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令和7年4月17日 大阪市長会見全文

2025年4月17日

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司会

それでは、市長定例記者会見を開始します。市長、よろしくお願いいたします。

 

多言語翻訳機(ポケトーク)導入について

多言語翻訳機(ポケトーク)導入について

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市長

はい。まず、私からは「誰にでもやさしい区役所」に向けた取組としまして、こちらでございます。多言語翻訳機ポケトークの全区導入についてお知らせをいたします。大阪市には160の国や地域を出身とする外国人の皆様が居住しておりまして、人口比率とも政令指定都市として最多となっておりまして、年々増加をしているところでございます。そこでポケトークを、4月28日から全区役所の窓口に合計200台導入しまして、日本語での会話が難しい外国人住民等との円滑なコミュニケーションを図っていきたいと考えております。これは翻訳に特化した専用端末で、話した言葉を指定の言語に翻訳して音声入力や文字表示を行っていきます。操作が簡単で、必要なときにすぐ利用することができるため、区役所の窓口で活用しやすく円滑なコミュニケーションを図ることができます。実物はこちらでございます。これ、試しに実演を行ってみたいと思います。

<実演開始>

ネパール語をちょっと選びまして、ネパール語の方でちょっと実演を行ってみたいと思います。

「こんにちは。ご用件をお願いします。」

“namaskarah kripaya tapainko kura garnuhosha”

分からんけど、合ってるかどうか。こんな感じです。

「お腹が減りました。」

“Malā'ī bhōka lāgēkō cha.”

<実演終了>

こんな感じでですね、しゃべっていいただいた言葉を指定の言語の方に変換してお伝えすることができます。これを区役所の窓口で設置することで、いろんな言語の方が来られた時に対応できるという体制を取っていきたいと思います。導入する窓口には多言語対応が可能であることを明示したいと思います。大阪市は区役所DX実行計画に基づきまして、高齢の方や障がいのある方も含めました全ての方々に利用しやすい窓口や空間づくりに取り組んでおりまして、今後も最適なサービスの導入をめざしてまいります。私からは以上です。

 

質疑応答

 

司会

それでは、質問をお受けします。必ずマイクを通しまして、社名、氏名をお名乗りのうえ、質問をお願いします。質問については市政関連のみでお願いします。それでは、幹事社の日本経済新聞さん、よろしくお願いします。

 

日本経済新聞 関本記者

日経新聞の関本です。発表項目に関してお伺いします。

 

市長

お願いします。

 

日本経済新聞社 関本記者

現状でですね、日本語でのコミュニケーションが難しい市民の方との意思疎通をどのようにされているのか、課題などはあるんでしょうか。それが政令指定都市で比率が最多という話もありましたけれども、どの程度人数がいらっしゃるのかをお伺いしたいのとですね、今回の取組で具体的にどういった場面での改善、もし期待されていることがあればお伺いします。

 

市長

はい、まず大阪市の外国人住民の人数につきましては、昨年の12月時点で約19万人となっております。この3年間で5万人増加しているところです。また外国人住民の方の比率は全市民の約7%を占めておりまして、人数、比率ともに政令指定都市の中では最多となっております。そのため、大阪市ではこれまでも区役所を含めました多言語対応が必要な所属に、業務用のタブレットやスマートフォンで使用する多言語翻訳のアプリ型のサービスを導入して実証利用をしてまいりました。その結果、技術活用が十分に見込めることが検証できましたが、区役所では窓口での市民対応の数が非常に多くてですね、必要なときにすぐ使えないということがあったり、庁舎外で使用できないということがあったりです。また対応できない言語があるという課題も分かりました。そこで今回全ての区役所にポケトークを導入することによりまして、窓口等で外国人住民の皆さんへの説明や、ご案内がスムーズに行えるようになりますし、庁舎外でも福祉サービスなんかの支援の必要な世帯への訪問の業務や、まちづくり関係・防犯・防災業務等の緊急的な対応にも活用いただけることになります。また、今回採用するポケトークには、翻訳回数や使用言語数の集計等を行う管理サービス機能がありまして、翻訳される言語や頻度を把握することができますので、各区においてよく使われる言語に対応した説明資料を作成するなど、実際使われた状況を見ながら市民サービスの向上につなげていきたいというふうに考えてございます。

 

司会

次の質問をお受けします。

読売新聞さん。

 

