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鴉宮神像群 一括(4軀)

2023年12月22日

ページ番号:611882

鴉宮神像群

からすのみやしんぞうぐん

分野/部門

有形民俗文化財

所有者

宗教法人 鴉宮(からすのみや)

所在地

大阪市此花区伝法2丁目

紹介


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鴉宮神像群のうち、木造住吉神立像

 鴉宮は此花区伝法の地に社地を構える。仏教伝来の地と伝える伝法は、大阪湾に面した集落で、西国街道にも近く、近世には水陸の交通の要所となっていた。神社に伝わる記録には、伝法の地が開かれた際に、当時の船問屋が、港を開いたにもかかわらず、人家が希薄であることを遺憾として、天照皇大神、住吉大神、恵美須大神をまつり、伝母頭(もりす)神社を建立したことが、鴉宮の端緒という。その後、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際には、神主の霊夢にあらわれた三足の鴉(からす)が、軍船とともに飛翔しその守護を約束した、とある。これを契機に秀吉の信仰するところとなり、文禄2年(1593年)には秀吉が参拝して祭典を催し、社名を鴉宮に改めたと、記す。本殿には、この時に秀吉が奉納したと伝える、上述の三神の彫像が神体としてまつられている。いずれも制作年代は、16世紀末から17世紀初めとみられ、社伝で秀吉が奉納したとされる時期と同年代の造立である。境内の末社の神体である弁才天像も、同じ頃の制作とみられる。秀吉と関連する神体として信仰を集めている神像群で、地域の信仰を考える上で、貴重な民俗文化財である。

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