令和6年7月4日 大阪市長会見全文
2024年7月4日
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司会
それでは、市長定例記者会見を開始します。市長、よろしくお願いいたします。
大阪市立美術館のリニューアルオープンについて
大阪市立美術館のリニューアルオープンについて
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市長
はい、お願いいたします。私からは、大阪市立美術館のリニューアルオープンについてお知らせをいたします。大阪市立美術館は、昭和11年に開設して以来最大規模となる改修工事を終えまして、令和7年3月1日(土曜日)にリニューアルオープンすることとなりました。登録有形文化財である建物の外観は、開館当時と変わらぬ姿を残したまま、ひらかれた美術館として生まれ変わります。多くの人でにぎわいますてんしばからグランドレベルでアクセスできるエントランスを新たに設けますとともに、展示室以外の多くのスペース、例えば、1階の中央ホールや、セレモニー、ワークショップなど様々な用途に使うパブリックスペースを無料エリアといたします。また、新たに、慶沢園を臨むテラス、カフェやミュージアムショップを設けまして、美術鑑賞前後の時間も楽しんでいただけるようになります。さらに、バックヤードの動線の改善を行ったことで、展示会準備のための日数が短縮でき、開館日数が200日から300日へ大幅に増えます。今まで以上に絵巻物などの中近世美術や日本画、外国人に人気が高い漆工芸など充実したコレクションの数々を、様々な企画によって幅広く紹介できることとなります。リニューアルを記念した特別企画といたしまして、8月27日(火曜日)に、館長が市立美術館がどのように生まれ変わったのかを解説しまして、その後、館内を見学する「大阪市立美術館リニューアル記念ギャラリートーク」を開催しますので、市民の皆様をはじめ一般の方200名を招待したいと思います。作品が飾られていない美術館をご覧いただく、大変貴重な機会となります。また、リニューアルオープンを記念しまして、令和7年3月1日(土曜日)から3月30日の日曜日まで、特別展「What's New! 大阪市立美術館 名品珍品大公開!!」を開催いたします。上村松園の「晩秋」や、重要文化財である小西家伝来の尾形光琳関係資料「雁金屋衣裳図案帳」などの名品を展示します。ぜひ、足を運んでいただきたいと思います。国内外から迎える多くのすばらしいコレクションと美術館を楽しんでいただき大阪の魅力を、一層、発信していきたいと思います。私からは以上でございます。
司会
それでは、質問をお受けします。必ずマイクを通しまして、社名、氏名をお名乗りのうえ、質問をお願いします。質問については、市政関連のみでお願いします。では、幹事社の産経新聞さん、よろしくお願いします。
産経新聞 吉田記者
産経新聞の吉田です。市立美術館のリニューアル、約2年余りかけて行われていたということですけれども、リニューアル後のアピールポイントを教えていただけますでしょうか。
市長
はい。登録有形文化財であります建物の外観はですね、開館当時と変わらぬ姿を残したまま、機能面について、創建当時の自然光を取り入れる方式など、再現可能な箇所については復元をしたところです。新たな照明設備や透明度の高い展示ケースの導入によりまして展示環境が改善されるほか、先程申し上げました、展示日数が大幅に増えますことで、美術館のすばらしいコレクションの数々を、より多くの方に鑑賞いただけることになろうかと思います。また、ワークショップやレセプションにも使いますパブリックスペースのほか、テラスができ、中央ホールと一体に使うことによって、今後はユニークベニューとしての様々な使い方が期待できると考えております。
産経新聞 吉田記者
ありがとうございます。大阪市には市立美術館など6つの美術館や博物館がありますけれども、このうち、市立美術館や科学館などの半数でリニューアルが行われています。万博に合わせてのことかと思われますが、そのねらいと、今後この6つの美術館、博物館に期待することがあれば教えてください。
市長
はい。今ご質問で仰っていただいたとおりですね、多様な分野の美術館、博物館があるのは大阪市の非常に大きな魅力でありまして、正に来年、いよいよ万博でございますので、万博に向けて、さらなる都市魅力の向上をめざしてリニューアルを行ってきたところです。中でも、美術館は、日本、中国の絵画等を中心とする市立美術館、そして、日本や中国、韓国の陶磁器を専門とする東洋陶磁美術館、近現代の美術とデザインを中心とする大阪中之島美術館と、3つの美術館を観覧できるようになります。万博に向けまして、これらの美術館、博物館がそれぞれの個性を発揮して、国内外から多くの人を呼び込んで、大阪の魅力をさらに発信していってほしいと考えております。
産経新聞 吉田記者
ありがとうございました。幹事社からの質問は以上です。
司会
次の質問をお受けします。読売新聞さん。
読売新聞 土谷記者
