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令和3年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果【大阪市の概要】を公表します

2020年2月5日

ページ番号:462203

  大阪市教育委員会では、令和3年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」【大阪市の結果】を公表します。

 スポーツ庁は、平成20年度から「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」を実施しています。この調査は、国や各教育委員会が子どもの体力の状況を把握・分析することにより、子どもの体力の向上に係る施策の成果と課題を検証し、その改善を図ることを目的としており、大阪市教育委員会もこの調査の趣旨に則り実施してまいりました。スポーツ庁は、令和2年度は中止しましたが、今年度は例年通り、悉皆調査として実施しました。

 大阪市教育委員会では、保護者や市民の皆様に説明責任を果たすとともに、子どもたちの健康や体力に関心をお持ちいただき、子どもの体力向上にむけてご協力いただくため、調査結果の概要及び分析結果を公表します。

 また、「大阪市子どもの体力づくり強化プラン」に基づき、引き続き子どもの体力向上に向けた取組を進めてまいります。

調査結果の概要

1 調査対象者

小学校第5学年

中学校第2学年

2 調査期間

令和3年4月~令和3年7月

3 調査事項

(1)実技に関する調査(新体力テスト)

小学校調査
[8種目] 握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、20mシャトルラン、50m走、立ち幅とび、ソフトボール投げ
中学校調査

[8種目] 握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、持久走(男子1,500m、女子1,000m)、20mシャトルラン、50m走、立ち幅とび、ハンドボール投げ

 注 持久走か20mシャトルランのどちらかを選択して実施

(2)質問紙調査

児童生徒質問紙調査

 「運動やスポーツ」、「普段の生活」、「学校の体育・保健体育の授業」等についての質問紙調査

学校質問紙調査

「子どもの体力向上に係る取組」、「体育・保健体育の授業」「体育・保健体育の授業以外の取組」「学校の組織体制」「地域等との連携」「調査結果の活用状況」等についての質問紙調査

4 調査結果の概要

(1)実技に関する調査

令和3年度全国調査結果(全国の公立校を対象としたもの)との比較
  • 小学校では、男女ともすべての種目で全国平均を下回った。特に男女とも男女とも「反復横跳び」、「20mシャトルラン」において大きく差があった。
  • 中学校では、男子は「握力」「上体起こし」「反復横とび」で全国平均を上回った。女子は「上体起こし」「反復横とび」で全国平均を上回った。一方、男子は「20mシャトルラン」「立ち幅とび」、女子は「20mシャトルラン」「50m走」「立ち幅とび」においては、大きく差があった。
大阪市の結果の前年度比較
  • 小学校では、男女とも令和元年度と比べ、「長座体前屈」だけ向上した。特に、男子では「反復横とび」「20mシャトルラン」「50m走」「ボール投げ」、女子では「反復横とび」「20mシャトルラン」「ボール投げ」において、大きく低下した。
  • 中学校では、男子は「握力」「長座体前屈」「反復横とび」「50m走」「立ち幅とび」、女子は「持久走」だけ向上した。一方で、男子は「20mシャトルラン」「立ち幅とび」、女子は「20mシャトルラン」「50m走」「立ち幅とび」において大きく低下した。
体力合計点経年比較
  • 本調査において、体力合計点における経年比較について考察すれば、全国平均値との差はあるものの、概ね全国平均値と同様の傾向を示している。中学校2年男子については、全国平均値に近づく結果であった。
総合評価
  • 小学校では、全国の割合と比べて、男女ともに、A・Bの割合が低く、D・Eの割合が高かった。特に、大阪市の平成28年度から比べると、DとEを合わせた割合が、小学校男子で4割、小学校女子で3割を超えている。
  • 中学校では、全国の割合と比べて、男子では、Aの割合が低く、D・Eの割合が高かった。女子では、A・Bの割合が低く、Dの割合が高かった。

