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【第84 号】「働きながら子育てをするあなたにエールを」 フェリアン 津村 薫

2020年3月23日

ページ番号:497316

子どもを預けること


「初めて我が子を保育園等に預けた日のことは忘れられない」。たくさんの保護者がそう言います。後ろ髪を引かれる思いで子どもと別れ、涙をにじませながら勤務先に急ぐ、そんな日を働く保護者たちは体験してきたのでしょう。とはいえ、子どもたちは泣いたり笑ったり、すりむいたり転んだりを繰り返して成長していきます。その姿に励まされて、親もまた子どもと共に育っていくのです。

3歳児神話にだまされないで


「3歳までは母の手で」という3歳児神話は合理的な根拠がないと、すでに否定されているにも関わらず、そのメッセージは、まだ世の中に根強く残っています。

親だけではなく、たくさんの大人に可愛がられる体験をすることはとても大切であり、子どもにとってプラスの体験だと考えられています。親子の愛着理論で有名な専門家も、「主たる養育者が疲れ果ててしまわないために、その子育てには相当な協力が必要」と言っているほどです。

あきらめることは意外に大事


一方、「子育ても仕事も中途半端で、何ひとつちゃんとできていない気がする」「自分が働いていることで、将来的に子どもにマイナスの影響があるのではないだろうか」と悩む母もたくさんいます。妊娠前の自分と比べると、不十分さが気になるかもしれません。この時期には是非、完璧であることをあきらめることと、周囲に「助けられ上手」になることをお勧めしたいと思います。


あきらめるとは「明らめる」とも言い、何ができるかできないかを明確にして、できないことについてはあきらめ、できることに力を注いでいくことです。家事が山積みで、子どもの面倒も見ねばならない。でも体はひとつ。どうすればいいんだと、もどかしく思うこともあるでしょう。そんな時、妊娠前と同じように家事をすることを「あきらめる」のが大切なことだと思います。きっちりやりたい方にはストレスでしょうが、不快を感じないように自分の感情を抑え込むのではなく、徐々に慣れていけるといいですね。



時間ではなく質の育児がポイント


子どもたちとのコミュニケーションも家事に追われると後回しになりがちかもしれません。それでも5分、お膝に乗せてお話をじっくり聴いたり、寝る時に手を繋いだり、「あなたのことを大事に思ってるよ」というメッセージが伝われば、それがいいのです。時間ではなく質を目指すのが、働く保護者の子育てのポイントだと思います。

パートナーとの協力関係を


パートナーがいる場合は協力関係を築きたいものです。大切なことは「何もかもきっちり半々ね」などという頑なな決め方や、誰かが一方的に決めるようなやり方をしないことだと思います。


パートナーが仕事で不在が多くても、良い関係性を築いている夫婦がいることをよく耳にします。パートナーが「子育ては自分たちふたりでやるべきこと」という姿勢を持ち、決して「お手伝い」感覚でなく自分の役割として関わり、相手の大変さを日々思いやっている場合でしょう。物理的に不在が多くても、心理的には不在ではないことが大きいと思います。




  産前産後、子育て中の傷つきは一生ものだという言葉もあります。「もうアテにしないでおこう」と早くからパートナーをあきらめる母も多くいますが、波風は若いうちに立てることをお勧めしたいと思います。二人の家庭、二人の子どもだから、二人で助け合えれば何よりですね。完全な価値観の一致はなくても、面倒なことを丁寧に話し合っていく関係性であることが大切だと思います。

 

シングルで子育てしている場合


 シングルで子育てする保護者にも、周囲に助けてくれる存在が必要です。子育て支援などを利用しながら、大変な時期を乗り切りましょう。お給料が子どもにかかるお金に消えていくなんて、何をしているんだかわからないと感じるかもしれませんが、子どもは育ちます。エンドレスでかかる費用ではありません。あなたが子どもを支えるために、あなたも誰かから支えてもらう必要があります。

 

ストレスフルになった時


子育ても家事も仕事も中途半端だと思ってしまい、「何もできていない」気持ちにさいなまれる時はストレスが溜まっているサインなので、注意しましょう。周囲の話が聴けなくなったり、独りよがりになったり、出来事をマイナスに捉えたくなりがちです。余裕がない時ほど、それを意識して、臨機応変に周囲と話し合ったり、柔軟に考えられるといいですね。物事の優先順位をつけることは大切ですが、この時期、特に重要なのは優先順位を見直す力です。余裕がなくなると、自分の気持ちでいっぱいいっぱいになり、周囲の人にも気持ちがあるのを忘れがちになることも意識しておきたいですね。

自分自身の心身のコンディションを整えよう


具体的には、やらなければならないことが山積みで、どうにもならない時ほど、「笑顔が増える」選択をすることはストレスと上手につきあうために大切ではないでしょうか。ストレスフルになると、子どもの声をいつもよりうるさく感じたり、周囲の雑音や、さまざまなことをやりすごす力が弱くなります。「まあいいか!」と自分自身や我が子を許すこともできにくくなります。普段なら何でもないことが、疲れている時にはイラッとするのは子育て中の保護者の大半が体験していることだと思います。


自分自身の心や体のケアを後回しにしないことは、子育てしながら働く保護者に特に必要なことです。少しの時間でいいので、ほっとしながらお茶を飲む時間を持ったり、洗い物や洗濯などをしながら、「ながらエクササイズ」などをして体を動かしましょう。これがイライラ軽減や前向きな気持ちに繋がりやすいことが言われています。
あなた自身の心身のコンディションを整えることは、働くことと子育ての両立を助けていくでしょう。

    どうか頑張り過ぎないでくださいね。

    あなたが肩の力を抜いて深呼吸して、あなたと家族の笑顔が増えますように。

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