大阪城天守閣

おおさかじょうてんしゅかく

有形文化財／建造物

大阪市（経済戦略局）（おおさかし　けいざいせんりゃくきょく）

大阪市中央区大阪城1ー1

　大阪城天守閣は昭和天皇即位の御大典記念事業として、昭和6年(1931）に建設された。天守閣の復興はモダン都市大阪を背景とした大阪のシンボルの復興として市民の期待を担った一大事業であった。構造は鉄骨鉄筋コンクリート造であったが外観は近世初頭のかつての姿を再現する必要があったため、設計をおこなった大阪市土木部建築課は、徹底した桃山様式　　天守閣の調査研究を行い外観の設計をおこなった。天守台石垣に影響の及ばない構造とするなど、配慮がなされていた。鉄筋コンクリート造により木造建築の外観を復元する建築様式は、和風建築においても耐震、耐火構造を求めるという社会、時代の要請を背景とした近代和風　建築の1形態として認めることがでる。その中にあって大阪城天守閣は代表的な建築ということができよう。

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