市場発、食の情報(No.4:ネバネバ野菜)
2020年8月19日
ページ番号:511821

夏に食べたいネバネバ特集!
No.4では、市場の”食のプロ”がおすすめするネバネバ野菜について、見分け方とおすすめの食べ方をご紹介します。
美味しく食べて、厳しい夏を乗り切りましょう!

食材とネバネバの効果について

概要
長いも
ヤマノイモ科ヤマノイモ属ですが、「ヤマノイモ(山芋)」とは別種です。貯蔵ができるので、長いも自体は一年中出回りますが、新物は10月です。新物は水分が多くシャキシャキの瑞々しい味わいで、とろろにするには程よく水分の抜けた貯蔵品がおすすめです。時期によって違う美味しさを楽しめる野菜です。
オクラ
アオイ科トロロアオイ属の野菜です。一般的にスーパーで目にするのは、緑色で五角形の「角オクラ」ですが、緑色以外にも赤オクラ、沖縄県には丸オクラがあったりと、実は種類も様々です。赤オクラは茹でると緑色になってしまうので、生で食べることで色も楽しめます。
モロヘイヤ
オクラと同じアオイ科に属する野菜です。加熱・切ることで特有の粘り気が出ます。
ただし、種には毒がありますので、自家栽培されている場合は、誤食に注意して下さい。スーパーに並ぶモロヘイヤは、花が咲く前の若芽の状態で収穫されますので心配ありません。
なめこ
モエギダケ科スギタケ属のきのこで、なめたけとも呼ばれます。天然物の旬は10~11月ですが、近年は菌床栽培により、一年中安定して食べられるきのこになっています。

栄養
長いも:カリウム、マグネシウム、アミラーゼ
100gあたりのエネルギーが約65キロカロリーと低めなのに加えて、カリウムが豊富なためむくみ解消や高血圧の予防にもなり、ダイエットには嬉しい食材です。またアミラーゼにより、胃もたれの解消にも効果的です。
オクラ:ビタミンB1、β‐カロテン、食物繊維
ビタミンB1は糖質のエネルギー代謝に関わる重要なビタミンです。カロテンは胃の粘膜を保護したり、免疫力を高めるなどの効果が期待されています。
モロヘイヤ:β-カロテン、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンC、カルシウム、食物繊維、葉酸
モロヘイヤはアラビア語で「王様の野菜」という名がつくほど栄養豊富な食材です。抗酸化作用の高いビタミンやカルシウムが豊富に含まれており、その含有量は青菜の中でもトップクラスです。モロヘイヤには疲労回復・貧血予防・免疫力アップといった効果が期待されています。
なめこ:カリウム、ビタミンB1、ビタミンD、食物繊維、ナイアシン
なめこには食物繊維が含まれ、腸の中で膨らむので腸内環境を整え、便通をよくします。
これらの食材は、血糖値の上昇とコレステロールの吸収を抑制します。さらには、消化を助けたり、整腸作用も期待されています。

市場の”目利きのプロ”に学ぶ、『美味しい』ネバネバ食材の見分け方
長いも
皮が白っぽくハリがあり、傷や黒い染みの少ないもの。
持った時にずっしりと重いもの。
オクラ
切り口が白いもの。
濃い緑色で変色が少ないもの。
産毛がしっかり生えているもの。
モロヘイヤ
太い茎がしっかりしているもの。
葉が柔らかく、緑色が濃いもの。
なめこ
真空パックの場合は、袋が膨張していないもの。
生の場合は、傘や茎の傷が少ないもの。
傘が褐色なもの。

保存方法
長いも
カットしていない状態なら、新聞紙に包み冷暗所にて長期保存も可能です。
カットしてあるものは、切り口が空気に触れないよう、しっかりラップで包み冷蔵庫で保存してください。
オクラ
基本的に冷蔵保存がおすすめです。塩ゆでしてからであれば冷凍保存が可能です。
モロヘイヤ
茹でてペーパーで優しく水気をふき取った後、冷凍保存が可能です。使いやすい大きさに刻んでおくと、少しずつ取り出せて便利です。
なめこ
真空パックも生も、冷蔵保存が基本です。生のなめこは傷みやすいので、できるだけ早く食べましょう。さっと湯通しして冷凍保存も可能です。

”プロ”おすすめの食べ方
長いも
生で良し、煮て良し、焼いて良し、揚げて良しの万能食材!
ちょっと珍しい食べ方は、「長いもの煮ころがし」や「漬物」。
煮ころがしは味が染みてほくほくになり、美味しいとのことです!
「漬物」は出汁醤油や梅酢につけて半日から一日で食べごろになる、とプロおすすめの食べ方です!
薄くスライスして焼いて、塩こしょうで味つけするのも簡単に食べられるとおすすめされるプロも!
長いもを擦った時に茶色くなってしまう場合は、トロロや生で食べるよりも煮る・焼く・揚げる調理がおすすめです。
(注)変色の原因は長いもに含まれるポリフェノールが原因です。そのまま生で食べても問題ありません。
オクラ
茹でておひたしやおかか和えが定番ですが、天ぷらにしても美味しいとプロはおすすめ!
ネバネバを楽しみたい時は、細かく刻むほどネバネバが増します。
モロヘイヤ
定番のおひたし以外でも、スープ、カクテルで美味しくいただけます!
ミキサーにかけると、茎の舌触りも気にならないので、茎まで丸ごと食べたい方はぜひ一度試してみてください。
なめこ
お味噌汁・大根おろし和えが定番です!
おろし和えで食べるときは、ポン酢をかけるとさっぱりいただけるとのことです。
いくつかの食材を一緒に調理してみても、味・見た目も良く、栄養もたくさんとれます。

おわりに
今回は、夏のネバネバ野菜をご紹介しました。
暑い夏を乗り切るにはぴったりの食材ではないでしょうか。
皆さん、ぜひ夏のネバネバ食材を味わってみてください!
〈取材協力〉
大阪本場青果卸売協同組合
株式会社 三佐和
株式会社 吉川商店
株式会社 中西商店
- 大阪市中央卸売市場 食材図鑑【野菜と果物】
- 大阪市中央卸売市場公式X(エックス)
X(エックス)もご覧ください!
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