【第133号】開けてください、あなたの心を「休ませる」扉 イヤイヤ期専門家 西村 史子
2026年2月5日
ページ番号:667885


イヤイヤ期のお子さんを育てていらっしゃる皆様、
毎日本当にお疲れ様です。

さっきまでニコニコしていたお子さんが、突然「かんしゃく怪獣」に変身!
どんな提案も通じず、かんしゃくがひどくなり、ついにはカッとなってお子さんに大声をあげてしまう。
ほとほと疲れ果て、お子さんが寝てから「ごめんね…」と大反省会が始まる。
そんな日々を送る中で、精神的に疲弊しているあなたが求めているのは、具体的な「解決策」ではありません。

むしろ、「どうして自分はこんなに辛いのか」という理由の理解と、「頑張れない自分を許してくれる場所」なのではないでしょうか。
今、あなたの心は、お子さんへの愛と責任感でパンパンになり、もう余裕がない状態なのです。
それを「抑えよう」「逃がそう」としなくて大丈夫です。

今日から少しだけ「頑張る」のをお休みすることから始めませんか?
「こうしなくちゃ」の基準をさげてみる

「親としてしっかり育てなくちゃ」という焦りや不安、責任感は、親であれば誰もが抱くものです。
しかし、これらが原因で、子どものネガティブな感情や行動に引きずられ、あなた自身の思考の波に飲み込まれてしまいます。
結果、精神的に疲弊してしまうのです。
そんなときは、以下のように視点を変えてみましょう。

お子さんの感情は、例えるなら水が噴き出す水道の蛇口のようなものです。
それを無理やり止めようとしても疲弊してしまいます。
これは、親としての「焦りモード」に陥ってしまっている状態。
そこを、このように考えてみると良いでしょう。


「どうして?」と理由を探したり、「なんとかしなきゃ」と解決に踏み込んだりするのをやめるのです。
ただ「泣いている」という事実を、感情を入れずに観察します。
また、お子さんのそばから物理的に少し離れることもおすすめです。
(もちろん、お子さんの身の回りの危険を排除したうえで行ってください。)

泣き止ませようとせず、ただ観察する。
これだけで、あなたの心はぐっとラクになります。

安全が確保できるなら、心のゆとりを優先することをご自身に許してあげていいのです。
「ちゃんとしなきゃ」「完璧な親でいなきゃ」というプレッシャーから、ご自身を解放してあげてください。

365日、朝、昼、晩、完璧でなくても、レトルトやパンでお腹を満たせれば大丈夫。
人生の長い道のりで見れば、たった数回の「手抜き」は何の影響もありません。

部屋が散らかっていても命に影響はありません。
床に落ちたおもちゃを放置しても大丈夫。
自分だけ、ソファに座る時間を確保しても誰も責めません。

「大丈夫。世界がこれで終わったりしない。」と、あなた自身に優しく伝えてください。
自己嫌悪する自分を癒す方法
とは言え、体調の波などで、ついカッとなって怒ってしまうことは誰にでもあります。
その後に、自己嫌悪に襲われてしまうあなたへ、いくつか気持ちの切り替えの方法をお伝えします。

「あの時、ああすればよかった」という反省は、「どうしてできなかったの!」とあなた自身を責める原因にもなりかねません。
さらにその怒りは、またお子さんへ向かってしまうという悪循環になってしまうこともあります。
そんなときは、こう変えてみましょう。

怒鳴ってしまったことは怒鳴ってしまったこととして、一旦、横に置きます。
そして、「感情的になった後も、放棄せずお子さんのそばにいて、ご飯を作り、寝かしつけたご自身」を認めます。
褒めるのではなく、やった事実を承認する。
自分を責めることを減らし、自分を認める時間を増やすこと。
この小さな「承認」を日々積み重ねることで、疲弊した心を休ませる薬になります。

お子さんに怒鳴ってしまったときは、時間が経ってからでもいいので、謝りましょう。
この行為は、あなたにもお子さんにもとても大切です。

あなたが抱える「ごめんね」という罪悪感を解消し、あなた自身に許しを与え、心の重荷から解放されます。

「自分は悪くない」という「安堵」や、「どんな自分でもあなたに愛されている」という「安心」を感じます。
また、あなたが謝る姿を見ることで、お子さんはコミュニケーションの基本である「関係修復の方法」を学びます。

お子さんを抱きしめながら「疲れていて、大きな声出しちゃった。ごめんね。大好きだよ」と伝えてください。
あなたは一人じゃない

もし、これらの心の休め方も難しく、心が本当に辛い時は、行政や民間のサポートを頼ってください。
人に話すだけで、心の重さが半分になります。
お住まいの市町村の子育て支援課・窓口、地域のファミリー・サポート・センター(一時預かりや送迎の援助)、民間の託児所などなど、みんなあなたをサポートしたいと思っています。

一人で抱え込まず、ぜひその一歩を踏み出してください。
少しでも、あなたが心を休ませるきっかけになりますように。

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