※ 総合評価とは、合計得点を、年齢別男女別の総合評価基準にしたがって、高い方からA~Eの順に5段階で評定した評価である。

(2)質問紙調査

児童生徒質問紙
  • 「運動やスポーツをすることが好き」と答えた児童・生徒の割合は、男女とも全国と比べて低かった。また、「好き」と答えた児童・生徒ほど、体力合計点が高かった。昨年度と比べて、小学校・中学校の男女とも下回っている。
  • 「毎日朝食を食べる」と答えた児童・生徒の割合は、小学校・中学校の男女ともに、全国と比べて低かった。また、「毎日食べる」児童・生徒は、体力合計点が高かった。昨年度と比べて、中学校男子だけ上回っている。
  • 「テレビやビデオ・DVD等」の視聴時間に関して、小学校男女では平日2時間以上、中学校男女では平日3時間以上視聴する児童・生徒の割合は、全国と比べて高かった。小学校男女とも「1時間以上4時間未満」の児童で体力合計点が高かった。中学校男女では、「5時間以上」もしくは「全く見ない」の生徒の体力合計点が低い傾向にある。昨年度と比べて、小学校男子、中学校男女は3時間以上が増加し、小学校女子は2時間以上が増加している。
  • 「体育・保健体育の授業は楽しい」と答えた児童・生徒の割合は、肯定的に回答している小学校男女及び中学校男子で9割前後で、全国同様に高い値であった。また、「楽しい」と答えた児童・生徒は、体力合計点が高く、一週間の総運動時間も長かった。
  • 「体育・保健体育の授業でたくさん運動している」と答えた児童生徒は、小中学校男女ともに9割以上が肯定的な回答であった。昨年度と比べて、小・中学校男子が上回っている。
  • 「体育・保健体育の授業で、これまでできなかったことができるようになったきっかけ、理由」に関しては、小学校では、男女とも「5.友達に教えてもらった」と答えた割合が一番高かった。また、「4.先生や友達のまねをしてみた」「1.授業中に先生に個別にコツやポイントを教えてもらった」と回答した児童の割合も高かった。中学校でも、男女とも 「5.友達に教えてもらった」と答えた割合が一番高かった。また、「1.授業中に先生に個別にコツやポイントを教えてもらった」「2.授業中に自分で工夫して練習した」「4.先生や友達のまねをしてみた」と回答した生徒の割合も高かった。
  • 小中学校男女共に「放課後や休日に運動部や地域スポーツクラブ以外での運動をしている」について肯定的な回答をしている割合は、全国より少ない。特に小学校の女子児童は3割を超え、中学校女子の半数近くが休日には運動を行っていなかった。
  • 小中学校の男女とも、コロナの影響前と現在を比較して、運動やスポーツへの取組が「減った」生徒の割合は、全国と比べて高かった。小中学校男女とも、運動やスポーツへの取組が「増えた」児童生徒ほど、体力合計点は高かった。
学校質問紙
  • 児童生徒の体力・運動能力向上に係る取組について、「令和元年度に、児童・生徒の体力・運動能力の向上のための学校全体の目標を設定していた」学校の割合は、全国と比べて小中学校とも高かった。
  • 体育・保健体育授業以外での「体力・運動能力の向上の取組」について、「行った」学校の割合は、全国と比べて、小中学校とも低かった。取組については、「中休み」に取り組むことが多く、小学校では「ランニング」や「なわとび」などの活動をする学校が多く自己の成果を記録にするなどの取組を行う学校が多い。中学校では「ボール運動」などの活動をする学校が多く、自主的に準備・計画をさせるなどの取組を行う学校が多い。
  • 学校の体育・保健体育の授業について、中学校では「運動やスポーツが苦手な生徒向けの取組、性別に応じた取組」が、全国と比べて高かった。「令和元年度の全国体力・運動能力運動習慣等調査結果を踏まえた年間指導計画の改善に反映した」「同調査結果を踏まえた授業等の工夫・改善を行った」学校の割合は、小学校では8割程度、中学校では9割程度と高かった。体育・保健体育の授業で努力する児童に対する取組では、「授業中に先生が個別にコツやポイントを重点的に教えている」、「友達同士で教え合いを促している」学校が多かった。
  • 体力向上に関する教師の意識・児童家庭の関心について、児童生徒の体力向上に関する教師の意識は、全国と比べて高かった。
  • コロナの影響前と現在を比較して、「体力が低下している児童が増えた」と感じている割合が、全国と比べて高かった。また、児童生徒の体力向上や運動習慣の確立のための学校の取組は、「児童生徒の運動量が多くなる活動に配慮した」「自由に運動できる場を確保した」の割合が多かった。