読売新聞の土谷と申します。今の市立美術館に関係してですね、天王寺エリアでの位置づけといいますか、どのような施設になってほしいかっていうのを伺ってよろしいでしょうか。
市長
はい。天王寺エリアっていうのは非常に重要なエリアでして、申し上げるまでもなく、てんしばという新たなスポットが非常ににぎわいを生んでおります。さらに、動物園もありますし、そこからですね、非常にアクセスできる市立美術館と、そして、慶沢園、また、新たなスポットがリニューアルしてオープンすることになりますので、ますますですね、天王寺エリア、周辺エリアの魅力が向上するのかなと思います。多くの人に、大阪はどんどん良くなっているなと、どんどんきれいになってですね、にぎわいも、さらに文化面でも魅力発信につなげれるように取組を進めれることになろうかと思いますので、私自身もこのリニューアルオープン、非常に楽しみにしているところでございます。
読売新聞 土谷記者
特に今、市内の美術館、博物館はインバウンドの方もたくさん訪れられると思うんですけど、そのような面での期待もありますでしょうか。
市長
非常に大きいですね。特に、先日は東洋陶磁美術館の方も僕も伺いましたが、非常に歴史的にも価値がある展示品もありますので、大阪市民はもちろんのこと、国内の方々、それに加えてですね、やっぱり海外の方々にもぜひ多く鑑賞いただきたいなというふうに考えてます。文化の面はですね、大阪っていうまちは、非常に僕は深いものを持ってると思ってまして、上方文化といいますか、様々な種類の文化芸術がですね、大阪から花開いたという歴史もありますから、ぜひ文化の面をですね、より一層強く発信していきたいというふうに思ってます。どうしても何となく大阪って、文化の面より、経済の面とかにぎわいの面はスポットを浴びるんですが、ぜひ文化の面も、長期的にですね、文化の面も伸ばしていくことで、大阪というまちは、さらなる国際都市として、ワンランクさらに上げていくことができると確信してますので、文化芸術の取組っていうのも併せて進めていきたいと考えております。
読売新聞 土谷記者
すいません、それと、質問変わりまして、万博の関係で、メタンガスの関係なんですけど、先日、協会が会期中の対策を発表したところだと思うんですけど、その受け止めと、今後情報発信とか、どのようなことが必要と感じるかというのを伺ってよろしいでしょうか。
市長
6月のあれは27日(正しくは、24日)だったかな、メタンガスの対応ということで、協会の方で取りまとめられたところです。特に今夢洲1期にあたるグリーンワールド工区の、あれはコンサート会場みたいなとこのライブ会場の東側トイレがですね、特に一定の基準を超える濃度が検出されているということで、グリーンワールドに関しては、換気設備を中心に対応策が発表されました。併せて、この間かなり調査を徹底して行ってきたところ、先程申し上げた基準値を超えるガスの検出というのは、恐らくグリーンワールド、さらには、東側トイレに1か所となってると思います。あと、低濃度のメタンガスが検出されていますが、いわゆる基準に該当するようなレベルではなかったので、引き続き、この点に関しては、ソフト面の対応として、グリーンワールド、パビリオンワールドは濃度を観測していくということで対応を図っていくということになろうかと思います。こういった安全対策、しっかり発信していってですね、多くの方に安心してもらえるようにしていきたいと思います。もう1つは、何かちょっとイメージとして、レストランに入ったら爆発しちゃうんじゃないかとかですね、花火が上がったら爆発しちゃうんじゃないかというふうに受け取られてしまってるおそれもありますので、決してそういうことではなくて、濃度としてもですね、非常にご安心いただけるレベルですし、最終処分場というのは、これは別に夢洲に限ったことではなくて、最終処分場を興行施設、興行イベントに活用してるっていう事例は、これはたくさんありますから、できるだけ安心してもらえるような情報発信、そら、協会ができることと、僕が政治家として発信できることっていうのも、より踏み込んで、踏み込んでというか、分かりやすく発信できることあると思うので、私自身としても、より分かりやすい発信と、また、協会が専門家を入れて考えてくれた対応策っていうのも併せて発信をしていくことで、多くの人に安心してもらえるようにしていきたいと思っております。
読売新聞 土谷記者
ありがとうございました。
司会
次の質問をお受けします。朝日新聞さん。
朝日新聞 原田記者
すいません、朝日新聞の原田と申します。よろしくお願いします。
市長
お願いします。
朝日新聞 原田記者
外遊中に開かれた万博協会の理事会の関係で、その中で、ペットについてですね、賛否が分かれたというようなことだったかと思うんですけれども、改めて、ペット同伴に関して、市長のお考えというところと、あと、今後の理事会内での含めてですね、議論の在り方というか、やり方面で、もし何かお考えがあれば伺えますでしょうか。
市長
