1.観光バス駐車対策の必要性
2024年11月13日
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観光客の移動手段の一つである観光バスは、「機動性」や「随時性」、「集団移動の容易さ」などに優れており、団体ビジターの本市へのアクセス手段及び市内周遊の交通手段として利便性が高く、都市観光の足として重要な役割を担っている。

本市では、観光来訪先が多い都心部及び臨海部に観光バス交通が集中しており、そこでは、観光客の乗降のための停車や一時待機のための駐車、観光客の宿泊に伴う夜間の駐車が行われている。しかし、観光施設やホテルといった集客施設でバス専用駐車場を保有しているところは少なく、多くの集客施設において観光バスの乗降は付近の路上で行われている。また、都心部の主要ターミナル周辺においては、鉄道から観光バスへの乗り継ぎや大阪から他都市への観光ツアーなどの出発・解散のための停車が行われている。
このように、観光来訪先が多く、また、バスへの乗り継ぎが行われる主要ターミナルを有する都心部では、駐車需要が特に多く、観光バス駐車場は不足している。そして、観光バスの路上駐車は交通渋滞の一要因となっているとともに、路上での観光客の乗降は交通安全上の問題にもなっている。
一方、大阪市では国際集客都市づくりを進めており、本市への観光目的来訪者は増加している。今後は高い経済効果が期待される滞在型ビジターの誘致が重要な課題であり、その施策の一環として、団体ビジターの滞在型観光を促進する観点から、観光スポットや水上交通へのアクセス機能の向上、宿泊需要への対応など観光バスの駐車対策を早急に進めていく必要がある。
これらのことから、観光バスをとりまく課題は以下のように、「都市交通の視点」と「集客都市大阪の視点」の2つの視点から整理される。
この2つの視点から観光バス交通の特性に応じた「観光バス駐車基本計画」をとりまとめる。
1) 都市交通の視点
- 観光バス交通の駐車需要に対応する駐車スペースを確保し、
- 運行実態に応じて駐車スペースを効率的に運用することにより、
- 路上駐車を削減し、交通の円滑化を図る。
2)集客都市大阪の視点
- 駐車スペースの確保と有効活用を図ることにより、
- 観光バスの利便性を向上し、
- 大阪の集客力の向上・拡大、滞在型観光と市内周遊の促進に寄与する。
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