令和3年度調査結果から見える令和4年度への取組

1 令和3年度調査結果から明らかになった大阪市の現状と課題

  • 国の調査では、平成20年度から開始した調査で、令和元年度の体力合計点が低下した要因として指摘されていた①「運動時間の減少」②「学習以外のスクリーンタイムの増加」③「肥満である児童生徒の増加」の3つについて、コロナの影響を受け、さらに拍車をかかったとしている。本市においても、同様の傾向がみられるが、各校においては、コロナの感染症拡大防止対策を講じつつ、児童生徒の体力向上や運動習慣の確立のための学校の取組は、「児童生徒の運動量が多くなる活動に配慮」「自由に運動できる場を確保」した学校の割合が高かった。
  • 大阪市教育振興基本計画の最終年度となった今年度は、施策7「健康や体力を保持増進する力の育成」において、成果指標として体力合計点における2021(R3)年度末の目標値(小学校男子53.0点、女子56.0点、中学校男子42.0点、女子51.0点)を設定しているが、2021(R3)の体力合計点は、小学校男子50.8点、女子52.8点、中学校男子40.7点、女子48.1点となっており、小中学校男女とも目標値から開いた結果となった。
  • 「運動やスポーツをすることは好きですか」の質問について、小学校では、男子67.5%、女子50.2%、中学校では、58.4%、39.1%となっており、全国と比べてやや下回っている。また、小学校と中学校を比べた場合、大きく減少している。「運動が好き」の割合が高い児童生徒程、体力合計点が高く、1週間の総運動時間が多くなっている傾向があることから、授業等で運動意欲を高めるとともに、引き続き、「運動が好き」になる授業づくりの工夫・改善をしていく必要がある。
  • 小中学校男女ともに総運動時間60分未満の割合が最も多かった。全国の割合を上回っている。一方で、中学校男女で全国と同様、1週間で12時間程度運動している生徒も多く(2極化)、平日2時間、休日3時間程度の活動時間相当で運動を実施していると考えられる。
  • 種目別に見ると全国平均との差が大きいのは、小学校では「反復横跳び」「20mシャトルラン」「50m走」「ボール投げ」、中学校では「20mシャトルラン」、男子の「立ち幅とび」、女子の「50m走」となっており、持久力や日常生活であまり行わない動きがある種目において課題が見られた。
  • 放課後や休日における学校外に運動部等に参加できていない児童生徒に対しては、学校や保護者が協力して運動習慣が定着するように働きかけを行う必要があると考えられる。
  • 「令和元年度の全国体力・運動能力運動習慣等調査結果を踏まえた年間指導計画の改善に反映した」「同調査結果を踏まえた授業等の工夫・改善を行った」学校の割合は、全国と比べて、小中学校とも高く、児童生徒の体力向上に関する教師の意識も、全国と比べて高いことからも分かるように、「検証シート」や「学校のあゆみ(中学校)」を活用することにより、子どもたちの体力の状況や意識について分析し、成果と課題を確認することができている。また、コロナの感染症拡大防止対策を講じつつ、体育・保健体育の授業で努力する児童に対する取組では、「授業中に先生が個別にコツやポイントを重点的に教えている」、「友達同士で教え合いを促している」学校が多かった。目標を立てている児童生徒ほど、体力合計点が高い傾向があることを踏まえ、次年度の取組に一定の効果が上がるよう、今後も継続して活用していく必要がある。

