電気配線の素人工事での火災が増加しています。
2024年6月18日
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配線の素人工事は絶対にしないでください!
近年、大阪市の出火原因で「電気配線類」は上位にランキングされています。
過去10年間の火災原因推移
中でも、使用者本人が電気製品や延長コードの配線を修理する、いわゆる「素人工事」による出火事例が増加傾向です。
【事例1】 テーブルタップの配線を長くするために、別の配線をつないで使用
【事例2】 電気ストーブの配線を途中で切って、別の配線をつないで使用
この2つの事例では、火元の居住者が火災によりお亡くなりになられたため詳しい状況は聞けませんでしたが、接続箇所に仕上げとしてビニールテープが巻かれていたため、タップや製品自体に異常はないものの配線に断線等の不具合があったためご自身で修理したものと考えられます。イラスト ねじり配線内部の様子
写真1 ビニールテープで被覆した配線1
写真2 ビニールテープで被覆した配線2
写真3 素線数の違う配線をつないでいた
他には、テレビの配線や電気ポットの配線を修理して出火に至ったケースもあります。
古い電気製品を否定する訳ではありませんが、中には最近流通している海外製の製品に比べ、故障しにくい日本製の古い製品がまだまだ多く使用されており、特にご高齢の方の使用が多いように見受けられます。
高齢者はものを大切にする方が多く、少々の不具合なら修理して使用する方もおられますが、電気配線を含め電気製品には必ず寿命がありますので、「素人工事」は絶対にしないようにしてください。
ご紹介したように、死者が発生した事例もありますので、ご自身を含めご家族や近所の方々にもお知らせいただき、ご自宅の電気製品の適切な点検や買い替え等についてご検討いただきますようお願いします。電気配線は、「一般社団法人 日本電気配線システム工業会」によりますと、耐用年数は3~5年とされています(電気コード 耐用年数)。
また、家電製品の長期間使用の危険性を、「一般社団法人 日本電機工業会」がホームページに掲載しています(日本電機工業会ホームページ)。
断線を自身で接続し直した電気ストーブ
過去にも電気配線の素人工事について注意喚起しています。
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