はい。ペットも一緒にですね、やっぱり楽しんでもらえる万博ということで、この間も協議が続けられてきたところです。協会の方でも、レギュレーションの取りまとめをですね、鋭意進めてきていただいておりまして、どういった対応でペット同伴が可能かという一定の協議が進められている中で、関係理事のメンバーの中からは、不安の声といいますか、中途半端にならないようにといったご指摘やですね、いろいろなご意見があったと認識しています。やっぱりペットっていうのは家族と一緒でですね、一緒に楽しみたいと思われる方っていうのも、これ、もちろん多いわけで、ただ、もちろんペットによっては、夏の暑さとか、動物の種類によっては、なかなか会場内で一緒に過ごすには難しい種類っていうのも、これ、ありますから、レギュレーションに関して、多くの理事のメンバーと議論しながら、納得できる形で進めていきたいと思ってますし、私自身としても、多くの方にご理解いただいたうえで、ペットも一緒に入れる万博というのをぜひ実現したいというふうには考えております。
朝日新聞 原田記者
ありがとうございます。もう1点、理事会の協議の中で、昨日の囲みでも出ましたけれども、紙チケットに関して、一部を入場予約なしにするというところで、今後のいわゆるシステム、どういうふうにシステムを構築するかというところではあると思うんですけれども、渋滞の懸念も少なからずあるかなと思います。それに関して、どういったシステムというか、仕組みを構築していくべきなのか、市長として、もし独自というか、ご自身の考えがあればお伺いできますでしょうか。
市長
やっぱり1人でも多くの方にチケットを買いやすいいろんな選択肢で買っていただいて、来年4月以降来ていただくっていうのは、これ、重要な取組だと思いますので、紙のチケットっていうのは実行されるという方針ですので、これは安心しているところですが、今仰られたとおり、一方で、誰がいつどれぐらいに来られるかっていうのが、今までは予約、ウェブでの予約ということで、コントロールが、割と状況が把握しやすいことにはありましたが、これがもし予約なしでということになると、いかにこれを、大阪、特に市内の交通をコントロールしていくかっていうのが重要な論点になろうかと思います。とはいえ、多くの方が来られる日時やですね、時間や時期っていうのは、従前検討していたところではありますので、予約なしにした場合でも、どれぐらいの方がどういった時間帯にどれくらいの規模で来られるのかっていうのを想定したうえでチケットを販売していく、もしくは、市内の交通状況を対応していく、この辺りをしっかり詰めていきたいと思います。大事なのは、これまでの想定どおり、どれぐらいの時期と時間帯に人がどれぐらいの規模で来られるのか、それを基に交通網をどう展開するのか、もしくは、日時を一定制限したうえでチケットを販売するのか、この辺の議論を、交通の状況、これ、並行して議論は進められていますので、こういうことを踏まえて協会内でも発信していきたいと思っております。
朝日新聞 原田記者
今後の議論次第だと思いますけれども、大阪市として何か、少なからず現状よりは交通渋滞の可能性は高まると思うんですけれども、大阪市として何か対策を強めたりとか、関われる部分っていうところはあるのでしょうか。その辺りのお考えをお伺いできますでしょうか。
市長
今でも働きかけTDMや、主には、大阪市としては多分Metroを使われて入場される方が非常に多いと思いますので、Metroの方としっかり連携しながら、入場者が想定、これまでの議論を上回ったときにどのように対応するのかというところは、関係機関と連携して対応していきたいと思います。
朝日新聞 原田記者
最後に1点なんですけど、以前、6月20日の会見でもありましたけれども、防災の関係で、今後、これからになると思いますけど、いわゆる協会から府市に対して、備蓄品の呼びかけというか、協力依頼が来る可能性があるかと思うんですけれども、その辺り、事務方などで検討されていらっしゃるのか、そういったもし流れとして市長の耳に入っているものがあればお伺いできますでしょうか。
市長
いや、今のところ、食事としては60万食の調達と、発災後3日間の備蓄を確保ということで、食料、飲料水に加えて、トイレ、トイレットペーパーや簡易ベッドということで伺っております。大阪市の方の備蓄の要請っていうことですか。
朝日新聞 原田記者
そういうことですね。
市長
会場内に大阪市が、さらに備蓄を準備してくれと協会から要請される可能性っていうこと。ちょっとすいません、今時点で私は認識はしてなかったんですが、そういった話が今あるのか、もしくは、大阪市として何かできるのか、そこは協議はしていきたいと思います。ただ、今の認識では、協会の方で示した備蓄品を準備されるというふうに認識をしています。
司会
次の質問をお受けします。質問のある方はいらっしゃいませんでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、終了いたします。
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