読売新聞 土谷記者

読売新聞の土谷と申します。よろしくお願いします。

 

市長

お願いします。

 

読売新聞 土谷記者

この発表の関連で伺います。先ほどこれまで対応できなかった言語もあったということなんですけど、今回搭載された言語でこれまで対応ができていなかった言語があれば伺いたいのと、今回の導入にかかる経費について伺えればと思います。

 

市長

まずどれに対応でなかったというよりは、かなり言語対応数が非常に多くてポケトークで92言語にご対応いただけることになりますので、おそらくかなり、ほとんどと言っていいほどですね、ご対応は可能になるのかなというふうに思います。導入の費用について詳細は分かりますでしょうか。

 

デジタル統括室 中村デジタルサービス担当課長

担当のデジタル統括デジタルサービス担当課長の中村です。導入の見込みですけど、端末機のこの購入費用と先ほど市長から申し上げましたその翻訳回数とか頻度を集計するそういったサービスを合わせまして年間1,200万円ほどになっております。以上です。

 

読売新聞 土谷記者

それとこの前、書かない窓口の導入もされたと思うんですけど、それに続くその区役所サービスの向上の施策だと思うんですけど、改めてこの区役所窓口のサービスの向上を図るそのねらいだったり、今後の展望というのを伺ってもよろしいでしょうか。

 

市長

大阪市では行政DXを様々な形で進めているところです。我々の業務の中にも例えば生成AIを取り入れられないかといったチャレンジであったり、また区役所窓口においても何より全ては市民の皆様の利便性向上のために、何度も書くような作業においてはできるだけ簡素化するためにシステムを導入したり、今回もいろんな言語をお話しされる方もいらっしゃいますし、こういった業務をよりスムーズにこなしていくことでですね、さらに多くの方への丁寧な対応をする時間も増えるわけでございます。今後もこれは大阪市だけじゃなくて、海外からの在住の方というのは増える可能性は十分ありますから、こういった形で社会インフラを整えていくことで、地域におけるスムーズな生活環境の確保、トラブルの回避、こういったものにも寄与されると思います。海外の方以外でも、このあいだのシステムもそうですし、ちょっとお話がうまくできない方等にも使える可能性もありますし、いろんな方に、ご利用いただきやすい窓口というのをめざしてまいりたいと思います。

 

読売新聞 土谷記者

それと話がかわりまして万博で何点か伺いたいと思います。今日はかなり好天に恵まれて気温も上昇していると思うんですけど、改めてこういった気温が高い日の暑さ対策であったりとか、その点について今現状どのようにお考えかというのを伺ってよろしいでしょうか。

 

市長

はい、開幕日は本当に冷え込んでですね、寒かったんですが、今日はもう一転すごく天気も良くて暖かいというか、もう暑く感じられる方も多いかと思います。会場においては、暑熱対策ということでこれまでも取組を進めてまいりましたが、例えば、水ですね、熱中症対策のためのウォーターサーバー等も、しっかりいろんな箇所に設置は進めておりますし、夏場に向けてまたスポットクーラーや様々な形でいろんなエリアで暑熱対策は進めております。リングについても、リングはこれは非常に大きな理念もある一方で、リングの下は日除けの機能といって昔ちょっと炎上というか、そのためだけかいと言われたこともあるんですが、リングはリングとしての趣旨はあるんですが、実際に下はかなり体感の温度も低くなるので、暑く感じられた方はとにかく日陰等に移動して体を涼しくしていただいて、そして十分な水分補給をやっぱりやっていただきたいと思います。こういった点は暑くなるにつれて熱中症の懸念もありますので、熱中症の対策等については、しっかり発信をしていきたいと思います。

 

読売新聞 土谷記者

それとですね、万博の関係でSNSとかで真偽不明の情報だったりとか、結構明らかなデマだったりとかが拡散しているような状況もあると思うんですけど、その点について市長が把握されていればその受け止めと、協会だったり市長として今後何か対応されることがあれば伺ってよろしいでしょうか。

 

