城東区役所における区民アンケートについて(2件)
2024年1月31日
ページ番号:616875
市民の声
【令和5年6月14日受付分】
区民アンケートは、回答者の回答状況を表すものにとどまるものであり、それ以上の意味を持たないものである。城東区役所の運営方針において、区民アンケートの結果をめざす状態を示すものとして取り扱っていることは、それ以上の意味があるものとして取り扱っていることになり、両者は矛盾している。区民アンケートの結果を社会調査としてきちんとしたものにしていくために、城東区としてどのように改善していこうとするのか示していただきたい。
【令和5年6月16日受付分】
令和5年6月14日受付分の補足です。
城東区役所は、区民アンケート回答者の性別・年齢階層別構成を確認したことはありますか。
あれば、一定の年齢層の回答率が高いことに気づくでしょう。つまり、これをもとに施策事業の立案などをしてしまうと、回答率の低い層を無視したものになってしまうということです。
また、前述の区民アンケートには「調査対象 外国人住民を含む18歳以上の城東区民2,000名(住民基本台帳より無作為抽出)」との記載があります。「無作為抽出」というところがポイントなのですが、「57.1%」という値は、そのままでは「たまたまこの2,000名が選ばれたのでこの値になった」というものに過ぎませんが、偶然の結果にすぎないデータに普遍的な意味「〇〇である区民の割合」を与えるのが統計学です。
このアンケートの目的はタイトルにもあるように「区運営方針に係る成果指標の測定」です。
しかし、低回答率を起因として標本が偏っているため、区民アンケートの結果は「〇〇である区民の割合」などと解釈できるものではないにもかかわらず、区民アンケートの結果が、「めざす状態」の達成状況を判断するデータであるとされ区民の状態を表すデータとして取り扱われています。最大の問題は、「区民アンケートの結果をこのように区民の状態を表すものであるとすることができるのはどのような理論的根拠によるものなのか」という点に関して致命的に知見を欠いていることです。
結果として区民アンケートは、「信頼できない社会調査」、「質が高いとはいえない社会調査」になり果てています。
ところで令和4年度の区民アンケートがいつまでたってもホームページで公開されないのはなぜですか。
市の考え方
お申し出の件につきましては、ご指摘いただいておりますとおり、当区で実施している無作為抽出による区民アンケートの結果が、母集団の代表となっているとは必ずしも言えないことを認識しています。
しかしながら、区民アンケートは広く区民からの意見を聴取する手法として、経費面等を考慮すると現実的な方法であるとも考えており、区民アンケートの活用と併せて、精度を高め、母集団との誤差を小さくするための方策を講じていくことが重要であると考えています。
当区では、サンプル数が上昇すると信頼区間の幅が狭くなる(誤差が小さくなる)ことから、令和3年度には、アンケートの配付数をそれまでの1,500から2,000に引き上げを行い、また、回答方法については郵送での回答から行政オンラインシステムでの回答に変更を行うなど、アンケートの手法等について改善すべく取り組んでいるところです。
しかしながら、課題が多いことも認識しており、ご指摘いただいております年齢階層別構成につきましては、回答者数のうち、39歳以下の割合が18.1%(令和2年度2回目)から27.6%(令和3年度1回目)に増加したところですが、有効発送数に対する回答率は、47.7%(令和2年度2回目)から26.2%(令和3年度1回目)に低下しているのが実情です。
今後、区民アンケートの精度を高めていくためには、回答率の向上を図ることが重要であると考えており、対象者が回答しやすいような改善方法を検討するなど、限られた予算内ではありますが、区民の声を適切に把握できるよう努めてまいります。
なお、ご指摘いただきました令和4年度の区民アンケートの結果につきましては、令和5年6月28日付けで公表しておりますので、ご確認ください。
担当部署(電話番号)
城東区役所 総務課(総合企画)
(電話番号:06-6930-9683)
対応の種別
説明
受付日
2023年6月14日
回答日
2023年6月28日
公表日
2024年1月31日
注意事項
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