
議案第89号大阪市立咲くやこの花中学校選抜方針について平成29年度入学者選抜の実施状況の報告及び平成30年度入学者選抜の方針について審議した。原案どおり承認
議案第90号児童等がその生命等に著しく重大な被害を受けた事案に関する第三者委員会の委員の委嘱及び同委員会への諮問について【非公開】-原案どおり承認
議案第91号職員の人事について【非公開】-原案どおり承認
議案第92号職員の人事について【非公開】-原案どおり承認
議案第93号職員の人事について【非公開】-原案どおり承認
報告第7号平成30年度校長公募について5月22日付けで行った校長公募の募集にかかる急施専決処分について報告した。原案どおり承認
報告第8号職員の人事について5月30日付けで行った職員の人事に係る急施専決処分について報告した。原案どおり承認
報告第9号大阪市立義務教育諸学校教科用図書選定委員会の設置等について【非公開】-原案どおり承認

配付資料

当日配付資料

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会議録

1 日時  平成29年6月7日 水曜日 午後3時30分~午後5時00分

 

2 場所  大阪市役所本庁舎屋上会議室

 

3 出席者

山本 晋次  教育長

林  園美  教育長職務代理者

帯野久美子  委員

森末 尚孝  委員

巽  樹理  委員

平井 正朗  委員

 

内藤 和彦  教育次長

大継 章嘉  教育監

榊 正文   浪速区担当教育次長

林田 潔   都島区担当教育次長

金谷 一郎  顧問

多田 勝哉  総務部長

加藤 博之  指導部長

高橋 年治  初等教育担当課長

高橋 哲也  中学校教育担当課長

松田 淳至  教育活動支援担当課長

吉岡 範行  教育活動支援担当課長代理

川阪 明   学事担当部長

本  教宏  学事課長

笹田 愛子  学事課長代理

井上 省三  教務部長

山野 敏和  教職員人事担当課長

江原 勝弘  教職員服務・監察担当課長

井平 伸二  教職員服務・監察担当課長代理

深見賢一郎  総務課長

川本 祥生  教育政策課長

橋本 洋祐  教育政策課長代理

ほか担当係長、指導主事、係員

 

4 次第

(1)山本教育長より開会を宣告

(2)山本教育長より会議録署名者に帯野委員を指名

(3)議題

議案第87号     職員の人事について

議案第88号     大阪市立義務教育諸学校教科用図書選定委員会への諮問について

議案第89号     大阪市立咲くやこの花中学校選抜方針について

議案第90号     児童等がその生命等に著しく重大な被害を受けた事案に関する第三者委員会の委員の委嘱及び同委員会への諮問について

議案第91号     職員の人事について

議案第92号     職員の人事について

議案第93号     職員の人事について

報告第7号      平成30年度校長公募について

報告第8号      職員の人事について

報告第9号    大阪市立義務教育諸学校教科用図書選定委員会の設置等について

なお、議案第87号、91号については会議規則第6条第1項第2号に該当することにより、議案第90号、92号、93号、報告第9号については会議規則第6条第1項第5号に該当することにより、採決の結果、委員全員異議なく非公開として審議することを決定した。

 

(4)議事要旨

 議案第88号「大阪市立義務教育諸学校教科用図書選定委員会への諮問について」を上程。加藤指導部長からの説明要旨は次のとおりである。

 

これまで選定委員会へ諮問するに当たって理由は添えていなかったが、今回別紙にて選定委員会委員長宛てに理由を添えて諮問する形に改善した。

 諮問理由については、教科用図書の採択を行うにあたっては、必要な専門性を有し、公正・公平に教科書の調査研究を行うことができる選定委員及び調査員により充実した調査研究がなされる必要があることを記すとともに、各教科用図書の特に優れている点や、特に工夫・配慮を要する点を明確にするなど、採択権者である教育委員会の判断に資する答申となるよう努めるよう記載した。

 

質疑の概要は次のとおりである。

【林委員】 まず、平成27年度使用教科書と平成28年度使用教科書の答申資料を参考として添えていただいています。この点について誤解がないようにしたいと思うのですが、このときはこのときで議論があり、答申の仕方を変更したという経緯があります。私自身はやはり答申もしっかりと参照して採択に臨みたいと考えていますし、そのためにはできるだけ分かりやすい答申であってほしいと考えていますが、平成27年度使用教科書の答申から平成28年度使用教科書の答申に変えた理由というのは、特にこのように「特に優れている点」と「特に工夫・配慮を要する点」とを分けて書いてしまうと、数の多さや、文字の多さで、その教科書の印象が一目で決まってしまうのではないかという懸念があり、平成28年度使用教科書の答申のような形に変えたという経緯があります。平成27年度のほうが分かりやすいと思いますので、今回またそういう答申に戻していただくということで理由をつけていますが、数の多さや文字の多さに左右されないような答申を、今年度はお願いしたいと思います。