市長

少しこう。例えば課題にあったり、改善しないといけない点というのはこれはたくさん出てくると思うので、この点についてはやっぱりしっかり進めていかないといけないと思うんです。「入場ゲートが入りにくいじゃないか」とかですね、「トイレの場所が分からないじゃないか」とか、例えばその会場の内容とか、全体の見取り図というか、そういうのがよく分からないじゃないか、地図はないかとか、いろんな声が出てくるので、これはしっかり課題の解決に向けて取り組んでいくべきだと思っています。読売新聞さん、やってくれたんじゃなかったかな、デマというかちょっと間違った情報が流れてたのを取材いただいたうえで、適切に情報を発信いただいていると思うんですけど、一部だけを切り取ってそれがあたかも万博会場の全てで起きているであったり、特定のリスクをかなり過大に誇張して発信されたりですね、そういうことをされると、これは我々はしっかりプラスの面を発信するんですが、残念ながらやっぱり万博はちょっとどうかと思われている方も当然多いわけで、この方々が不安をいたずらにあおるような発信をされてしまうと、これは大きくマイナスになってしまいますので、正しい情報というのはこれからもしっかり発信していきたいと思います。これはそういう人がいないと信じたいんですけども、SNS等を見てたらですね、私のもとにも適切に課題を、こういう課題がありますという声はたくさん寄せていただくので、これは非常に建設的なご提案だと思っていまして、これらは協会と相談して解決できるべきところをしっかりやっていきたいと思いますが、一方でいたずらに不安をあおるような発信等についてはできるだけ控えていただきたいという思いはあります。ただ感じられた課題は重要ですので、この辺りはしっかり目を通しながら対応していきたいと思います。

 

読売新聞 土谷記者

ありがとうございます。

 

市長

はい。

 

司会

次の質問をお受けします。はい、朝日放送テレビさん。

 

朝日放送テレビ 玄田記者

朝日放送テレビの玄田と申します。よろしくお願いします。

 

市長

お願いします。

 

朝日放送テレビ 玄田記者

万博関連でですね、初日に荒天でですね、飛行中止となりましたブルーインパルスが、万博会期中に再派遣するというような報道がございました。そちらの方の事実確認というところと、もし日程調整等を市長がお聞きしていることがあれば伺いたいと思います。

 

市長

いいえ。詳細に何か報告を受けているわけでもありませんので、今お伝えできることというのはないんですが、昨日も知事の方の会見で言いはったと思うんですが、ブルーインパルスの派遣については大臣の方にもお話しされているところだと思いますし、どういったことになるのか、ぜひやっぱり盛り上がりますので、現地開会日、僕もいましたけど本当に残念で、でもブルーインパルスの飛行にチャレンジいただいた関係者の皆さんは本当に最後まで何とか多くの人に喜んでもらおうとトライをしていただいたと思うんですが、やっぱり安全第一というところはこれはありましたので中止の判断になりましたが、ぜひまた晴れた日等ですね、気候がいいときにぜひ飛行いただきたいと思います。多くの人が楽しみにしていましたし、万博会場の上を飛んだら本当に美しい光景になるだろうなと思うので、ぜひブルーインパルスについては万博会場の上を、大阪の空をですね、もう一度駆け巡っていただくことをぜひ進めてほしいと思います。

 

朝日放送テレビ 玄田記者

ありがとうございます。

 

市長

はい。

 

司会

次の質問をお受けします。

朝日新聞さん。

 

朝日新聞 村井記者

朝日新聞の村井と申します。万博の関連で、混雑対策について伺いたいんですけれども、直近東ゲートの方でスマホの電波が入らないといった課題があって、その対策としての Wi-Fi が設置されるなどの対策がとられるということだったんですけれども、この対策について市長のご認識というか、こういった対策は十分なのかどうかということを伺いたいのがひとつ。もうひとつですね、石毛事務総長の方から、もっと多くのパビリオンでですね、予約制であるとか整理券の導入の必要性があるんじゃないかというというふうな発言があったんですけれども、こういったことについて市長が何か新しい対策について考えていることがあれば教えてください。

 

市長

はい。入場ゲートのところで、回線が混雑して、つながりにくいといったお声があったということで、対応策として、Wi-Fiの設置等の環境整備というのは、進められているところと考えています。これはぜひ進めてほしいと思いますし、やっぱりあの場所に非常に多くの方が来て、基本例えば地図であったり、いろんなものが基本はお手元になくて、携帯電話でご対応いただくことになるので、みんな回線は使われるわけですから、そういったものから回線の環境改善というところは閉幕期に向けて取り組んでほしいと思っています。もうひとつは何でしたか。

 

