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木造釈迦三尊坐像 3軀

2023年12月22日

ページ番号:611194

木造釈迦三尊坐像

もくぞうしゃかさんぞんざぞう

分野/部門

有形文化財/美術工芸品〔彫刻〕

所有者

宗教法人 統国寺(とうこくじ)

所在地

大阪市天王寺区茶臼山町1番

紹介


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木造釈迦三尊坐像(統国寺)

 統国寺は、18世紀初めの地誌の『摂陽群談』には、念仏寺と称する念仏の道場だったが、中興して四宗兼学となったと記される。近代の地誌の『大阪府全志』では、聖徳太子の開創と伝える法相宗(ほっそうしゅう)の念仏寺を、黄檗宗(おうばくしゅう)4世の独湛性瑩(どくたんしょうえい)の弟子法源(ほうげん)が寺観を整え、邦福寺(ほうふくじ)と改称したとある。現在は統国寺と号する。本堂は元禄16年(1703年)の再建とされる禅宗建築で、釈迦三尊は、その中央に安置される。中尊は像高125センチメートル、両脇侍の像高は約63センチメートルである。黄檗宗の仏像にみられる様式を顕著に示すが、童子形の普賢・文殊像を両脇侍とし、釈迦が袖の中に手を隠すことに特色がある。像容や彫技から見て制作年代は17世紀末と考えられ、享保7年(1722年)の梵鐘(ぼんしょう)の銘記に、釈迦の像を安置した、とあるのが本像とみられる。市域に伝来する有数の江戸彫刻である。

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