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紙本墨書三願文 親鸞筆 1幅(慈雲寺)

2019年12月28日

ページ番号:430790

紙本墨書三願文 親鸞筆

しほんぼくしょさんがんもん しんらんひつ

分野/部門

有形文化財/美術工芸品[書跡]

所有者

宗教法人 慈雲寺(じうんじ)

所在地

大阪市西淀川区姫島1

紹介

法量 : 26.5cm×33.0cm
紙本墨書三願文 親鸞筆
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親鸞(1173~1262)の真筆とされる史料は全国的にみても希少だが、慈雲寺に伝来する三願文はその代表的な事例のひとつである。大無量寿経から第11・12・13願文を書写したものである。断簡であり当初の形状は不明であるが、8行にわたり振り仮名付きの楷書体で記されている。親鸞の楷書体の書跡は、伸びのある直線が絶妙な広がりをもって配される独特のものだが、年代によって若干の特徴がある。前期・後期の書体が混じる東本願寺の『教行真証』坂東本や、80代の晩年の筆である名号本尊の賛の書体などと比べると、三願文の書体は落ち着きのある晩年の書体の特徴を示す。親鸞晩年の筆と考えられる史料である。

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