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三井住友銀行大阪中央支店本館

2023年12月22日

ページ番号:611186

三井住友銀行大阪中央支店本館

みついすみともぎんこうおおさかちゅうおうしてんほんかん

分野/部門

有形文化財/建造物

所有者

株式会社 三井住友銀行(みついすみともぎんこう)

所在地

大阪市中央区高麗橋1丁目

紹介


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三井住友銀行大阪中央支店本館(転載不可)

 堺筋に面して建つ大規模な銀行建築で、北浜のランドマークとなっている。昭和11年(1936年)に三井銀行大阪支店として曽禰中條建築事務所の設計、竹中工務店の施工により建築された。鉄骨鉄筋コンクリート造で、現状では地上4階、地下1階となっている。江戸時代以来、三井家が大阪の拠点としてきた由緒ある場所に、昭和前期の銀行建築の趨勢(すうせい)にならって新古典様式により建築された。外観の特徴として、東京の三井本館からの影響を色濃く示すがイオニア式柱頭飾には古代ギリシア的な特徴がうかがえ注目される。内部の営業室や客溜にあるコリント式の柱列や八角形の格間天井は意匠的完成度が高く、天井中央には八角形の大きな天窓が造られている。外部は北木島産の花崗岩(かこうがん)で化粧し、内部にはイタリア産の大理石が多く用いられ、北浜の歴史的景観形成に大きく貢献している。また、優れた建築作品を多く残した曽禰中條建築事務所による最後の仕事であり、その集大成ともいえる傑作である。

用語解説

新古典様式:18世紀後半にギリシアの古代建築の考古学的研究が進んだことによってもたらされた新知見や、その合理的、幾何学的形態への志向に基づいた建築様式。厳格さや崇高さを備えていることから銀行建築や官公庁建築に多く用いられた。

イオニア式・コリント式:古代ギリシア建築に見られる建築様式。イオニア式では柱頭部の左右に大きな渦巻き装飾を用いるのが特徴で、コリント式ではその部分にアカンサスの葉飾と張り出した巻蔓表現を用いる。

格間天井:四角形・八角形などの形状にくぼんだ区画によって構成される装飾的な天井。

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住所:〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所3階)

電話:06-6208-9166

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