ええことづくめ!お風呂の健康効果とおすすめの入浴法
2019年12月26日
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毎日のお風呂。お風呂に入ると健康効果が盛りだくさんなこと、ご存知でしたか?
最新の研究では、毎日入浴することが介護予防につながるという研究結果(注1)も得られているんです。
大阪市水道局では、入浴に関する専門家である早坂信哉先生のご助言も踏まえながら、お風呂による健康効果とおすすめの入浴方法をご紹介しています。
(注1)14,000人を対象に3年間追跡調査を行ったところ、「入浴回数が週7回」の人たちは「入浴回数が週0~2回」の人たちに比べて、要介護になる割合が3割低いという結果が出ています。
早坂信哉先生 プロフィール
•昭和43年生まれ、宮城県出身
•東京都市大学人間科学部教授(医学博士)
•一般財団法人日本健康開発財団 温泉医科学研究所所長
•著書に「最高の入浴法~お風呂研究20年、3万人を調査した医師が考案」など
こんなにあった!お風呂の健康効果
温熱作用
効果:疲労回復、快眠、リラックス、神経痛改善、腰痛・肩こり緩和 など
温かい湯船に入って体が温まることで、次のような効能が得られます。
- 血管が広がり、たくさんの血液が体内を巡ることで、新陳代謝が活発となる。
- 「体の修復」や「リラックス効果」をつかさどる副交感神経が優位な状態となる。
- 筋肉が緩み、関節の緊張が和らぎ、神経の過敏性が抑えられる。
静水圧作用
効果:足のむくみ解消、疲労回復 など
湯船につかり、体全体に水圧がかかることで、次のような効能が得られます。
- 足のむくみの原因となる滞留した血液を水圧で押し戻すことができる。
- 水圧がかかることで血液の流れが良くなり、新陳代謝が活発となる。
浮力作用
効果:リラックス、腰痛の緩和 など
湯船につかり、体に浮力がかかることで、次のような効能が得られます。
- 重力から解放され、関節や筋肉の緊張がゆるむ。
粘性・抵抗性作用
効果:生活習慣病の改善 など
湯船につかり、水中でストレッチなどをすることで、次のような効能が得られます。
- 筋肉に刺激を与えることができ、手軽に運動療法的効果を得られる。
清浄作用
効果:肌の健康の保持 など
湯船につかり、毛穴が開くことで、次のような効能が得られます。
- 皮膚の表面にある汚れや皮脂を流れ出させることができる。
効果バツグン!おすすめの入浴方法
(1)お風呂に入るタイミング
快眠や疲労回復の面から最も効果があるのは、就寝の1~2時間前になります。
これは、入浴したことで上がった体温が下がっていくタイミングで眠りにつくと、質の良い睡眠がとりやすいためです。
(2)お湯の温度と湯量
リラックスやストレス解消の面から最も効果があるのは、温度は40℃くらい、湯量は肩まで浸かるくらい(全身浴)です。
40℃くらいという、熱すぎない温度にしておくことで、リラックスして副交感神経が優位な状態となりやすく、またのぼせるなどいったリスクも少なくなります。
また、肩まで浸かることにより、半身浴と比較して、温熱効果・静水圧効果・浮力効果を効率的に得ることが期待できます。ただし、心臓や肺に疾患のある方は、体への負担を和らげるため、温度は38℃くらい、湯量はみぞおちの辺りまで浸かるくらい(半身浴)にする方が良いでしょう。
(3)入浴時間
全身浴の場合は、10分程度浸かるのがおすすめです。長時間浸かりすぎると、のぼせる危険があるので、おすすめできません。
目安としては、顔や額が汗ばんでくるくらいまで、と考えると良いでしょう。
入浴後は、湯冷めしないよう、ちゃんと水分を拭き取って、体を冷やさないことが大切です。また、水分補給も忘れないようにしましょう。
気を付けよう!入浴する際の注意点
健康効果がたくさんある入浴ですが、次のように気を付けていただきたい点もあります。
入浴の際は以下の点を守って、安全に入浴を楽しみましょう。
(1)血圧の急激な変化に注意しましょう
また、そこで寒くなった体を温めるために熱いお湯にいきなり入ると、再び交感神経が刺激されて血圧がさらに上昇してしまい、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが増してしまいます。
対策
- 脱衣所をリビングに近い温度(22~23℃くらい)に温めておく。
- 浴室も、湯船のフタを開けるなどして、温めておく。
- お湯の温度は熱くしすぎない(42℃以下にする)。
- かけ湯(心臓から遠い手足からスタート)をしてから湯船につかる。
(2)長湯は避けましょう
長時間、湯船につかっていると、汗をかくことで体内にある水分が奪われて脱水状態となり、血液の粘度が上昇して凝固(固まってしまうこと)が起こりやすくなります。
脱水状態や血液の凝固が起こると、熱中症や心臓発作につながり、意識障害を引き起こすこともあります。
対策
- 入浴前に十分な水分補給をしておく。
- 発汗したり、眠気を感じたらすぐに湯船から出るようにする。
(3)食事直後やお酒に酔った状態での入浴はやめましょう
(4)子どもから目を離さないようにしましょう
小さい子どもは頭が大きく、バランスが悪いため、ちょっとしたことで湯船に転落してしまうことがあります。
子どもは大人と比較して皮膚が薄く、温度・浸透圧・成分・静水圧に敏感で、体温調整能力も低いです。また、基礎代謝が低く、大人よりも体の体積が小さいので、気温が高い時期には熱が身体にこもりやすく、のぼせやすくなっています。
子どもと入浴する時は、目を離さず、のぼせているようであればすぐに湯船から出してあげてください。
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