我々も文章量とか丸の多さとかで教科書を判断するのではなく、やはり現場の先生方が、今回道徳ということで新しい教科ですし、専門的な見地からしっかりと調査研究されていると思います。そこに対しての意見、特に我々が気づかないような現場で教えるに当たって教えやすいなど、そういう視点からの答申をきちんといただきたいと思います。印象で、この教科書の記述が多いとか、この教科書記述少ない、すぐれている点の記述が多い、少ないというところで、教科書を判断してしまわないような工夫をぜひお願いしたいと思います。

【加藤指導部長】  ご指摘ありましたように、この答申資料によって、教科書の優劣を明確にするものではないと私たちは思っています。どの教科書にも長所、短所があります。その中で、現場の教員がどの教科書が一番指導しやすいのか、あるいは子どもの実態に合っているのかという観点が明確になるような書きぶり、あるいは表現の仕方を心がけるように努めてまいります。

【巽委員】 私もぜひこの答申は参考にしたいと考えていますので、そのためにもメリハリのついたご意見をいただきたいと思います。

 答申をいただいて、参考にしますが、決めるのはあくまで我々なので、そういう意味で、ぜひ大胆に遠慮なく忌憚のない意見を分かりやすく書いていただくことを希望しています。

【加藤指導部長】 分かりました。ご意見ありがとうございます。

【森末委員】 先ほど林委員からもご指摘ありましたように、平成27年度使用教科書の答申資料の箇条書きというのも分かりやすい。ただ数が多い、少ないでですね、少し印象的にどうかというところもありますので、質が大事ということで、平成28年度はその質的な記載をまとめてされているということなので、できれば今回は、平成27年度のポイントを挙げるような記載と、あと総評的な平成28年度の記載を書いていただければ、より分かりやすいと思います。

【加藤指導部長】 今、ご指摘いただきました総評的なものも、つけ加えていきたいと思います。

【山本教育長】 ほかにご意見はないでしょうか。いくつか貴重なご意見をいただきました。この間、教科書の選定にかかわりましては、さまざまな経緯もありますので、我々としてもやはり委員会として現場の声も十分斟酌をした上で、そして我々の責任と判断で決定をしていくという基本的な立ち位置を確認しているところです。

今、いただいた意見については、あくまで選定委員会で対応していくものですが、可能であれば選定委員会の議論と平行して、今いただいた意見がどのような形で反映されるのか、また途中経過の中でそういうものを教えてもらえれば、我々としても安心があると思いますので、その点も丁寧にやってもらうようにお願いします。

【加藤指導部長】 分かりました。できるだけ今回のこの教科書採択については、きめ細かくご報告したいと思いますし、採択までの間に教育委員会会議の場において、中間報告的なものもしたいと思いますので、よろしくお願いします。

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

 議案第89号「平成30年度 大阪市立咲くやこの花中学校入学者選抜方針(案)」を上程。

川阪学事担当部長からの説明要旨は次のとおりである。

 平成30年度の咲くやこの花中学校の入学者選抜の実施については、入学者選抜に志願することができる者の要件、募集人員、選抜方法など、基本的には昨年度方針と同様の内容で実施することとする。

 

 質疑の概要は次のとおりである。

【森末委員】 適性検査Ⅰと適性検査Ⅱがあり、適性検査Ⅱのほうを最終重視するということですが、どんな問題が出るかということは簡単に説明いただくことは可能ですか。

【本学事課長】 特にスポーツの分野でしたら、実際の実技のスポーツテストをやっています。言語分野でしたら、論文形式の問題をしています。芸術分野でしたら、実際に絵を描かせたりしています。

