渡船の航海灯の不点について

　令和5年11月6日の夕方、千本松渡船場で、市民が「航海灯がついていないのですがいいのですか」と市職員に確認したところ、「問題はないですよ」とのことだった。この時期のこの時間帯は十分暗いですが、本当に問題はないのか。
　「もし、他の船に気付かれずにぶつかられ、利用者が海に落とされたらどうするのか」と意見したところ、「ご意見いただきました千本松渡船場での航海灯の件につきましては、頂きました内容のとおり海上衝突予防法第二十条に『日没から日出までの間表示しなければならず』と記載されており、当日航海灯の点灯が必要な運航でありましたが、航海灯を点灯させずに運航したことを確認いたしました。今回の事案につきましては、渡船運航に携わる職員全員に周知し関係法令の確認並びに遵守を徹底するよう指導いたしました。」
　と回答をもらったが、たった1か月しか経っていないのに、同じ時間帯にまた航海灯を点灯せずに運行していた。
　乗船後、動画を撮ろうとしたら職員に指をさされ、慌てて航海灯を点灯させていたが、すでに暗い状況であり、明らかに渡船を利用する人たちの人命を軽んじている。
　「事実を確認し、人の命を軽んじている市職員での運航を取りやめ、業者委託してほしい。もう信用できない。また、報道発表するべき。」と再度意見したところ、「ご意見いただきました千本松渡船場での航海灯の不点の件につきまして、渡船運航に携わる職員全員に周知し関係法令の確認並びに遵守を徹底するよう指導いたしましが、再発したことを深くお詫び申し上げます。申出人様が乗船された便は航海灯の点灯が必要な運航でありました。このような事案が再発しないためにも、渡船運航前の安全確認を徹底することを指導いたしました。2回にわたり、大変不安な思いをさせてしまい誠に申しわけありませんでした。今後は安心・安全に運航することを心がけ、研修や教育等を続けて取り組んでまいりますので引き続きご利用いただけますようよろしくお願いいたします。」と回答があった。
　2回目の意見では、事実確認もなく、また私の質問に対する明確な回答がなかった。
　渡船の運行はこのように人命軽視の運行でいいのか。こんな状態の運行で年末年始、運行するのか。国土交通省の通報窓口に通報しないと改善してくれないのか。渡船のリスク管理はどうなのか。
　もし、万が一、渡船が他の船舶と衝突し転覆したとき、どうするのか。安全訓練や救助訓練はできているのか。
　自転車や所持していたものはどうなるのか。弁償してくれるのか。
　モノは弁償出来ても、人命はお金では買えない。

　2回目の回答につきまして事実確認の説明に不足がありましたことをお詫び申し上げます。
　航海灯は運航時に点灯し、運航していないときは消灯することとなっておりますが、ご指摘いただきました「12月18日の便」について、12月19日に事実確認を行ったところ、運航担当者の記憶では点灯していたことが明確に確認できませんでしたので、お申し出のとおり点灯していなかったのではないかと考えております。
　ご指摘のとおり、航海灯の不点灯については重大な事故につながる恐れがあるにもかかわらず、前回お申し出いただいてから約1か月で再発してしまったことは、建設局としても重く受け止めており、今後このような事案を起こさないよう再発防止策の取組みとして、航海灯の点灯を複数人で確認し、チェックシートに記録することとしたうえで、再度、渡船運航に携わる職員全員に対し、関係法令の確認並びに遵守や渡船運航前の安全確認を徹底するよう指導いたしました。
　一方、ご質問いただきました安全教育につきましては、渡船場ごとにそれぞれ年間4回以上、安全訓練及び救助訓練を行っており、それに加えて関係法令及び、作業手順マニュアル等を用いた座学の研修を継続的に実施しております。なお、万が一事故が発生した場合に備えては、船客傷害賠償責任保険に加入しております。
　本件に関しましては、安心・安全な運航を揺るがす大きな問題と認識しており、利用者の皆さまの信頼を回復出来るよう、研修や教育等を続け職員の安全意識の向上に努めることを心がけてまいります。

建設局　西部方面管理事務所　河川・渡船管理事務所
（電話番号：06－6536－5295）

説明

2023年12月26日

2024年1月31日

2024年3月29日

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