朝日新聞 村井記者

もうひとつ石毛事務総長の方からの予約とか整理券の導入もどうかというふうな…。

 

市長

これ実際やってみて逆にスムーズにいったところと、もしくはこれから人が増えてきたときに、予約対応しないといけないんじゃないかと考えられておられるパビリオン等は、これはあろうかと思いますし、その国々の逐一の状況は、私じゃなくて協会の方に入ってきますので、石毛事務総長の方にはそういったお声が入っているのかなとおそらく思います。今は予約がないパビリオンでも、もしかしたら予約制が開始されるかもしれませんし、もしくは一部予約なしでいけるのか、その辺りは各パビリオンの主催者・各国の方でご検討されていくことになるのかなと思います。いずれにせよスムーズに楽しんでいただくような仕組みというのは、どんどん発信していきたいと思いますし、なかなかこれまで仕組みが分からなかった方々も、いろいろ調整いただいて予約に関してご理解も少しずつ広まっていくと思いますので、この辺りスムーズな予約の方法というのを発信しながら、会場でも快適に過ごしていただけるように関係者等と調整進めていきたいと思います。

 

朝日新聞 村井記者

市長個人としては整理券の配布とかについて賛成とかというふうなお考えがあったりとか。

 

市長

整理券の配布は僕は並ばないようにするのであれば賛成ですね。ただ予約なく全然入れるのに、急に整理券や予約を無理に入れる必要もないでしょうし、これは状況を見ながら各パビリオンで判断していけばいいんじゃないですか。パビリオンの皆さんとしても一人でも多くの方に来てほしいわけですから、そこはそれぞれで考えられて対応されるところです。必要だったら整理券や予約制の導入とか必要かと思います。

 

朝日新聞 村井記者

ありがとうございます。もうひとつ暑さ対策についてなんですけれども、日曜日は比較的冷えた一方で、今後どんどん気温も上がっていくと思います。会場内では水が飲めたり、自販機も設置されているとは思うんですけれども、自販機について基本的には今回デジタルを掲げる万博なので、基本的にはキャッシュレスしか使えないということだったんですけれども、高齢者を中心に今後夏の時期に、暑くなった時に脱水になった時とかに水分補給がキャッシュレスだと難しいんじゃないかとか、戸惑う人もいるんじゃないかというそういったことも起こり得るかと思うんですが、その辺りについて何かキャッシュレス以外でも何か、今後夏に向け対策されることがあればお答えください。

 

市長

かなりたくさんの箇所にウォーターサーバーを設置しておりまして、リングの2階にも自動販売機があって、その横にもウォーターサーバーがあるんです。なので、ご来場いただいた方はたくさんの自動販売機と、またそのウォーターサーバーというのは、おそらく目にしていただいているところかと思います。事前にですね、入場の際のスムーズな入場であったり、熱中症対策の必要性、いろんなところにウォーターサーバーがあるので、こういった形で皆さん水分補給等は気にしてくださいというのを発信していきますので、そういったことで熱中症対策は夏に向けてしっかりご理解いただいたうえで、会場で対応を進めていきたいと思います。

 

朝日新聞 村井記者

ありがとうございます。

 

司会

次の質問をお受けします。

毎日放送さん。

 

毎日放送 山本記者

毎日放送の山本です。グリ下に設置された万能塀について、改めて設置の理由と目的をお願いします。

 

市長

グリ下はですね、地域の皆さんにとって非常に重要な場所で、いろいろなイベントをしたり、ある意味大阪に来られた方の観光名所の大きなひとつです。多くの人がここは憩いの場としていただきたいですし、マイナスのイメージを持たれないような場所にしないといけないという思いもあります。一方で、やっぱりあの場所に少し、例えば帰るお家がないとかですね、居場所がないといった、比較的年齢層が若い人たちがここに集まるという状況になって、グリ下というのがなにかこう、そういう方たちの“聖地”というような情報発信の状況に、これまでなってきたところです。地域の方や団体の皆さんがそういった方を少しでも適切な支援機関につないでいくべく、区役所や地域の方、団体の皆さん、いろんな関係者で対応を進めてきているところです。コロナ禍が明けまして、かなり人通りも増えてきた一方で、あそこに人が滞留してしまうと、通行の安全性の確保であったり、冒頭私が申し上げた場所として、あそこに集まれば何かそういった違法なことというか、何かできるかもしれないという変な情報の伝わり方になって、本来、来る必要がない人等まで来てしまうような事態はこれは避けないといけないとも思っています。何かこう良くないことというか何て言うんですかね、非常に残念ながら、そういう若い人たちをねらってくるような信じられないような大人もいるわけですから、この辺りが事件等に発生しないように、メッカのようなイメージになるような場所を発生させないというのも、これはまちづくりにとってひとつ重要な観点だと思っています。繰り返しになりますが、これ、そこに来られる若い人や、しんどい思いがある人は適切な支援機関につないでいくという必要性をしっかり第一に捉えつつ、まちの中でそういったメッカみたいな場所を作らないように対応していくというのも、あわせて僕は自治体の責任としてあると思っています。この辺りを両立すべく、取組を進めているところです。万能塀の設置も万博等も控えて、通行の安全性等の確保を踏まえ、その辺りを踏まえての判断となります。

