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なにわの伝統野菜を使用した学校給食を実施しています

2023年12月27日

ページ番号:606147

 大阪市教育委員会では、地場産物活用の取り組みとして、なにわの伝統野菜を学校給食で使用しています。「生きた教材」として様々な教育効果を持つ学校給食において、地場産物の食材を活用することは、児童・生徒が実際に食べて味わうという体験を通じて、郷土の食材や食文化、生産について学ぶよい機会といえます。

地場産物活用の取り組みとなにわの伝統野菜について

活用の経過

 地場産物については、国の食育推進基本計画及び本誌の食育推進計画に基づき、児童生徒に地場産物への理解と、生産する人々への感謝の気持ちを育むために学校給食での活用を図っています。大阪府下産の野菜の他、大阪市内で生産されている伝統野菜を「なにわの伝統野菜」と呼び、調達等の観点から市内各区単位で学校給食に使用可能な「田辺だいこん」及び「金時にんじん」を給食に提供しています。

「なにわの伝統野菜」とは

 「大阪は、江戸時代天下の台所と呼ばれたように、古くから食文化が栄え、その食文化を支える大阪独特の野菜が多数ありました。しかし、戦後、農産物の生産性を上げるための品種改良や農地の宅地化、食生活の洋風化が進み、地域独特の歴史や伝統を有する品種が次々に店頭から消えていきました。近年、こうした伝統ある野菜を見直そうという機運が高まり昔ながらの野菜を再び味わってもらえるよう、大阪府では関係機関と協力し、各地域の農業者が守ってきた「なにわの伝統野菜」の発掘と復活に取り組んできました。」

 引用:大阪府ホームページ 「なにわの伝統野菜」

1.「なにわの伝統野菜」とは

ア おおむね100年前から大阪府内で栽培されてきた野菜

イ 苗、種子等の来歴が明らかで、大阪独自の品目、品種であり、栽培に供する苗、種子等確保が可能な野菜

ウ 府内で生産されている野菜

2.「なにわの伝統野菜」の種類

 大阪府と大阪市では、それぞれ認証マークを創設し、認証された野菜にはマークを表示することができます。現在、認証されている野菜は以下の21品目であり、そのうち〇印がついている9品目は「大阪市なにわの伝統野菜」となっています。

  • 〇毛馬胡瓜(けまきゅうり)
  • 〇玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)
  • 〇勝間南瓜(こつまなんきん)
  • 〇金時人参(きんときにんじん)
  • 〇大阪しろな(おおさかしろな)
  • 〇天王寺蕪(てんのうじかぶら)
  • 〇田辺大根(たなべだいこん)
  • 〇芽紫蘇(めじそ)
  • 〇難波葱(なんばねぎ)
  • 服部越瓜(はっとりしろうり)
  • 鳥飼茄子(とりかいなす)
  • 三島独活(みしまうど)
  • 吹田慈姑(すいたくわい)
  • 泉州黄玉葱(せんしゅうきたまねぎ)
  • 高山真菜(たかやままな)
  • 高山牛蒡(たかやまごぼう)
  • 守口大根(もりぐちだいこん)
  • 碓井豌豆(うすいえんどう)
  • 堺鷹の爪(さかいたかのつめ)
  • 馬場なす(ばばなす)
  • 貝塚澤茄子(かいづかさわなす)
「大阪市なにわの伝統野菜」

 江戸時代後期から栽培されてきた大阪市名産の野菜は、流通の合理化や都市化の進展の中で生産が途絶えたものの、農業者、関係者の努力によって復活しつつあります。大阪市名産の野菜を「大阪市なにわの伝統野菜」として認証し、さらなる普及を図っています。

田辺大根について

 田辺大根は、大阪市東住吉区で江戸時代には称したとされる白首の大根です。根は白色の円筒形で、末端が少しふくらみ丸みを帯び、長さは20 cm、太さは9 cmほどです。肉質はきめ細かく、柔らかくて甘味があり、辛みも加熱することで甘味に変化します。葉の裏に大根特有の毛がないことから、葉もおいしく食べることができ、すべてを使い切れる大根として、料理店や家庭で大変重宝されました。江戸時代初期から栽培が始まり、その名声は全国に聞こえていました。昭和のはじめでも大阪市の南部一帯で30 ha以上栽培されていましたが、昭和25年に発生したウイルス性の病気のために次第に減少し、いつの間にか新しい品種にとって代わられてしまいました。その後、長い間市場に流通していませんでしたが、一部農家で自家消費のための栽培を行い、種子の保存に努めてきました。その種子が農家が市民、行政等の努力で普及し、現在では市内南東部の農家、地元の小学校等でも栽培されるようになりました。適する料理は、煮物、甘付け、ふろふき大根、大根おろしなどです。

金時人参について

 金時人参は、江戸時代から昭和初期にかけて大阪市浪速区付近の特産であり、「大阪人参」と呼ばれていました。根の部分は、およそ30 cmで細い円錐型をしています。肉質がやわらかく甘味があり、香気が強いのも特徴です。内部まで鮮やかな赤い紅色をしており、関西では正月用食材として年末頃に多く出回ります。

参考資料の紹介

  • 「大阪市なにわの伝統野菜リーフレット」

大阪市ホームページ→サイト内検索「大阪市なにわの伝統野菜」

9品目の野菜紹介他がカラーで紹介されています。

 

  • YouTubeチャンネル「【大阪市公式】大阪シティファーム」

大阪市なにわの伝統野菜が動画で紹介されています。

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大阪市 教育委員会事務局指導部保健体育担当給食グループ

住所:〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所3階)

電話:06-6208-9143

ファックス:06-6202-7052

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