医療的ケア児に関する保健師からの連絡等について
2024年1月31日
ページ番号:617201
市民の声
私は現在、福島区在住の、医療的ケアが必要な第一子(8か月)を育てしている育休中の者です。
保健福祉センターには、妊娠中から産後利用できるサービス等の相談に乗っていただいていました。しかし、出産後入院していた我が子に疾患が見つかり、「手術をし、今後医療的なケアが必要になる」と伝えて以降、保健師からの連絡が途絶えました。
退院前、8月の広報ふくしまの「あなたの子育て応援します」を読み、掲載されていたサービスについて「医療的ケアがあっても使えますか?」と保健師に聞くと「ご自身で電話をしてみてください」と言われました。各サービス事業に電話をすると「力になれずごめんなさい」という事業もあれば「医療的ケアがあるお子さんは、うちの事業にそぐわない」と言われることもありました。“そぐわない“という言葉に悲しくなりました。その気持ちも含め、電話の結果を保健師に伝え「我が家はどこに電話したら、広報と同じ子育てのサービスが受けられますか?」と聞くと「障害者手帳を申請された課で聞いてください」と言われました。
“そぐわない”という言葉や「私は『子育て』の相談をしているけど、保健福祉センターでは医療的ケアがある我が子は『子育て』と捉えてもらえないのではないか」と非常に落ち込みました。
また、訪問看護・ヘルパーに利用時間の制限があるため、ファミサポを利用希望の事業にあげ「今現在であれば、買い物や休息時間として利用したい。将来的には、職場復帰の際にお迎え等をお願いしたい」と伝えるとレスパイトを勧められました。「出産後、半年間入院しやっと一緒に生活できるようになったので、我が子と離れることを望んではいない」と何度か伝えましたが、数日経ってもレスパイトを勧められました。
「我が子の障害や、手術し医療的ケアが必要」と伝えると、保健師から手を離されるのですか?
広報ふくしまには医療的ケアを含む子育ての情報がありません。また、医療的ケアがあると福島区の「子育て支援」を受けられないのでしょうか?
市の考え方
このたびは、医療的ケアが必要なお子様にかかわる子育て支援やご相談の対応に関しまして、大変不安な思いにさせてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。
まず、「手術後、医療的ケアが必要になることを伝えると保健師からの連絡が途絶えた。」とのご意見につきまして回答いたします。
お申出人様からのご相談については、お申出人様のご意見にあるとおり、令和4年6月8日に上記のお話をいただいてから令和4年8月8日のお申出人様から連絡をいただくまでの間、医療機関から提供のあった情報と地域福祉担当及び子育て教育担当からの情報を把握することにとどまり、直接お子様やお申出人様のご様子を伺うといった対応を怠っておりました。また、医療機関から精神的な支援に関する内容についての情報提供もいただいていたにもかかわらず、担当保健師からは「いつでもご連絡してください。」とお伝えするのみとなっており、寄り添うことができておりませんでした。また、これらの対応について、担当上司は、状況を適切に把握できておらず指示や助言が不十分なままとなっておりました。また、当時、保健活動担当では、お申出人様からの電話連絡をお待ちするという判断でおりましたが、別途、文書等でお申出人様のご様子を確認するということも検討すべきであったと反省しております。
今後このようなことがないよう、医療的ケアが必要なお子様に関わる相談対応につきましては、「対応状況進捗管理票」を作成し、相談対応の進捗について組織内で共有しつつ、状況に応じて対応にあたることができるよう改善してまいります。また、対応の進捗状況把握や寄り添いの対応が適切にできているか、保健福祉センターとして的確に把握するため、当該管理票を用いて保健福祉センター所長まで報告を行ってまいります。
このたびのご意見を踏まえ、福島区保健福祉センターの保健師として、相談者の気持ちに対する配慮や寄り添いの姿勢を前提とした対応が十分に果たせるよう、「医療的ケア児支援法」に関する研修会の資料やテキストを用いた反復学習を行い、認識の向上に努めてまいります。
次に、医療的ケア児への子育て支援サービスに関する対応にかかるご意見につきまして回答いたします。
お申出人様からご相談いただいた当時は、お子様が入院中であり、在宅となる場合のお子様の病状や状況が定かではなかったことと、ご希望される支援サービスは、お申出人様から直接、事業所へご確認いただく方が詳細なことについて聞かれた際に返答が確実であるとの判断で、ご自身で事業所へご連絡いただくようお話させていただいておりました。なお、保健福祉センターといたしましても、産後ケアの利用が可能かどうかについては、対象となる数か所の施設へ保健師から確認させていただいておりました。その際の回答については、ご利用時のお子様の状態をお聞きし、利用可能かどうかの判断になるとのお返事をいただいておりましたが、その後、保健師からお申出人様へ具体的な話などの連絡ができず不十分な対応となっておりました。深くお詫び申し上げます。
また、広報ふくしまに掲載の子育て支援の情報につきましては、子育てをされている全ての方にご案内させていただいているものですが、それぞれの利用条件があるため、ご利用いただけない場合もあり、実際にはご利用の際に各ご家庭からご希望の支援事業所窓口へ、直接確認していただいております。
また、広報紙に掲載されていない子育て支援情報につきましては、大阪市発行の「子育ていろいろ便利帳」に掲載し、福島区保健福祉センターよりご案内しております。具体的には、「子育ていろいろ便利帳」は、母子健康手帳を窓口で交付の際に、様々な子育て支援情報を掲載したリーフレットを袋詰めにセットしたものの一つとしてお渡しをさせていただいており、運営担当の事務職員から各種制度説明の後、保健活動担当の保健師による妊婦面談の際に、「子育ていろいろ便利帳」のご説明も行っております。お申出人様には、お子様が入院されていた頃に、お申出人様から担当保健師へお電話で、「母子で利用できる全てのサービスを知りたい。」とのご相談をお受けした際に、「母子健康手帳を交付したときに『子育ていろいろ便利帳』をお渡ししています。」と、お話をさせていただいておりましたが、その時に、より詳しく丁寧な説明をすべきであったと反省しております。
なお、別途、後日にお申出人様より、「初めて訪問に来た時に、利用を断られた事業所のチラシを持ってきた。断られたことは、訪問前に保健師にも伝えていたのに情報の共有ができていなかったのではないかと感じた。」とご意見もいただきました。
当区としましては、当該事業所は条件はあるものの、状況により受け入れ可能との認識をしておりましたので、お申出人様のお話を誤解して、認識しておりました。訪問の前にお申出人様にリーフレットのご入用の有無を再度確認し、丁寧にご説明すべきでした。申し訳ございませんでした。
福島区保健福祉センターとしましては、区民の皆様が安心して子育てができるように、より一層親切で丁寧な対応と寄り添いの姿勢を心がけ、保健福祉サービスの提供に努めてまいります。
担当部署(電話番号)
福島区役所 保健福祉課(保健活動)
(電話番号:06-6464-9968)
対応の種別
説明
受付日
2023年4月3日
回答日
2023年4月26日
公表日
2024年1月31日
注意事項
市民の声の公表についての考え方は、本市ホームページ「『市民の声の見える化』について」をご参照ください。