 

毎日放送 山本記者

ありがとうございます。万博に合わせた浄化政策のようにも映るといったご指摘もあるんですが、その点についてはどのように受け止めてらっしゃいますか。

 

市長

万博があるからあそこを締め出してしまえというオーダーは本当に一回もかけたことなくて、あの場所は本当に長く多くの関係者が取組を進めてきているところです。じゃあ、あの場所、一か所に全国からいろんな人が集まってくれという場所にするわけにもいかないとこれは思っています。これは自治体として地域の皆さんが大事にしてきた場所でもあります。自然とそこに来てしまった若い人たちは適切な支援機関につなげていく、一方で、そこに過度に滞留しないような対応というのも、これは併せて必要だと思います。そうじゃないと、そこに来ざるを得なかった人、来ざるを得なかった若い世代以外の本来、来なくてもよかったものや人たちをそこに引き寄せてしまうような場所になってはいけないわけです。その辺りも含めて、自治体の判断としてこれからも進めていきたいと思います。万博があるから締め出そうとして措置をしたわけではございません。

 

毎日放送 山本記者
ありがとうございます。壁の設置以来ですね、近くにグリ下に代わる新たなたまり場ができているということは把握はされてらっしゃいますでしょうか。

 

市長

例えばどこかの角にたまっている、例えばどこそこのスポットにいらっしゃるという、その逐一すべてを把握はやっぱりそれは不可能です。その通報や連絡があるたびに、関係者とこれは協議しながら対応を進めていく。それがもし、いたちごっこなどと言われたとしても、粘り強く対応を進めていくというのは基礎自治体の役割だと思います。同時に何かシンボルとなるようなスポットを作るのは避ける。そうじゃないと、多くの人たちや地域の人たちが大事にしてきた場所が、それはそれで良くないイメージを持たれるというのも、これは避けなければいけません。たまり場になっている、そういった子どもたちや若い人たちが見受けられるという通報が入った場合は、その都度、適切な支援機関につないでいくべく、行政や地域の皆さんと力を合わせながら対応していきたいと思います。

 

毎日放送 山本記者

すみません、ありがとうございます。よく市長が魔法の杖はないというふうにおっしゃっていたかと思うんですが、今後根本的な解決のためにできることは今どのようなことをお考えでしょうか。

 

市長

すごく難しくて、じゃあ根本的な解決を取れたら多分トー横も発生してないし、やっぱりグリ下なんて問題も発生してないんです。これはその場に来られる若い方や子どもたちのその理由もやっぱり多種多様で、何か特定の理由があるわけではなくて、いろんな理由があってその場所に来ざるを得ない子どもたちや、興味関心で来る人もいるかもしれないんですが、それを丁寧に聞き取って適切な例えば支援機関、例えばご出身・お住まいの都道府県の支援機関等につなげていって、つなげて終わりじゃなくて、つなげた後、伴走というか、その後もしっかり自立支援までつなげていくのが役所の務めですから、この辺りを責任持ってしっかりつないでいくというのが大事です。これはひとつひとつのケースによって違うので、これをお一人お一人聞き取りをしながら適切な支援機関につなげていくという粘り強い作業が必要かなと思います。区役所であったり、地域の方、団体の方、警察関係者の皆さんとやり取りをしながら、まずはそこに来ざるを得なかった若い人たちを適切な機関につなげていく、もうひとつは、マイナスのイメージを持たれるようなメッカとなるような場所をまちの中で作ってはいけない。この辺りをしっかり両立しながら、責任ある自治体運営というのをしていきたいと思います。

