市場発、食の情報（No.7：さつまいも）

食の情報No.7は、さつまいも。

今回も市場の”食のプロ”に教えてもらいました！

秋の味覚といえば、さつまいも！

そんなイメージがありますが、さつまいもが甘くて美味しいのは、実は12月～3月なんだそうです。

おかずにスイーツに楽しみ方も様々です。

美味しく季節を感じてください。

栄養素：食物繊維、ビタミンC、ヤラピン

さつまいもには食物繊維が豊富で、腸の動きを促すヤラピンという栄養素と合わせてお腹の調子を整えてくれます。また、ビタミンCは熱に弱いのですが、さつまいもの場合はでんぷんに守られるため、加熱してもビタミンCが壊れにくいという特徴があります。

それぞれ種類によって特徴があるそうです。

加熱した時に触感がねっとりしているか、ほっくりしているか。

もう少し種類を増やして分類してみると、

種類によって特徴があるので、ご自分の好みを探して、色々なさつまいもを食べ比べてみるのも楽しいと思います。

また、プロによると、さつまいもの特徴は、産地ではなく品種によるものが大きいそうです。

産地が変わっても、同じように美味しいさつまいもが味わえます！

好みや用途によって、使いたいさつまいもは違うはずです。

その特徴を生かした美味しい食べ方もプロが教えてくれました。

・ねっとりしたさつまいもは、お正月の栗きんとんやジャム、

・ほっくりしたさつまいもは天ぷら

に向いているそうです。

プロがお好きな食べ方は焼き芋！とのことで、ねっとりからほっくりまで好みに合わせて楽しめるとおすすめです。

お家で焼き芋を作る方法は

（1）蓋ができる深めの鍋を用意します。

（2）鍋に石を敷きます。

（3）さつまいもを並べます。

（4）弱火でじっくり焼きます。（小さいもので1時間ほどです）

焼き芋のコツは

・なべ底にさつまいもが直接当たらないようにすること（プロは鍋に石を敷いていました！）

・鍋の温度を下げないよう、蓋はあまり開閉しないこと

・とにかく弱火でじっくり加熱すること

だそうです。

さつまいもは貯蔵されることで美味しくなる食品のため、鮮度が美味しさとは限りません。

そのため葉野菜に比べて、さつまいもを見分けるのは難しいのです。

では、簡単に美味しいさつまいもを見分ける方法はあるのでしょうか。

プロが教えてくれたのは、

切り口から黒い筋ができているもの

が甘くて美味しいそうです。

（この黒い筋はヤラピンといわれる成分です。体に悪いものではありません。）

購入の際にじっくり見て美味しいさつまいもを選んでください！

さつまいもは寒さに弱い食材です。新聞紙にくるんで、常温で保存してください。

また、さつまいもは100日で収穫できて、その後100日保存すると美味しくなるそう。

つまり、早めの時期に出荷されるさつまいもは水分が多いことがあります。

購入後に家で保存して、適度に水分を飛ばしてください。

沢山買ってしまった！という場合でも、家で保存ができますので、安心してください。

芋ほりなどに行かれた際は、3か月じっくり待つと、美味しく召し上がれます！

さつまいもはこれから美味しくなる食材です。

種類ごとの美味しさを楽しんでみてください。

〈取材協力〉

大阪本場青果卸売協同組合

吉川商店株式会社