救急隊員からのメッセージ あなたからのバトンを待っています
2022年7月1日
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救急隊からのメッセージ
昭和23年4月、1台の救急車により始まった大阪市の救急は、現在25消防署及び25出張所に63救急隊を数えるまでに増強されました。
昭和40年に約3万2千件だった出場件数は右肩上がりに増加し、平成30年は過去最多の約24万件に。
そんな多くの現場を抱える救急隊員が、日々の現場を通して何を感じているのかインタビューしました。

中央消防署 小川救急隊長
救急隊の一日を教えてください
朝9時に勤務をスタートするとすぐ、救急車の使用前点検を行います。
具体的には救急車や資器材の機能が正常か、数量に問題がないかなどについて、私を含めて3名の救急隊員で確認します。
その後は救急現場に備えつつ救急関係の事務をしておりますが、救急隊は出場件数が多いので災害現場に出ている時間が非常に長くなっています。また出場以外の時間は救命講習の指導や救命技術向上のための訓練、搬送後の事務処理などを行っており、翌日朝9時の勤務交代まで、一日があっという間に終わります。

印象に残った現場はありますか?
平成21年に発生した此花区内パチンコ店における火災現場が印象に残っています。
傷病者が多数いたため救急隊が増強され、私は遠方の消防署から現場に向かい、1名の重傷者を病院へ搬送しましたが、現場やそこに向かう途中で「めっちゃけが人おるねん」「早く助けたってくれ」と多くの市民の方から声をかけられ、消防に対する市民の期待の大きさを感じました。
救急隊の仕事をしていて、嬉しかったことを教えてください
救急現場で対応した傷病者の方やそのご家族からお礼の手紙やメールをいただくことがあります。その時には自分が社会の役に立てているとあらためて実感することができ、大変うれしく思います。

市民の方に、メッセージをお願いします
事故や急病が発生した時に、そこに居合わせた人がどのような行動をとるかによって、救命率は大きく変わってきます。
日本では約7万人もの人が突然の心肺停止により亡くなっています。
そばにいるあなたにしか、救えない命があります。
そんな命を救うために基礎的な知識は必要ですが、何よりも大切なのは一歩踏み出す勇気と、絶対に助けたいという強い思いです。
万が一の時に勇気ある一歩を踏み出せるよう、ぜひ救命講習を受講してください。
皆さんの勇気と想いを、いつでも応援しています。
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救急情報ページ 『救急の現場から』
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