 

司会

次の質問をお受けします。NHKさん。

 

NHK 的場記者

NHKの的場です。よろしくお願いいたします。ポケトークの話にちょっと戻るんですけども、改めて大阪市の方では、初めて管理サービスの方の導入を全国の自治体でされるということで、市長の方で考えられる管理サービス導入のメリットという部分があれば、改めてちょっと具体的に教えていただけたらなというところと、ご説明の中で庁舎外でも使えるというメリットを教えていただいたので、例えば地域の寄り合いとかで海外の方と交流するときに貸してほしいという場合に、貸し出し対応などもお考えかどうかというのをお聞かせいただけますでしょうか。

 

市長

まず2番目の質問の方ですけど、まずは区役所の対応業務として、区役所の方に聞き取ったうえで200台というのを配備していますので、基本的には区の職員がまずは窓口対応業務等で使うイメージです。窓口対応業務も結構多岐にわたって、その場に来られた方にやり取りする場面や、ご自宅やどこかに行って、直接サービスの説明等をする場面もあるので、職員が持って行ってご説明を、これ一緒に持って行くと、これはWi-Fiだけじゃなくて、SIMカードが入っているのでこれで通信可能ですので、外に行ってやり取りするというときに持って行ってもらう、こういうイメージで、まず200台導入したいと思いますが、今後各区役所等の課題の必要性というか需要の必要性、需要の状況等を見ながら、追加で何か措置が必要であれば、これをやっていきたいと思います。本当にいろんな場面でこれは海外の方が増えていっていて、まず適法に我が国にお越しになられて、適法に生活されている方を、当然これは排除するというのはできませんので、その方々がスムーズな生活環境に対応していくということは、その人たちにとっても大事ですし、ともに暮らす、もともと住んでいた人たちにとっても非常に重要だと思います。いろんな課題も指摘されています。その、生活環境が違うがゆえに、例えば地域でトラブルがあったり、もしかして学校で言葉が通じないがゆえにトラブルになり得る可能性もありますが、大切なことは言語でつながっておくことで、コミュニケーションをとってトラブルを回避していくということは、いずれにせよ必要だと思いますので、その方法の一環としてポケットークを導入したいと思います。必要に応じてほかの場面で、必要があればこれは広げていきたいと思いますし、議会の方でもやり取りがありましたが、学校現場での対応等についても今後検討はしていきたいと思っております。

 

NHK 的場記者

ありがとうございます。

 

司会

次の質問をお受けします。木下さん。

 

フリーライター 木下記者

フリーの木下です。お願いします。万博の話に戻りまして、来場者の輸送のところで課題という意味でお聞きしたいんですけども、初日、私もOsaka Metroで夢洲の方に向かったんですけども、想定以上に本町でまず満員になって、九条で超満員、弁天町で積み残しが出るという状況だったんですけども、これは当日は多分ピークの半分ぐらいの来場者数ということだと思うんですけど、ピーク時に140%ぐらいという想定がちょっと崩れているんじゃないかなと。今回のその課題の要因をどこにお考えられて、対策みたいなもの、来場者輸送に対する課題と対策みたいなものを、もし今お考えであればお願いします。

 

市長

木下さん、行かれたのは初日ですかね。初日はゲート等も含めてかなり混雑が見られました。これはOsaka Metroも含めて、弁天町、本町、いろいろこれから主要となっていく駅の混雑対策というのは、細かく見られた対応、課題をもとに対応を進めていかないといけないと思っています。特に開幕日や今もそうかもしれませんが、特にバスよりもやっぱりかなりOsaka Metroをご利用いただく方が今時点で少し多い状況になっているかと思いますし、ただこれは一方で、バスのイメージや利便性や「バスがあるんや」ということを知っていただいたり、いろんな方法で会場には行けるということを知っていただくことで、中央線ではなくて、そちらの手法でお越しいただくであったり、Osaka Metro混雑状況についてもしっかり周知していくことで、少し混雑する時間帯を避けていただいて動いてもらえるような対応についても、これ今後取っていかないといけないと思います。この一週間というのは、テストランもありましたけど、特にこの一週間は、待ちもそうですし、会場の関係者もみんな、当たり前ですけど、運営に携わるのは全員初めてなので、こういったことがあった場合、課題を見ながら、毎日日々対応して、適切に対応して改善していくという、その繰り返ししかないのかなと思います。初日はかなり混雑しましたし、さらに天候にも少し悩まされた1日になりまして、想定より早く退場される、帰られる方も多かったりですね、かなりやっぱり混乱させてしまって、少しいい思いをされなかった方もいらっしゃるかもしれないので、これは非常に残念にも思うんですが、出された課題については日々改善して、閉幕期のさらに混雑する時期に向けて対応を進めていきたいと思います。

