大阪港の姉妹港・友好港

　大阪は、古代より港を介し中国大陸や朝鮮半島との往来をさかんに行い、交易と文化の交流に大きな役割を果たしてきました。現在、大阪港は海外の7つの港と姉妹港提携を結び、様々な交流事業を通じて相互の港の発展と国際親善の進展に努めています。

• サンフランシスコ港（アメリカ）
• メルボルン港（オーストラリア）
• ル・アーヴル港（フランス）
• 上海港（中国※友好港として提携）
• バルパライソ港（チリ）
• 釜山港（韓国）
• サイゴン港（ベトナム）

　友好関係の促進と相互の港の発展、交易の拡大などを目的として姉妹港提携を交わしています。提携後は、共に港湾を整備するものとして、また管理運営するものとして共通の話題や目的に沿って学びあうため、相互の職員派遣や姉妹港・友好港会議などの交流事業を実施しています。また、多彩な交流活動を通じて、市民の参加機会を設けながら、国際交流の重要性や意義について、市民意識の高揚を図っています。

　サンフランシスコ港は、アメリカ西海岸でもっとも歴史のある港で、古くから東アジア方面への玄関口となってきた港です。また、ビクトリア様式の建物が残る美しい町並みやゴールデンゲートブリッジのある港の風景は、世界の美しい港のひとつとも言われています。このサンフランシスコ港とは1967年に、サンフランシスコとの友好関係の強化や貿易を盛んにするため、姉妹港提携を行いました。

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　メルボルン港は、オーストラリア南東部にあるビクトリア州に位置するオーストラリア最大級の港です。大阪港がオーストラリア向けのコンテナ定期航路の中心基地だったことから、港湾関係者の交流が盛んになり、1974年に姉妹港提携を行いました。その後、友好親善の機運が高まり、大阪市とメルボルン市の姉妹都市提携に至りました。

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　セーヌ川の河口に位置しているル・アーヴル港は、16世紀にフランス国王が開いた港で、フランスを代表する港です。ル・アーヴル港は、印象派で名高い画家クロード・モネに描かれた港として有名で、また、ル・アーヴル市の中心市街地はユネスコの世界遺産に登録されています。大阪港とは、1975年にコンテナ定期航路で結ばれたことをきっかけに、港を通じた経済・文化交流を重ねて、1980年に姉妹港提携を行いました。

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　上海港は、長江の河口に位置する中国最大の港で、貨物の取扱量は世界トップクラスです。1972年、大阪港に日中航路優先埠頭が設置されたことをきっかけに交流が活発になり、1981年に友好港提携を行いました。また、近年、急速に発展している上海市は大阪市の友好都市でもあります。さらに上海―大阪間は国際フェリーが定期運航していて、人やモノの交流が盛んです。

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　バルパライソは「天国の谷」という意味を持つ、首都サンティアゴに近い太平洋に面したチリ最大の港町です。歴史ある美しい町並みは、「海港都市と歴史的な町並み」としてユネスコの世界遺産に登録されています。バルパライソ港を母港とする大型帆船「エスメラルダ」が、大阪港で開催された「大阪世界帆船まつり」に参加したことをきっかけに、1983年、大阪港とバルパライソ港は姉妹港提携を行いました。

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　釜山は、韓国の南東部に位置し、古くから交通の要衝として栄えてきた韓国第二の都市です。釜山港はアジアを代表する港で世界有数のコンテナの取扱量を誇っています。また、釜山港国際旅客ターミナルからは、大阪や博多など西日本の各地へ定期便が就航していて、韓国の海の玄関口ともなっています。釜山港とは、使節団の派遣をきっかけに、大阪・釜山両港の間の貿易の発展をめざして1985年に姉妹港提携を行いました。

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　サイゴン港はベトナム最大の商業都市であるホーチミン市に位置し、市内中心部を流れるサイゴン川沿いに立地する国際貿易港です。ホーチミン市はかつて「サイゴン」と呼ばれていて、フランスの影響を受けた美しい建築物が点在しています。サイゴン港からの要請により、技術協力や職員交流などを重ねた後、さらなる友好促進をめざして1994年に姉妹港提携を行いました。

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