【森末委員】 適性検査Ⅰのほうは普通のテストですか。

【本学事課長】 はい。

【林委員】 少し関心のあるところを聞きたいのですが、最初の卒業生を出してから、3年ぐらいになるんですか。

【本学事課長】 4年目です。

【林委員】 1期生については、なかなかの進学先を確保できたということで、6年間の教育の成果を確かご報告いただいたと思いますが、その後も順調に続いているのですか。

【本学事課長】 平成28年度は、国公立大学でいうと、東京大学が1名、大阪大学が2名という進路状況です。私学ですと、関関同立で計35名となっています。

【林委員】 倍率も安定してきているということなので、一定の評価も受けて、いい形で学校自体も推移していると感じています。

 大阪市が持っている中高一貫校1校目で、いい結果が出ているというのは非常にいいと思いますし、少数精鋭できめ細かな教育のノウハウもきっと蓄積されていると思いますので、そのあたりを、今後も生かしてほしいと思います。

【平井委員】 いわゆる中学入試というのは、2府4県含めて、最初の3年ぐらいはかなりの総志願者数がいますが、4年、5年となりますと、総志願者が半減してきます。これは言い方をかえると、絞られるということで、世間は減ったと言いますけども、絞られて、ある意味では一定の生徒がとれるということなので、頑張っていただいて、総志願者数を上げていただきたいと思います。

【川阪学事担当部長】 ありがとうございます。

【巽委員】 2点教えて欲しいのですが、昨年もこういった入学者選抜の方針があったと思いますが、昨年と大きく変更が生じたところがあれば教えて欲しいのと、適性検査のⅡは才能の芽生えを検査ということですが、今後の才能の伸びしろを発掘するような、タレント発掘的な適性検査なのか、現在の才能をはかったものなのか、どちらですか。

【本学事課長】  大きな変更点というのは、今年は特にありません。

【高橋中学校教育担当課長】  伸びしろ、タレント、両面をはかっていくというのが理想と思いますが、限られた時間での適性検査という中での検査で見えてくる評価基準に沿って公平、公正にジャッジしていますので、一律にどちらだということを決めかねるということが、現実です。

 当然、現在の45分で発揮していただいた適性検査の結果をもとに採点をしますので、現在の状況が強く出てくるということについては否めないと思います。ただ、その中にある、本人の伸びてくるだろうという要素も、当然、観点の中には含めながら採点されていくことになります。

【帯野委員】 筆記試験を実施しているのは、適性検査で言語だけですか。

【本学事課長】 はい。まず文章題が2問あり、書くのは苦手という人に対してどのようなアドバイスをしますかというのが1番目の問題です。

もう1つの問題は、AとBどちらの資料が適していると考えますか、その理由について、自分の感じたことを書きなさいというものです。そういう自分の思いというか、文章を読んで、どういうふうに他者に対して説明するか、そういうことを問うています。

【帯野委員】 分かりました。それは評価の指標だと思いますが、この言語で入学して、一定の指標で、検査で選んだ20名は、最終的に、卒業時にどういう人材となっているか、簡単に教えてください。

【高橋中学校教育担当課長】 中学卒業後は総合学科に進学して学習をすることになっています。総合学科において、生徒たちが自らが希望する進学先を受験するために必要な教科を選択し履修します。そのときに言語分野に入ったお子さんたちは、言語的な国語、英語を中心とした学部、大学へ進学をしていかれていると聞いています。

【帯野委員】 分かりましたが、もう少し明確に人材像があれば教えてほしいと思います。その方が保護者、受験者にも分かりやすいと思いますので、また機会があれば説明してほしいと思います。

 それから、言語コースをとった子どもたちが、どういう大学や高校に進学されているのか、それもあわせて教えていただきたいと思います。

【本学事課長】 主なところでは、東京外国語大学の言語文化学部、大阪教育大学の教育学部に進んでいる方もいます。外国語関係、主に文学部関係に進まれている方が多いという印象です。

【帯野委員】 ありがとうございます。最初のときの説明も含めて、また別の機会で結構ですので、詳細をお示しいただきたいと思います。

【本学事課長】 分かりました。

【林委員】 おそらく、この学校をデザインしたときには、すごく英語ができるということが目標だった時期だと思います。でも、今は英語はツールとなってきて、英語使って何をするかということが問われていく時代になっています。学校のほうでもしっかりそこのところを考えて、育てたい子ども像というのを、もう一度再考する時期に来ていると感じました。

【山本教育長】 ありがとうございます。それぞれの新しいタイプの学校を、今後もまたつくっていきますし、今までもこういうふうにつくってきて、それなりの経過と実績を今も残しています。ただ、ぞれぞれのときの時代状況の変化に応じて、常に見直しは必要だと思いますので、また委員の皆さんと議論をしていく形にしていって、常に魅力を失わないような形でやっていきたいと思いますので、またご協力もお願いいたします。

