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【第89号】親子で楽しみ育む“実験あそび”の時間 その2 どうして?と質問されたら こどもサイエンスプラニング代表 岳川 有紀子

2021年6月10日

ページ番号:529329

「どうして?」と質問されたらどうしたらいいですか?


これは、保護者の方からよくいただく質問です。「私は理系ではないので、質問されても答えられません」と不安そうにされています。
心配ありません!
もし、そのような質問をされたら、「どうしてだと思う?」と逆に質問してみましょう。すると、その子なりに一生懸命考えて、何かを伝えようとしてくれるかもしれません。そのとき、大人はうなずき、優しい笑顔で、話を聞いてあげましょう。科学的には正しくないことを言うかもしれませんが、大切なのは、自分なりに発見して、それを言葉にして、伝えようとしていること。「よく考えたね」とか「〇〇を発見したんだね」というような言葉を返してあげましょう。
「知らん」「わからん」というような思考停止の言葉を発してしまうときは、「パパやママはこう思うけどな~(正しくなくてもOKです)」、「調べてみよっか」というような前向きな言葉かけや行動を、保護者の方が見せてあげてください。答えだけを与える、も避けたいので、どうしたって難しい質問の場合は、我が家では、大きくなってから自分でその疑問を考え調べられるように「ぎもんノート」にメモを書いています。
幼児期の「実験あそび」は、科学の答えではなく、楽しみ、遊びを深め、発見し、次の挑戦に向かう、そのプロセスを大切にしています。

結論なしのオープンエンドでOK!


小学校から始まる学校教育の多くは、ひとつの答えにたどり着くことを目的としています。でも幼児期の「実験あそび」は、答えにたどり着かなくてもOKです。終わりや結論が決められていないことを「オープンエンド」と言いますが、このオープンエンドが幼児期にはとても大切なのことなのです。
子ども自身が、遊びの終わりを決め、自分なりの答えや、納得の瞬間を決めればOKです。「今日はどんな発見したの~?」という質問をしてみると、子どもなりの答えを聞き出せて、楽しいですよ。もちろん、その答え合わせをする必要もありません。楽しく遊べたこと、がんばって考えたこと、そのプロセスを褒めてあげてください。
この経験が、いつか芽吹き、子どもの考える力や生きる力につながっていくでしょう。

さいごに


私が仕事で取り組む「実験あそび」は教育的な側面を持っていますので、子どもに気づいてほしいこと(ねらい)を設定して、環境づくりや流れなどを考えます。でも、我が子に対してはいつも、行き当たりばったりです。たまたま子どもが遊んでいる姿を見ながら、「おっ」と思ったことを話し掛けてみる、やってみる、から始めることが多いです。進展しないこともあれば、子どものツボにハマることもあります。それぞれで、私にも子どもにも楽しい発見があるように思います。
折しも2018年度から全面実施された幼稚園教育要領でも、「幼児期の教育は,生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なもの」として、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の1つに「思考力の芽生え」が明記されました。このように書くと何か難しく感じてしまいますが、どうか肩肘はらず、科学にこだわりすぎず、子どもが楽しく、自由に遊び、そして発見したことについて親子でおしゃべりを楽しむ…。そんな「実験あそび」の時間を過ごしてみてください。それが知らず知らず子どもの「生きる力」を高め、保護者と子の豊かな人生へとつながっていくことでしょう。

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