医療的ケア児に関する障がい児通所支援サービス利用にかかる相談対応等について
2024年1月31日
ページ番号:617202
市民の声
医療的ケアの必要な我が子(0歳児)を育てていく中で、子育てに関する希望のサービスが受けられません。
保健師からの指示で、障害者手帳を申請した課に電話し、希望するサービス(ファミサポの代わりの事業や看護師在籍のデイサービス)を聞いたところ、「大阪市のホームページから検索し、一覧を見て、ホームページを検索して看護師がいるか調べたり電話をしてみてください」と言われました。私は「また“うちの事業内容にお宅のお子さんはそぐわない”と言われるのではないか」と怖くなり「何度も断られるのは辛いです。それは調べてもらえないのですか?」と聞きましたが「どの方にもご自身でしてもらっているので」と言われました。また、相談員の存在も教えてもらいましたが「調べてくれるかは、相談員による」と説明されました。人によるという曖昧な返答を求めてはいません。
遡り我が子の退院前に病院で行われたカンファレンスに、参加予定の保健師がコロナ禍での検温に引っかかったため不参加になりました。翌日、その保健師から電話がありましたが、カンファレンスで話をした内容や地域に帰る我が子のことは聞かれず、前述している「障害者手帳を申請した課に…」という言葉を発されたことに涙が出ました。不安もたくさんあるけど、これから子育ても医療的ケアも頑張っていこうと思っていましたが、この対応で私の気持ちが折れてしまいそうになり、以降、保健福祉センターからの電話は主人に繋いでもらうようにしました。主人も福祉課からの電話に「断れることで、既に気持ちが辛くなっているのに、助けてもらえないのでしょうか?」と聞きましたが担当者の方からは「すみません」というお返事だけでした。
「退院前のカンファレンスではどんな話をしたのか」など、自宅と病院だけの生活から地域を含んだ生活がスタートすることへの不安は一切話題には上がらず「障害者手帳を申請された課に…」と言われましたが、医療的ケアが必要な子の退院時のカンファレンスは何のために行うのですか?
市の考え方
このたびは、医療的ケアが必要なお子様にかかわる子育て支援やご相談を受け持つ職員の対応に関しまして、大変不安な思いにさせてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。
まず、障がい者手帳をご申請いただいた部署(地域福祉担当)での対応に関するご意見につきまして回答いたします。
ご希望いただいた障がい児通所支援サービスにつきましては、利用までの流れとして、まずそのサービスの利用計画を作成していただき、支給決定を受けたのち、指定の通所事業所との契約により利用開始となります。市内の通所事業所リストは本市ホームページに掲載しておりますが、支援内容等の詳細は見学や体験を通して案内している事業所も多く、地域福祉担当が把握している情報、ご提供できる情報は限られています。そのため、お子様の特性やご希望に沿った対応が可能かどうかについては、医療的ケアの要否にかかわらず、ご利用者様から事業所に直接ご確認いただいております。
また、すでにお伝えしておりますが、サービスの利用計画作成にあたっては、障がい児相談支援(計画相談支援)が無料で利用できます。相談支援事業所の相談支援専門員がご希望を伺い、またお子様の心身の状況等を踏まえて、事業所を探すお手伝いをいたしますが、支援方法や手順が制度上決まっていないため、お申出人様の「調べてほしい」というご要望に対して曖昧な回答になり申し訳ございませんでした。基本的には相談支援専門員がご要望にお応えいたします。
次に、退院前カンファレンスに不参加となった保健師の対応につきまして回答いたします。
退院前カンファレンスは、在宅で安心・安全な療養生活ができるように、病院から在宅へ速やかに引き継げるように支援することを目的とした病院主催の会議です。特に医療的ケアを必要とするお子様が退院する際には、病院から病状等についての引き継ぎや今後、日常生活を営むために必要な医療的ケアを切れ目なく受けるための打ち合せなど、医療的ケア物品の配置、自宅環境のチェック並びに緊急時の対応などについて、お子様の保護者、主治医、訪問看護師、保健師、ケースワーカーなど病院側と在宅での生活をサポートするスタッフが集まり、お子様の健全な療育や育成について協議することを目的としています。
お子様の状態については、当該病院と情報共有させていただいておりましたが、当日、急遽欠席となった担当保健師からは、その翌日にお申出人様へお詫びのお電話をさせていただいた際に、お申出人様から退院前カンファレンスのご様子などのお話を傾聴することにほぼ終始したまま電話を終了することとなり、退院後の生活状況や保護者以外の支援者の状況、福祉制度の利用やご不安な点などについてお聞きしながら、医療機器、災害時の対応の確認等について、家庭訪問させていただくことをご説明させていただく予定でしたが、こちらからお話すべきことを十分にお伝えできませんでした。最低限、家庭訪問の件だけでもお伝えするよう事前に指示すべきであったところ、上司の指示が不足していたと考えております。本来でしたら、翌日以降かつ早期に改めて電話や文書などで病院から提供いただいている情報の確認やご相談、ご要望をお聞きすべきところ、不十分な対応となり申し訳ございませんでした。
また、お子様の退院前に、配偶者様から運営担当の事務職員へ電話で「妻は体調が良くないので、電話は控えてほしい。」とのご連絡をいただき、そのことを保健活動担当の保健師に共有しましたが、保健活動担当では、配偶者様含め、「ご夫婦への電話を控えてほしい」との思い違いをしてしまい、結果としてご家族様への連絡を怠るということになっていたことが、お申出人様からのご指摘により判明いたしました。
さらに、同じ頃、地域福祉担当でお子様の福祉サービス申請手続きに関して配偶者様と電話連絡していた際、配偶者様から「妻の体調が良くないので電話は控えてほしい。何かあれば私の方に連絡してください。」とのご希望があり、保健活動担当の担当保健師にも参考として配偶者様からの電話内容が伝達されましたが、「何かあれば私の方に連絡してください。」というご要望まで正確に伝えることができていませんでした。
これらの複数にわたる不十分な対応により、お申出人様にご不満な思いを感じさせたことに深くお詫び申し上げます。
今後、このようなことがないよう、重要な事項に関する対応については、代役の保健師も予め決めておくこと、相談者からの連絡事項等を他の部署に伝える必要がある場合には、的確に情報共有ができるよう、「連絡票」を作成し、担当間におけるケース支援会議で活用するなど、再発防止に努めてまいります。
福島区保健福祉センターとしましては、区民の皆様が安心して子育てができるように、より一層親切で丁寧な対応と寄り添いの姿勢を心がけ、保健福祉サービスの提供に努めてまいります。
担当部署(電話番号)
福島区役所 保健福祉課(保健活動)
(電話番号:06-6464-9968)
福島区役所 保健福祉課(地域福祉)
(電話番号:06-6464-9857)
対応の種別
説明
受付日
2023年4月3日
回答日
2023年4月26日
公表日
2024年1月31日
注意事項
市民の声の公表についての考え方は、本市ホームページ「『市民の声の見える化』について」をご参照ください。