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

 報告第7号「平成30年度校長公募について」を上程。

 井上教務部長からの説明要旨は次のとおりである。

 平成30年度校長公募の募集要項について、求める人物像の1点目について、新しい大阪市教育振興基本計画の策定を受け、2つの最重要目標を明示し、これらの主旨を理解し、達成に向けて本市が推進する教育施策を実施できる人に改めた。

 また応募資格について、本年度末に最長5年の任期が満了する任期付校長が初めて出てくるのを期に、大阪府の校長公募を参考に、任期が満了する任期付校長は受験可能とした。

本来であれば、教育委員会会議の承認を経て、募集要項を発表するところであるが、今後のスケジュールを考慮し、大阪市教育委員会教育長専決規則第2条第1項の規定に基づき、急施専決処分行ったので同条第2項の規定により報告する。

 

 質疑の概要は次のとおりである。

【林委員】 変更点で説明がありましたが、第1期の任期付校長が任期を満了して再受験ができる制度にしたことは、一定評価できると思っています。これからも希望される方にとって非常に良いと思います。

 やはり、いい人材がなかなか集まってくれないという悩みがずっと続いています。なかなか発信力の強いアピールも難しいと思いますが、できるだけたくさんの人に応募していただいて、いい人材に関わっていただきたいという思いがありますので、よろしくお願いします。私自身にアイデアがないのが非常に申し訳ないですが。

【山本教育長】 これは制度的に見たときには、任期付で採用をして、任期が満了して、もう一度手を挙げると当然そこでチェックがかかるわけですね、合格するとは決まらないわけです。合格した場合に、また引き続いて同じ学校に赴任することも不可ではないということですか。

【山野教職員人事担当課長】 いいえ、制度的にはもう別の学校の校長ということになります。

【山本教育長】 任期付の性質からいって、同じ学校で続けることはできないと、そういう制度になるわけですね。

【山野教職員人事担当課長】 はい。

【森末委員】 管理職経験があるということが要件になっていますが、この管理職という言葉の定義はありますか。

【山野教職員人事担当課長】  明確な定義というものはありませんが、例えば説明会等で説明していますのは、1つの学校を預かりますので、大体人数としても30人、40人ぐらいの人数をマネジメントするということになり、例えば役所でいいますと、課長級程度のイメージになりますということは、常日頃から説明しています。

【森末委員】 そうすると、かなりの人数の部下を束ねる職にあったということがイメージとしてあるわけですね。スタッフ的な管理職というか、それは少し違うということですか。

【山野教職員人事担当課長】 その点については、採用申込書の中でどれぐらいの部下をマネジメントしていたかということを書く様式にしていますし、業務内容も書いていただきチェックしています。

【森末委員】 逆に言うと、管理職の要件に当たらないということで、最初の段階で、だめですよということはありましたか。

【山野教職員人事担当課長】 必ずしもそれだけで不合格ということにはなりませんので、全体の点数の中で、その点の評価が低いが、ほかの項目は高くて結果的には合格したという方も当然います。

【森末委員】 それならいいと思います。わかりました。

 採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

報告第8号「職員の人事について」を上程。

多田総務部長の報告要旨は次のとおりである。

5月末に大阪市教育委員会教育長専決規則第2条第1項の規程に基づき、急施専決処分により職員の異動を行ったので同条第2項の規程により報告する。

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

議案第90号「児童等がその生命等に著しく重大な被害を受けた事案に関する第三者委員会の委員の委嘱及び同委員会への諮問について」を上程。

加藤指導部長の説明要旨は次のとおりである。

いじめ・重大事案について第三者委員会設置の要望書により申し出がある事案について、同事案の児童等がその生命等に著しく重大な被害を受けた事案に関する第三者委員会へ諮問し、調査審議のため同委員会委員を委嘱するものである。

 

質疑の概要は次のとおりである。

【森末委員】 今までの運用としては、被害者側が委員会を設けてほしいという要望があって初めて動くという形でしたか。

【加藤指導部長】 はい。

【森末委員】 だから、あくまで教育委員会がよっぽど大きな事案は別ですけど、主導的にこれはすぐに第三者委員会でご議論いただくということはやっていないということですね。