 

フリーライター 木下記者

仰るとおり多分バスで行こうと思われる方がかなり少なかったんだと思うんですけども、その予約が非常にしづらいという声を非常に聞きまして、もうひとつ、桜島と夢洲、これ予約なしでいけるバスの方は、帰り乗った人に聞くとかなりスムーズにそこに行けたみたいですけれども、帰りにOsaka Metroに乗ろうか、バスでもその予約なしのバスに乗ろうかで悩まれた方がいらして、その方はバスで帰られてスムーズにいったんすけれども、Osaka Metro の方では大変なことになっていたと。その周知が予約なしのバスがどこにあってとか、予約が必要なバスはどれだけやらなあかんみたいな周知がほぼほぼできてなかったかと思うんですけど、その辺りはいかがですか。

 

市長

もちろん可能な限りという情報発信は、協会からもしてはいたかと思いますが、ご利用いただいた実態から見ると、多くがOsaka Metroを中心に、分かりやすいですからね、Osaka Metroはイメージしやすいですし、ゲートも近いというイメージもありますし、あったのかと思いますが、バスをご利用いただいた方から、非常にスムーズだったという発信であったり、ご連絡というのはこれはありますので、この辺りを今、木下さんが仰るとおり、少し情報発信してスムーズにご利用いただけること、また西側ゲートは東側ゲートに比べると、少し混雑状況が比較的少ないということからスムーズに入れることなんかも含めて発信することで、混雑時にOsaka Metroを使っての東側ゲートではなくて、バスを使っての西側ゲート、この辺りがスムーズであることも含めて、発信をしていきたいと思います。本当に発信したいことが山ほどありまして、入退場のこともそうですし、会場の中の、例えばカームダウン室の場所、携帯電話のバッテリーの場所、トイレの場所、いろんなお伝えしたいことというのは山ほどあります。西側ゲートが空いている、いろいろこの辺りをこれから時期が進むにつれて、「この情報欲しかったんや」というところに適切に届くように、いろんな媒体通じて発信できるように、これは府市、協会みんなで協議しながら発信強化していきたいと思います。

 

フリーライター 木下記者

あと夢洲駅の方なんですけれども、非常に危惧していたのが、そのエスカレーターですけれども、特にコンコースから地上に上る長いエスカレーター、あれのこう、特に上りのところ、今回はそんなに大きなあれはなかったと思いますけども、上りで滞留すると、ものすごい事故につながるっていうのを、元電鉄マンの方からお手紙いただいてご指摘いただいて、実際見に行ったらやっぱりその危険性が高いなと思いまして。その辺り、上には警察官の方が3人ぐらいいらっしゃって、さばこうとはしておられたんですけども、混雑時にエレベーターを使うっていう危険性みたいなところも周知しないといけないんじゃないかなと思いますけども、その辺はいかがですか。

 

市長

一番最初に懸念というかその指摘をいただいたのがテストランの時だったと記憶してまして、エスカレーター、夢洲駅からエスカレーター上がっていくと、入り口の方に向かうラインと、スタッフの皆さんが通られるラインと、少しどっちに行ったらいいのかなと一瞬迷うところがありました。ですので、エスカレーターから上がってきた人が滞留しないように、スムーズに入り口方面に向かえるような誘導については、しっかりやっていきたいと思います。その上側を抜けると、入り口ゲートの少しこうやっぱり並ばれる列があるんですが、その並ばれる列全てがパンパンになっているというよりは、そこに行くまでにエスカレーターの前でどっち行ったらいいんやろ、止まる人、その人をそっちのラインに適切に誘導する、これが必要かなと思います。万が一、並ばれている方がパンクしそうになるような状況のときは、当然事前に予約状況が分かるので、把握したうえで事故が起きないように、エスカレーター等の措置については、これはOsaka Metroも含めて対応を考えていかないといけないと思います。その事故の懸念というか、エスカレーターの危険性というところは、今おっしゃられた鉄道の方もそうですし、ほかの会議でもこれは議論が出ているところなので、怪我の事故発生のないように、これはしっかり対応していきたいと思います。

