ページの先頭です

木造勝鬘夫人・十一面観音菩薩坐像 2軀

2022年9月21日

ページ番号:571256

木造勝鬘夫人・十一面観音菩薩坐像

もくぞうしょうまんぶにん・じゅういちめんかんのんぼさつざぞう

分野/部門

有形文化財/美術工芸品〔彫刻〕

所有者

宗教法人 勝鬘院(しょうまんいん)

所在地

大阪市天王寺区夕陽丘町

紹介


別ウィンドウで開く

木造勝鬘夫人坐像

四天王寺境外子院(してんのうじけいがいしいん)である勝鬘院は、その名称が女性の信者である勝鬘夫人(しょうまんぶにん)と勝鬘経に由来し、女性と関連が深い寺院であるが、全国的に見ても類例のない勝鬘夫人の彫像を伝えている。対になってまつられる十一面観音の彫像とともに、元禄7年(1694)に四天王寺一舎利(してんのうじいちしゃり)が女性の信者の供養のために造立したことがわかる、市域における近世前期の在銘彫刻である。勝鬘院に伝わる女性と関連が深い祭祀「愛染まつり(あいぜんまつり)」が形を整えた時期に造立されており、愛染まつりや市域における女性と関係する信仰を考えるうえでも貴重な史料である。

用語解説

勝鬘夫人(しょうまんぶにん) 古代インドの在家仏教徒。波斯匿王(はしのくおう)の娘。父に勧められ深く仏法に帰依したので、仏が現れて説法したという。その内容が勝鬘経という。

四天王寺一舎利(してんのうじいちしゃり) 四天王寺の僧の筆頭の役職。

愛染まつり(あいぜんまつり) 大阪三大夏祭りの1つ。6月30日から7月2日(古くは陰暦6月1日)にかけて行なわれる。神仏習合の影響を示す、愛染堂(勝鬘院)の祭。

SNSリンクは別ウィンドウで開きます

  • Facebookでシェア
  • Xでポストする

探している情報が見つからない

このページの作成者・問合せ先

大阪市 教育委員会事務局総務部文化財保護課

住所:〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所3階)

電話:06-6208-9166

ファックス:06-6201-5759

メール送信フォーム