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木造阿弥陀如来立像 1軀

2022年9月21日

ページ番号:571252

木造阿弥陀如来立像

もくぞうあみだにょらいりゅうぞう

分野/部門

有形文化財/美術工芸品〔彫刻〕

所有者

宗教法人 富光寺(ふっこうじ)

所在地

大阪市淀川区加島4

紹介


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木造阿弥陀如来立像

 富光寺は、中世には淀川流域の港湾都市であった加島に寺地を構える真言宗の寺院で、奈良時代、法道(ほうどう)の開山と伝える。富光寺の本尊像で本堂中央にまつられる木造阿弥陀如来立像は、市域で最も大きな像高の半丈六(はんじょうろく)の立像で、像高290cm、現状は古色である。動きのある鎌倉風の衣文(えもん)を呈する体部は桃山~江戸時代前期の制作、幅広の頭部は彫眼(ちょうがん)像で量感があり、頭部の前面材のみ平安時代末から鎌倉時代初期、12世紀末にさかのぼる古像を転用した可能性が考えられる。

用語解説

法道(ほうどう) 播磨の法華山(現在の兵庫県加西市一乗寺という)に住んでいたといわれる伝説上の仙人。天竺(インド)に生まれ、紫雲にのって唐(中国)、百済(朝鮮)をへて日本に来たという。

半丈六(はんじょうろく) 仏像の背丈の一基準。仏は身長が1丈6尺(約4.8m)あるといわれることから、仏像も丈六を基準とした。半丈六といえば、立像8尺(約2.4m)、坐像で4尺の像を指す。

彫眼(ちょうがん) 木を彫りだして、像の目を表す技法。

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