【加藤指導部長】 はい。

【森末委員】 それがいいかどうかですね。

【山本教育長】 制度的に見て、法のたてつけからいって、導き出していったのが今の形です。ただ、また教育委員会で議論したいのは、やはりどうしても学校現場でそうした法令に基づく第三者委員会立ち上げになるまでの間を、学校と事務局だけで対応した場合に、当初のいろんな初動対応の問題があったときに、保護者、または両保護者の間のいろんな関係等があって、なかなかスムーズに行かないという場合がありますので、教育委員会として用意できる第三者対応といったものも考えて、もう少しすぐに対応できるようなものを検討したいと思っています。その点についてまた協議させていただいて、できるだけ早期にやっていきたいと考えています。

【森末委員】 この第三者委員会は、被害者が申し出た場合に限り、ということでも読めないような気がするのですが。それは運用上そうなっているだけですなのですか。または法令上何かあるのですか。

【加藤指導部長】  運用上そうしています。

【森末委員】  もちろん、この大がかりな委員会でなく、別のものを立ち上げるというのもありますが、これももっと迅速にやろうと思えばやれないことはない、という理解でいいですか。

【加藤指導部長】  今回はそういう形で詰めていましたが、やはりいろいろ委員の選択などで、なかなか時間がかかるというのも事実です。

【森末委員】  そうですね。それがいいのかどうかという問題は確かにありますね。【山本教育長】  常設の機関が必要ではないかというご提言を別の案件でいただいています。

【森末委員】  そうですね。

【山本教育長】  その案件のためにつくるとなると、規定は別にして、いろんなご理解をいただく必要があります。

当事者間で、一般的指導の中で解決する事案が大半ですが、初期のときに、いろんな事案の中身によっては、なかなかすぐに解決しないものが出てきます。それがいじめとして認知されても、継続的な対応が必要なものもありますが、そういう場合に、今はそういう第三者機関に行くまでの間を、学校現場と教育委員会で今回の経緯と同じようにやりとりをしていますが、その中には、やはり事案そのものよりも、いろいろな対応の仕方に対する心情的な問題など、様々なものが絡んできます。

子どものケアは各学校が責任持ってやるということは、これは絶対変わらないですが、いろんな事案の整理等については、やはりそれぞれの立場の専門家のほうでやっもらうほうがよいと思います。

そういう原則的な建前と、常設的に対応できるフレキシブルな対応等について併設をして、学校現場が道に迷うような、しんどいだけにならないように、させてもらいたいと思います。

【森末委員】  条例規則上は、常設的にしても構わないように読めます。今は事案によって委嘱して解嘱するような感じですが、条例規則上は、委員を以内で選んで委嘱しておけば、事案が来ればそこにすっと来るという形で行うことも可能とも思いますが、やはり常設的な、本当に中立的な委員を選んでいただいといて、そこに来た案件をフレキシブルに、適宜、タイムリーにお願いするというほうが、現場の悩みも少なくなるし、解決にもつながると思います。

【山本教育長】  この事案に限定せずに受けている課題意識もあわせてご議論いただき、今回この諮問についてご議論いただいて、まずこの事案はこの事案として、正式の第三者委員会でもスピーディーな解決というものは図りたいという認識でいます。

【林委員】  やはり一番大事なことは、早く解決することだと思います。最初のトラブルの初動のときに立ち会う担任の先生など、部活動の顧問という現場の先生方での解決が図れないときは、管理職での対応になると思います。

それぞれの段階で、最善は尽くされていると思いますが、やはりこじれた場合には、その次の段階にまた違う専門性を持った方が関わるというスキームを、はっきりと決めておいたほうがいいと思います。

 それも、できるだけ時間を置かないで関わっていくという、その判断をそれぞれ学校長なり指導主事の方たちが判断していきながら、とにかく早く最短で解決ができるためのシステムを一度皆さんで相談してつくっておくということは、すごく良いことだと思います。

 採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

 議案大87号「職員の人事について」を上程。

 井上教務部長の説明要旨は次のとおりである。

 本件は、私用で自動車を運転中に傷害を負わせた行為による懲戒処分に関する案件である。処分内容にいては、懲戒処分として戒告といたしたい。

 当該教諭は、公務外で自動車を運転中に交差点の対面信号機の赤色の表示に気づかず交差点内に侵入し、同交差点を信号に従って進行している自転車に衝突し、自転車を運転した女性に傷害を負わせたものである。