2 今後の取組

教育委員会事務局の取組

(1)教育振興基本計画に基づいた「子どもの体力づくり強化プラン」の推進
  • 大阪市の子どもたちの体力向上に向けての基本となるものであり、子どもの体力向上に向けて具体的な取組を示す。
  • 「リーフレット『いっしょにのばそう!子どもの体力』」により保護者あて啓発する。本リーフレットは、学校から保護者に配付するとともに区のホームページにも掲載し、家庭・学校・地域が協力した子どもたちの体力向上の取組に活用する。
  • 「令和3年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査」【大阪市の結果】を踏まえた次年度の取組について、校園ネットワーク(SKIPポータルサイト)に掲載する。
  • 子どもの運動意欲の向上を図るために、全市小学校において、体育授業の導入場面や休み時間等に活用できる「シナプソロジー」の取組を進めます。
  • 積極的に体力向上の取組を実践している学校を紹介する。
(2)調査結果より見えてきた課題への取組

① 子どもたちの運動機会を増やし、運動意欲を高める取組の推進

  • 子どもの体力向上推進委員会等で検討し、学校の実情に応じた、各種目に対応した運動や活動を日常的に取り入れることや、授業内で運動量を確保する工夫をするよう指導する。
  • 活動の最初に取り組む意欲を向上させるような小学校教員向け研修(シナプソロジー)を試行実施する。
  • 関係局区等と協力するなどして、運動やスポーツに親しむ機会を提供する。

② 教員の指導力向上

  • 教育委員会事務局が主催する教員対象の指導方法に関する研修会を開催する。

③ 「新体力テスト」の実施にあたっての指導助言

  • 新体力テストの測定方法の動画資料を校園ネットワーク(waku×2.com-bee)に掲載し校内研修等で活用できるようにする。
  • 小学校教育研究会体育部に協力いただいた、資料「新体力テストの測定に向けて」を配布する。

小中学校の取組

(1)「学校の概要」や「学校のあゆみ(中学校)」の作成 ※「検証シート」を「学校の概要」に名称を変更。
  • 校長は、全国及び大阪市の子どもの体力の状況を踏まえ、自校の子どもの体力向上に係る成果と課題を検証し、明らかになった現状等に基づいて、「新しい生活様式」を踏まえたうえで、「学校の概要」や「学校のあゆみ(中学校)」等を作成するとともに、自校の子どもの体力の現状等を学校協議会で説明し、学校ホームページにより公表する。
(2)「リーフレット『いっしょにのばそう!子どもの体力』」の活用
  • 「いっしょにのばそう!子どもの体力」のリーフレットを配布・活用し、保護者への啓発していく。
(3)「新体力テスト」の実施にかかる測定方法の徹底
  • 校園ネットワーク(waku×2.com-bee)に掲載している新体力テストの測定方法の動画資料を校内研修等で活用し、正確な測定ができるよう取り組んでいく。
(4)小学校4年生についても「新体力テスト」の全種目実施
  • 小学校4年生についても「新体力テスト」の全項目を実施し、5年生の全国体力・運動能力運動習慣等調査と継続して取り組む。
  • 各校における課題を共有し、継続した日々の授業や活動をとおして「学校としての目標値」の明確化に取り組み、子どもたちに意識化させる。
(5)小学校において「シナプソロジー」の実践
  • 小学校において「シナプソロジー」を校内で共有し、運動意欲を高める活動を実践する。

令和3年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」結果

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大阪市 教育委員会事務局指導部保健体育担当保健体育グループ(体育)

住所:〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所3階)

電話:06-6208-8172

ファックス:06-6202-7052

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