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【第116号】こどものための博物館「キッズプラザ大阪」で遊びながら、楽しく子育てしませんか? キッズプラザ大阪 吉村幸子

2023年11月7日

ページ番号:610730

子どもの“遊び”を見つめる先に…


 子どもは、身近な暮らしの中で、小さな変化や出来事に対して、全身で喜びを感じ、言葉で表現し、日々成長をしています。夢中になって、繰り返し繰り返し没頭して遊ぶ姿…、これらの子どもならではの自由で伸び伸びとした振る舞いに対して、大人は微笑ましい思いを抱くとともに、どうしてこのような行動をするのかな?どのような意味があるのかしらと、少し不思議で理解し難い思いを感じられることもあるでしょう。
 キッズプラザ大阪の毎日は、子どもたちの「やった!できたよ」「なんでやろう?わかった!」と言った、天真爛漫で溌剌とした行動やユニークな発言・つぶやきであふれています。今回は、キッズプラザ大阪の子どもの遊びの姿を例に、子どもは楽しい!大人はなるほど!? な、子育てのヒントとなる、キッズプラザ大阪の過ごし方をご紹介します。
 子どもの“遊び”をよく見つめてみるとその先に…、お子さんの新しい一面を発見したり、親子の関わりがもっと豊かに楽しく!広がるきっかけがあるかもしれませんね。

遊びながら学ぶ 子どものプロセスを大切に


 「遊びや体験を通して、“実際にやってみることで学ぶ”」をコンセプトに、1997年に日本で初めて誕生した、こどものための博物館が、キッズプラザ大阪です。子どもの「やってみたい!」という気持ちを尊重し、科学やアートなど、子どもたちの興味や関心に合わせて自由に遊ぶことのできる、総合的な学びの場を提供しています。
 子どもたちは、さまざまな展示物やプログラムに対して、自発的に「遊び」→自分なりの「発見」をし→「学ぶ」楽しみと喜びを感じています。キッズプラザ大阪は、この一連の子どものプロセスをとても大切に考えていますが、子どもひとりではこの遊びから学びまでへと到達することは難しく、このプロセスには、大人の関わりが重要になってきます。   
 例えば、「あのね、わたし・ぼく、できたよ!」と、展示物で遊んでいたお子さんが、真っ先に自分でできた喜びを伝えに来てきてくれたとします。その時、保護者である大人は、どのような対応が必要でしょうか?難しく考えることはありません、その瞬間のお子さんの感動をしっかりと受けとめ、お子さんの「正解」をまずは共感してみることからはじめてみてください。そして、「どうしてこうなるのかな?不思議だね」などの、お子さんの気づきを新しい視点へと緩やかに導いていくような声かけも、遊び体験がより豊かになる後押しとなります。
 子どもの一歩先に立ち、子どもを大きく見守る大人の存在と関わりは、子どもが安心しながら自ら進んで取り組む姿を引き出し、また、本来の子どもの主体的な学びへと実らせるポイントともなります。お子さんと同じ目線で、まず“遊び”を楽しんでみましょう!

「キッズマート」は、子どもの育ちの姿がいっぱい!?


 「今日の晩ごはんは、何にしようかな?」「お買いあげ、ありがとうございました!」、キッズプラザ大阪の4階ごっこ遊びエリア「キッズマート」は、連日、子どもたちの賑やかな歓声があふれる大人気コーナーです。このコーナーでは、主に就学前の子どもを対象とし、“身近な生活体験である買い物ごっこを通して、友達と一緒に遊ぶ楽しさを感じ、自分でできたという喜びや満足感を味わう”ことが体験できるようにつくられています。

遊び方は、

1.自分で食べ物を3つ選ぶ
2.自分で本物のレジ体験をする
3.自分でお片付けをする

が基本の遊び方です。

 大人から見ると、子どもたちが楽しそうにお買い物遊びをしているなぁ、と思う光景が広がっていますが、実は、この遊びのステップのなかで、子どもは目を見張るような成長を遂げています。
 例えば、大人「好きな食べ物を3つお買い物してきてね」子「リンゴと、みかんと、え~と、パン!」大人「よくできましたね!はい、レシートです」子「わ~い、やったあ!」、このような遊びのやりとりの中で、まず、子ども自身がメニューを考えることで身近な食べ物への興味や関心が高まる姿がみられます。また、“3つ”という数字に出会い、自分で食べ物を数えるきっかけが生まれています。特に、子どもたちの関心が高いものとして“レシート”です。レシートには、文字と数字、お金の単価などが書かれており、この“レシート”をきっかけに、子ども自身がひらがなに興味を持ち、教えるのではなく、自主的に文字を書いてみたいという気持ちを、自然と芽生えさせるきっかけの場ともなっています。

 子どもたちは、食べ物を選んだり、メニューを考えたり、レシートを受け取ったり、並んだり、片付けたり、この一連の遊びをひとつひとつ通過しながら、いろんな「自分でできた!」を発見し成長しています。また、繰り返し繰り返し遊びながら、「自分でできた」喜びを重ね、自分なりのこたえを見つけ出し、達成感と自信を得ています。もし、「キッズマート」で、お子さんが没頭して遊ぶ姿を見かけられたら、今この瞬間にお子さんが成長をしていることを実感し、応援する気持ちで、ぜひ“遊び”を見守ってあげてくださいね。

キッズプラザ大阪で楽しく子育てを!


 キッズプラザ大阪は、子どもにとって「生きる力」の基礎を育むとともに、保護者の方々にとっても育児のヒントとなるような場を目指しています。キッズプラザ大阪での体験は、ご家庭でも再現できる遊びがいっぱいです。少しでも、日々のお子さんとの関わりにお役立ていただければと願っています。また、当館には、子どもたちの遊びをサポートし見守る、幅広い世代のボランティアも活動していますので、ぜひ、公園代わりとしても気分転換に遊びに来てくださいね。私たちと一緒に、キッズプラザ大阪で楽しく遊びながら、お子さんを豊かに育てていきましょう!

関連リンク

園外保育のヒント集~遊びに生きる子どもたち~


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表紙・裏表紙


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2ページ・3ページ


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4ページ・5ページ


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6ページ・7ページ

(注)園外保育のヒント集は一般財団法人大阪教育文化振興財団キッズプラザ大阪が作成したもので、無断転載は禁止されています。このヒント集はキッズプラザ大阪館内で入手できます。利用についてはキッズプラザ大阪にお問い合わせください。

このページの作成者・問合せ先

大阪市 教育委員会事務局生涯学習部生涯学習担当社会教育・生涯学習グループ

住所:〒550-0014 大阪市西区北堀江4丁目3番2号(大阪市立中央図書館4階)

電話:06-6539-3345

ファックス:06-6532-8520

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