 本件については、当該教諭の信号の赤色表示を見落とすという基本的な交通ルールを看過したものであって、その責任は決して軽くないと考えられるが、交通事故後の被害者に対する誠意を持った対応から、被害感情は一定おさまっていることや、過去処分歴もなく、当該教諭の日ごろの良好な勤務態度などから、処分量定は戒告が相当であると考えている。

 採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

 議案91号「職員の人事について」を上程。

井上教務部長からの説明要旨は次のとおりである。

本件は、暴力行為等による懲戒処分に関する案件である。被処分者は2名である。処分内容は、暴力等を行った当該首席教諭は停職3月とし、当該校長は、当該首席の管理監督責任として戒告といたしたい。

 当該首席教諭は、同僚教諭らと飲酒後被害児童宅を訪問し、家庭用太鼓ゲームに使用するばちで当該児童の背中や肩をたたくなどし、打撲によるけがを負わせた。また、当該児童がトイレに逃げ込んだ後も、大声を出し、トイレの扉をたたくなどし、ドアの一部を破損させた。さらに、椅子に座っていた当該児童の兄を押し倒し、馬乗りになるなど打撲によるけがを負わせた。さらには、当該児童の保護者から退去させられた後も玄関扉をたたく、インターホンを鳴らす等の行為を行った。

 当該校長は所属教職員の服務について指導監督すべき立場にありながら、当該首席の暴力事案を把握したにもかかわらず、当該首席に授業を行わせるとともに、教育委員会事務局に事案報告を行った際、この首席を職員室に待機させるよう指示を受け、当該首席を待機させると報告したにもかかわらず、引き続き当該首席に授業を行わせた。

 

 質疑の概要は次のとおりである。

【山本教育長】  校長の処分量定としては、この戒告で十分という形でいいんですか。

【井上教務部長】  はい。

【森末委員】  校長先生は戒告ですが、この処分量定を決めるときに、別表の規定はないんですか。教諭は職員基本条例別表の65項と66項でいきましたが、そういうことを知りながら、授業を続けさせたというのは、監督責任、信用失墜行為についてはどういうことになると考えて処分を提案されたんですか。

【井上教務部長】  職員基本条例の28条第6項です。非違行為を行った職員の管理監督者が、適切な指導、監督を怠った事実が認められるときは、減給また戒告とされています。校長については事後の監督責任というふうに構成しました。

【森末委員】  事後に授業をさせないような形で一旦謹慎させて、教育委員会に報告して処分を待つと、そういうことをすべきだったということの監督責任ですか。

【井上教務部長】  はい。教育委員会から、謹慎で生徒の前には出さないように指導もしていた中で起こっています。それが事後にわかったところ、その責任を追求するものと考えています。

【森末委員】  そうですか。職務上の義務違反とも言えるかもしれません。そこは処分通知では、説明書で明確に書いていないですね。33条で規定する信用失墜行為の禁止に違反するとなっていて、地方公務員法29条1項(1)項に該当するとなっていますね。いずれにしても戒告でいいとは思いますが。

端的に言うと、一定の処分というか、指示があるまでは生徒の前に出して授業を平然と続けさせるなということは言ったにもかかわらず、そのまま授業させていたと、そういうことが問題だったということですね。

【井上教務部長】  はい。

採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

 議案第92号及び93号「職員の人事について」を一括して上程。

井上教務部長より校長の退職及び後任の人事異動について説明。

 採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

 報告第9号「大阪市立義務教育諸学校教科用図書選定委員会設置等について」を上程。

加藤指導部長の説明要旨は次のとおりである。

本報告については、5月23日の教育委員会会議においてご審議いただく予定であったが、会議が中止となったため、教育長による急施専決を行った。

 大阪市立小学校の平成30年度使用の特別の教科道徳教科用図書の採択に当たり、執行機関の附属機関に関する条例第1条に基づき教科用図書選定委員会を設置し、大阪市立義務教育諸学校教科用図書選定委員会規則第2条第2項に基づき、教科用図書選定委員会委員を委嘱した。教科用図書選定委員の任期については、設置期間である委嘱の日から諮問に係る教科用図書が採択されるまでとしている

また委員の構成は、保護者として大阪市PTA協議会より4名、学校協議会委員1名、校長より4名、学識経験者2名、区担当教育次長1名、教育センターより4名としている。

 採決の結果、委員全員異議なく、原案どおり可決。

 

(5)山本教育長より閉会を宣告              

 

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