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【第73号】「親子でストレスに強くなりましょう その2」女性ライフサイクル研究所フェリアン 津村 薫

2019年3月20日

ページ番号:464029

ストレスサインに気づきましょう


 ストレスサインにもいろいろありますが、たとえば、大切な物を落としたり、大事な約束を忘れてしまうといったこともあります。私は講演や研修が仕事ですが、余裕がなくなると、開始時間に間に合わないという悪夢を見ることがあります。

 「いま、自分はくたびれているんだな。ストレスに対処しよう」と、こういったストレスサインに気づくことが大切ですが、あなたのストレスサインは何でしょうか。体調不良や食欲不振、逆に過食、肩こりやめまいという形で出てくることもあります。

 子ども自身も下痢や腹痛、頭痛、食欲の変化、眠れなかったり、おもらしやおねしょなど、今までになかったことが起きたりします。

ストレスになっていることを受け入れましょう

 「私一人が大変なんじゃないんだから」「親なんだから誰だってやっていること」「受験で一番大変なのは子どもなんだから、私のつらさなんて言ってられない」などという「こう思うべきではない」「こうすべきではない」という気持ちはいったん脇に置きましょう。

 本当の気持ちを抑え込んでもストレスはなくなりません。気づかないうちに積もり積もっていくでしょう。


 ストレスになっていることを受け入れてこそ、ストレスを軽減するための手立てを打つことができます。
 子育てが面倒だという気持ち、つらいという気持ち、配偶者への不満、もっと協力してほしいというありのままの気持ちを受け入れましょう。感じてはいけない感情などないのです。信用できる人に話す、場合によっては専門機関を利用するなど、積極的に手助けを得ましょう。

ストレスに対処しましょう

子どものストレスの特効薬は親がその気持ちに共感してくれることです。

 「・・・がつらい」「そうなんだ。それはつらいよね」

 「〇〇ちゃんに腹が立った」「くやしかったのね」

と共感して気持ちをわかってもらえただけですっかり元気になる子もいます。

「つらいのはみんな一緒でしょ。そんなこと言ってたら何もできないよ」

「怒るほどのこともないでしょ。あんただって悪いことしたんじゃないの?」

わかってもらえなければ、ストレスは溜まっていくことになるでしょう。


 ストレス対処法は問題焦点型と情動焦点型があります。
問題焦点型は問題そのものに取り組み、解決を見い出していこうとすることです。
 情動焦点型はストレスになっている問題にばかりとらわれずに、気分転換をすることです。あなた自身がほっとできること、楽しい気分になれること、気分転換になることをやってみましょう。
これはどちらも正しい方法です。今どっちが向いてるかな?と効果的な対処について考えてみましょう。

 気をつけないといけないことは、自分や他の人を傷つける方法は絶対にとらないことです。また大人の場合、やりすぎると依存症になり、自分でコントロールできなくなるもの(飲酒、喫煙、買い物、インターネット、食事、ギャンブル)にも気をつけましょう。子どももゲームなど、時間を忘れてのめりこんでしまいがちな依存性の高いものについて注意が必要です。

良いストレス対処法とは?


 感情を開放させる、「泣く」「笑う」などは気持ちがほぐれ、健康に繋がると言われています。アロマなどでリラックスしたり、ゆっくり深呼吸する、お風呂で体をほぐすなども良いですね。音楽を聴いたり、読書をしたり、散歩をしたり、時には掃除でスッキリという人もいます。動物との触れ合いを挙げる人も多くいます。
自分自身がほっとしたり、スッキリしたり、気持ちが慰められたり、安心したりするものに出会いましょう。

 特に体を動かすことはとても大切です。気分転換に役立つ上、思考が前向きになりやすいと言われます。心の硬さと体の硬さは大きく関連しています。自分がイライラしていて、柔軟な考え方ができなくなり、気持ちがぎすぎすしている時というのは不思議なほど、体もガチガチになっていたりします。どんなにスポーツをしていても、日常的に体を動かしていても、ストレスが高かったり緊張度が高いと体は硬くなりがちです。子どもと一緒に試してみましょう。


 たとえば体の前と後ろで手をぱちんぱちんと叩くと肩を動かす良い運動になります。
 100回やると2分弱ですが、ちょっとスッキリします。試してみましょう。
 運動習慣のない方はいきなり無理をされず、できそうな回数から始めることや、痛みがあれば無理をせず、お風呂上がりなど体が柔らかい時に試すことも大切です。
 ストレッチなども良いですね。片足立ちなどもお勧めです。
 ゲームやテレビに夢中で家に閉じこもりがちだったり、体を動かしていないお子さんを誘って一緒にやってみるといいかもしれません。
 無理強いしたり、叱りつけたりは逆効果ですが、楽しく一緒にすることで、「体を動かすことは気持ちいい」という感じが体験できれば良いですね。

ストレスに強くなりましょう

 ストレスと上手につきあうことは、魔法のようにつらいことがなくなることではありません。生きていく上で避けては通れないのがストレスです。


 けれど、一度乗り越えたことのあるストレスに再び出会ったら、「あの時はこうしたな」などと考え、以前より楽に乗り越えることができていることに気づくことでしょう。
 そのストレスに対する抵抗力がついているからです。
 ストレスはうまく乗り越えられれば乗り越えられるほどストレスに強くなり、あなたを苦しめるストレスは減っていくのです。

 ストレスに出会ったら逃げるのでも振り回されるのでもなく、向き合って積極的に対処していきましょう。ストレスへの抵抗力を高め、成長に繋げていきましょう。子どもと一緒にストレスと上手につきあい、毎日を楽しめるといいですね。

 

引用参考文献

窪田容子・津村薫『親子でストレスに強くなる方法』三学出版

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