大阪市の婦人科検診(子宮頸がん)の検査方法について
2024年9月30日
ページ番号:635279
市民の声
大阪市が実施するがん検診の1つである子宮頸がん検査の方法についてですが、大阪市はいまだに板ガラスを使用する「従来法」を採用しています。
この従来型は細胞の空気乾燥や固定不良による細胞変性をきたし、サンプリングエラーも散見されるのが周知の事実で、多くの施設では綿棒を使用していたり(綿棒は産婦人科学会でも推奨していない)、固定液が十分でないために適正な検査ができないこともあります。また、従来法だと月経中の女性の検査ができず、再来院および再検査も要されることが多々あります。
大阪府下では多くの施設では液状化細胞診を採用し、子宮頸がんの初期所見を見落とさぬよう努めています。
従来型は安価であることは知られていますが、医療施設ではガラス板に手書きで氏名を記入したり、固定液の補充や看護師の手間などあらゆる負担があります。
婦人科疾患でも子宮頸がんは若い命が脅かされる疾患です。若年者でもHPV感染が増えている中、全国からも大きく遅れをとった検査方法をいまだに採用していることに疑問を感じざるをえません。
医療施設ではHPVワクチン接種を推進してキャッチアップ世代に毎日呼びかけています。
ワクチンを拒否される方も多いのも事実ですが、検査方法のアップグレードというかせめて標準化していただけると幸いです。
市の考え方
本市が実施するがん検診は、国の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」に基づいた対策型検診の実施に努めており、今般、その指針が令和6年2月14日一部改正され、子宮頸がん検診において、検査方法の1つであるHPV検査単独法の導入が示されました。HPV検査単独法の実施にあたっては、「液状化検体」という検体の取扱いが前提となっており、導入の際には、本市が現在実施している「従来法」という検体の取扱いからの変更が必要となっております。つきましては、今後国の指針に沿った検診体制の整備のため、まずは、液状化検体へ移行することを現在検討しているところです。
また、HPVワクチンの接種につきましても、キャッチアップ接種が令和6年度を以って終了となることから対象者が接種機会を逃すことのないよう、啓発を強化しているところです。子宮頸がんは、定期的な検診の受診とワクチン接種の両輪によって予防することができますので、本市においては引き続き積極的に啓発を行うこととしております。
担当部署(電話番号)
健康局 健康推進部 健康づくり課
(電話番号:06-6208-9943)
対応の種別
説明
受付日
2024年6月19日
回答日
2024年7月3日
公表日
2024年9月30日
注意事項
市民の声の公表についての考え方は、本市ホームページ「『市民の声の見える化』について」をご参照ください。
探している情報が見つからない