 

フリーライター 木下記者

たぶん上側はかなり警戒された気がしたんですけど、下側で私がいた時に肩車でですね、お父さんがちっちゃいお子さん、お父さんだと思うんですけど、入っていかれたりとか、エスカレーターにね。ちょっとあまりに危険なんですけど、下側でそれを注意する人がいないと思いまして、ですから上の警備はかなり厳重にというか、注意されていると思うんですけど、下の入り口に関しても、そういう危ない入り方をされる方に対して、注意する方がいるんじゃないかなと思うんです。

 

市長

どうやろう……。音声ってすみません、そこまで僕も見れてないんですけど、「エスカレーターはお子様の手を引いて、並んでお進みください」みたいな音声が流れているのかどうか、ちょっと分からなくて。肩車をするリスクを想定して、そこに警備員を配置するところまではさすがに対応できないんじゃないかなと。そこはやっぱり、安全にご利用いただくしかないかなと思うので、当然、混雑している場合なんかにはこれは事故が起きないように対応していくと思いますが、今、24時間常にエスカレーターの横に張り付いているという状況ではないと思いますし、それは安全にご利用いただくというのは、夢洲のエスカレーター以外でも、これはぜひ心がけてほしいところかと。

 

フリーライター 木下記者

もちろん、混雑の時の対応で良いとは思うんですけども、肩車はちょっと極端な例ですけど、例えばベビーカーとか、いろんな危険な乗り方があると思うので、ちょっと下側が手薄かなと思ったので申しました。

 

市長

なるほど、分かりました。

 

フリーライター 木下記者

それとあともう一点、最後に大屋根リングですけど、一時退避施設として使用ということなんですけど、今回ちょっと雨とかがですね、横殴りに来て、ほとんど傘が役に立たないという話も聞きましたけど、これはまだ一時退避施設として有効だというふうにお考えでしょうか。

 

市長

とはいえ、例えば雷が鳴った時の対応と、この間から進めてきましたけど、雨が降った時、僕も会場にいましたけど、当然風が強まった時は横殴りで濡れはするものの、じゃあその外はどうだというと、外よりはみんな当然リングの下に来るわけですし、その時にずっと、当然リングの下で立っていたらそれはビショビショになるかもしれませんが、少なくとも会場の別の場所よりは、雨風は少しはしのげたように記憶はしていますので、あまり言い出すと、もう会場に一切来ないでくれみたいな感じにもなりますし、比較して会場の中で比較的安全な場所や、雨風をしのげる場所をお伝えして、そこに来ていただくというのは、これはもう、その手段を取るしかないんじゃないですかね。当然台風が来たり危険な場合は、入場についてどうするかの判断をしていきますが、来られている時にちょっと雨が降って風が吹いてくるから、リングの下も来ないでくれ等の話には、これはならないと思います。ですので、雨風、少し風が強まって横殴りの雨になっても、もちろん濡れることもあるかもしれませんが、少なくとも外よりは濡れませんし、屋根やいろんなパビリオンもありますから、それぞれでご判断いただいて、天候に応じて対応していただきたいと思います。

 

フリーライター 木下記者

ありがとうございます。Osaka Metro負荷軽減というのは、引き続き考えていかれるということでいいですかね。

 

市長

はい、Osaka Metro負荷軽減もそうですし、さっきの事故のエスカレーターのやつも、当然気になりますので、この辺りは確認しながら、僕はもう万博は、内容は本当に胸を張れると思っていて、別に僕が一個一個作ったわけじゃなくて、それぞれの国やクリエイターの皆さんがすごいものを用意しています。これは見ていただくと、絶対にご満足いただけると確信するので、あとはとにかく事故等のないように努める、これが、これから一番重要なところかなと思って、そういったリスクの指摘や気にしないといけない点については、期間を通じてしっかり対応を進めていきたいと思います。

 

フリーライター 木下記者

ありがとうございます。

 

司会

次の質問をお受けします。ほかに質問のある方はいらっしゃいますでしょうか。

 

カメラクルー

なければ、ポケトークを手元で持っていただけますでしょうか。ありがとうございます。

 

司会

よろしいでしょうか。それでは終了いたします。

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