木造不動明王坐像 1軀
2022年9月21日
ページ番号:571253
木造不動明王坐像
もくぞうふどうみょうおうざぞう
分野/部門
有形文化財/美術工芸品〔彫刻〕
所有者
宗教法人 富光寺(ふっこうじ)
所在地
大阪市淀川区加島4
紹介
富光寺境内東側に建つ不動堂の本尊としてまつられる木造不動明王坐像は、像高38.9cmの彫眼(ちょうがん)像で、膝前部分も含む像のほとんどを一木から彫出する。像底には墨書による銘記があり、「空海作の八躰(はったい)不動」の一体で、貞和4年(1348)に高野山龍光院(こうやさんりゅうこういん)の宥算(ゆうさん)が譲与することを記している。銘記は造立(ぞうりゅう)銘ではないが、像容や彫技から銘記の年代である貞和4年とあまり隔たらない14世紀中頃に制作されたと考えられる。市域に伝来する不動明王の古い作例の一つである。
用語解説
彫眼(ちょうがん) 木を彫りだして、像の目を表す技法。
高野山龍光院(こうやさんりゅうこういん) 和歌山県高野町にある高野山真言宗の別格本山。空海居住の地といわれ、高野山の山内寺院のなかで最古の歴史をもつ。
探している情報が見つからない

このページの作成者・問合せ先
大阪市 教育委員会事務局総務部文化財保護課
住所:〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所3階)
電話:06-6208-9166
ファックス:06-6201-5759