大屋根リングの保存希望について
2025年12月26日
ページ番号:666984
市民の声
民間企業から大屋根リング全体保存の意見があったと新聞の記事で知りました。その案はリングの解体予定費用を全体保存のための修復費用に充てるという真っ当な案だったと思いますが、なぜ却下したのでしょうか。未来の世界の遺産として大屋根リングを全体保存してほしいです。
市の考え方
夢洲地区については、府市、経済界とともに策定した「夢洲まちづくり構想」(平成29年8月策定)及び「夢洲まちづくり基本方針」(令和元年12月策定)において、国際観光拠点の形成をめざすこととしています。
このうち、大阪・関西万博跡地となる夢洲第2期区域については、万博の理念を継承したまちづくりを進めることとしており、令和6年9月に開始した「夢洲第2期区域マスタープランの策定に向けた民間提案募集」において民間開発事業者より具体的な提案を受け付け、令和7年1月に2件の優秀提案を決定しております。
令和7年4月にはこれらの優秀提案を参考に、「万博の理念を継承し、国際観光拠点形成を通じて『未来社会』を実現するまちづくり」をコンセプトとする「夢洲第2期区域マスタープランVer.1.0」を策定し、リングの利活用については、提案内容をベースに関係者と協議を進めていくこととし、その後、博覧会協会・経済界・行政で構成する「大阪・関西万博の大屋根リングの活用に関する検討会」において、夢洲第2期区域で、原型に近い形で残置する方向で進めるべきとの意見があり、令和7年6月、夢洲第2期区域マスタープランVer.2.0(案)を策定し、パブリックコメントを実施しております。
パブリックコメントでは、「原型に近い形」で残置すべきとの市民の意見が多数あったことなども確認しながら、同検討会で議論を重ねた結果、同検討会の総意として、大阪・関西万博のレガシーをわかりやすく残すという観点から、第2期区域の北東部約 200メートルを原型に近い形で残置することが望ましいとの結論を得ましたので、令和7年10月に「夢洲第2期区域マスタープランVer.2.0」を策定したところです。
本マスタープランにおいては、「万博の理念を継承し、国際観光拠点の形成を通じて未来社会を実現するまちづくり」をコンセプトとして、夢洲の広大な土地を活かして、エンターテイメントやレクリエーション機能などの導入を図るとともに、高質なデザインの建築物、水・みどり溢れる空間等が相互に連携することなどにより、夢洲でしか体験できない「非日常」の空間を提供し、世界に類を見ない拠点の形成をめざしています。
一方、大屋根リングにつきましては、「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念を表す、大阪・関西万博の会場のシンボルとなる建築物であり、閉幕後のまちづくりの中で、レガシーとしてわかりやすく将来世代へ継承していくことは、大きな意味を持つものと考えています。
しかしながら、大屋根リングを全周残すことについては、リングは仮設建築物として整備されているため、残置に要する改修や維持管理にかかる費用の財源確保が課題となっており、あわせて、夢洲第2期区域における国際観光拠点の形成に向けたまちづくりにおいて、土地利用の観点などからも課題があると認識しています。
加えて、博覧会協会のリユースに向けた解体スケジュールの関係もあり、あらためて、リングの取扱いを検討し直すことは困難な状況です。
今後、夢洲第2期区域については、令和8年春頃に開発事業者募集を開始することとしており、事業者から、マスタープランを踏まえた、民間のノウハウを活かした提案を広く求めてまいります。
担当部署(電話番号)
大阪都市計画局 拠点開発室 広域拠点開発課(ベイエリアグループ)
(電話番号:06-6210-9328)
対応の種別
説明
受付日
2025年9月13日
回答日
2025年11月18日
公表日
2025年12月26日
注意事項
市民の声の公表についての考え方は、本市ホームページ「『市民の声の見える化』について」をご参照ください。






