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福島区の都市景観資源(わがまちナイススポット)

2024年1月30日

ページ番号:162394

福島区の都市景観資源(わがまちナイススポット)について

 大阪市では、福島区の都市景観資源の発掘のため、福島区未来わがまち会議との連携により「わがまち自慢の景観」を募集し、大阪市都市景観委員会の審議を経て、平成24年3月30日に14件を都市景観資源に登録しました。

都市景観資源一覧表
 海老江地区の樹齢200年のクスノキ 海老江八坂神社 聖天了徳院
 春日神社(野田藤発祥の地) 野田恵美須神社 大阪市中央卸売市場本場
 トンネルの路地 野田緑道 ほたるまち
 福島天満宮 莫大小(メリヤス)会館 TKPゲートタワービル
 旧川崎貯蓄銀行福島出張所(ミナミビル) 日本基督教団大阪福島教会 

海老江地区の樹齢200年のクスノキ(えびえちくのじゅれい200ねんのクスノキ)

福島区都市景観資源(海老江地区の樹齢200年のクスノキ)

所在地

福島区海老江3丁目4番20号

概要

 海老江地区は戦災を免れたため今も古い家屋が残っている。その中で、昔この道路が川だったころから生えている樹齢200年の大きなクスノキは、非常に存在感があり、古き良き福島区の景観を作り出している。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 戦災を生き抜いたクスノキの姿は迫力があり、いつまでも残りそうな勢いを感じさせる。海老江地区の古いまちなみと一体となった景観を形成している。クスノキは足元の植栽とともにきれいに手入れされており、市街地に残る貴重な緑として評価できる。

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海老江八坂神社(えびえやさかじんじゃ)

福島区都市景観資源(海老江八坂神社)

所在地

福島区海老江6丁目4番2号

概要

 境内に天治(1120年代)の年号が刻まれた石灯籠があり、相当古い神社である。その昔は、牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)と呼ばれていたが、明治の初め八坂神社に改称された。この辺りは元々河口の砂洲で干拓により村ができ、鎮守社として創建されたものと思われる。毎年12月に古式そのままに、非公開で行われている宮座神事が大阪府無形文化財に指定されている。毎年夏祭りには地車3基、枕太鼓1基の巡行が行われ夏の風物詩のひとつになっている。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 重厚な趣のある神社である。周辺の住宅地からつながる鳥居のあるアプローチが2カ所あり、地域に開かれている。立派な山車の収納庫もあり、伝統行事とともに地域に根付き、大阪の下町の伝統的な景観を形成している。

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聖天了徳院(しょうてんりょうとくいん)

福島区都市景観資源(聖天了徳院)

所在地

福島区鷺洲2丁目14番1号

概要

 聖天さんの参道は、聖天通り商店街として江戸時代から栄えていたといわれる。今も住民の憩いの中心的寺院である。真言宗東寺派の寺院で歓喜天を祀っている。古くから「浦江の聖天さん」と呼ばれて親しまれ、大変賑わったところである。また、境内の桜・藤・杜若などが目を楽しませているとともに、丸角流の山門は大阪府の文化財に指定されている。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 様々な宗教的または歴史的な建造物が並び立ち、それをめぐる山門からのアプローチが風情を醸し出している。また古くからの伝統行事が現在も催されており、地域の住民に親しまれている様子が感じられる。この地区では数少ない樹木の茂る緑地が残っている。

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春日神社(野田藤発祥の地)(かすがじんじゃ[のだふじはっしょうのち])

福島区都市景観資源(春日神社(野田藤発祥の地))

所在地

福島区玉川2丁目2番7号

概要

 春日神社は、新なにわ筋、玉川南公園の東、緑の玉垣に囲まれた小さな祠。野田村の庄屋であった藤家の氏神として祭られ、往時は広大な境内に大木に絡まりフジが一面に咲いていた。室町幕府二代将軍・足利義詮や豊臣秀吉もフジ見物に訪れたと伝わる。江戸時代は「藤之宮」とよばれ、この地のフジは「野田藤」の名で全国的に知られるようになった。祭神は天児屋根命・天照大神・宇賀御魂神である。その創建は藤原氏の分流、藤原藤足が、この地に移住して、その祖神春日明神を勧請したと、藤家に伝わる『藤伝記』にある。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 「野田藤」発祥の地として貴重な歴史的資源である。玉川池の跡も近くにあり、野田藤を大事に守られている「のだふじの会」の方からの話は興味深い。景観資源として、更なる活用が期待される。

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野田恵美須神社(のだえびすじんじゃ)

福島区都市景観資源(野田恵美須神社)

所在地

福島区玉川4丁目1番1号

概要

 野田恵美須神社は「野田のえべっさん」で親しまれている。いつごろ創建されたのかは不明であるが、境内にある御影石に永久3年(1115年)と刻まれていることから、その頃と推測される。古来から「恵美須の大神」は漁業の神として祀られており、当時このあたりは難波八十島(なにわやそしま)と呼ばれ、漁業中心の地域だった。毎年1月の十日戎には多くの参拝者で賑わい、夏祭りには地車・太鼓・鯛鉾の巡行が行われるなど、地元の氏神として信仰を集めている。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 都心近くにあって、古い姿のまま守られている。歴史性もあり、地域にも親しまれているようであり、きちんと維持されていて美観的にも優れている。夏祭りの地車、十日戎には沢山の人で賑わい、地元に根付く神社である。

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大阪市中央卸売市場本場(おおさかしちゅうおうおろしうりいちばほんじょう)

福島区都市景観資源(大阪市中央卸売市場本場)

所在地

福島区野田1丁目1番86号

概要

 大阪市中央卸売市場本場は、青果・水産物とその加工品や加工食料品を扱う卸売市場。西日本一の取扱高を誇る大規模集散市場である。近年は食品流通の基幹的役割を果たす機能や耐震構造の施設への建替を行い、安治川沿いには船着場や緑道が整備され区民の憩の場になっている。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 大阪の中央卸売市場としての機能や飲食、川沿いの広場、船着場など、魅力あるパーツがそろっている。水都大阪の観光資源としてもっと活かすべきであり、今後の有効な活用を期待したい。

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トンネルの路地(トンネルのろじ)

福島区都市景観資源(トンネルの路地)

所在地

福島区野田2丁目17番12号

概要

 野田商店街を北から南へと安治川の方へ抜ける途中の大野町公園を少し通りすぎた所にトンネルの路地がある。この路地は古い民家と薬屋さんの間の長さが10mにも満たない狭い通路であるが、民家の屋根が路地の上を覆いトンネルになっている。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 明治時代に建てられた長屋の脇にあるトンネル路地。路地をくぐる途中、見上げれば「雲」の文字が見える。大阪で明治時代に建てられた長屋は、野田と空堀だけに残るとのこと。路地を抜けると小さな八百屋がありタイムトリップしたような雰囲気がある。

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野田緑道(のだりょくどう)

福島区都市景観資源(野田緑道)

所在地

福島区野田4~5丁目

概要

 野田緑道は、昭和60年3月に廃線となった中央卸売市場への引き込み線跡地を公園として、整備したものである。地域の環境にうるおいを与える公園として整備され、現在では住民の憩いの空間として親しまれている。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 かつての中央卸売市場専用貨物軌道あとが、遊歩道として地元の協力も得て丁寧に維持されている。現在沿線の建物は、その経緯から、遊歩道に背を向けた状態であるが、今後、顔を向けた状態に変わることを期待したい。

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ほたるまち

福島区都市景観資源(ほたるまち)

所在地

福島区福島1丁目1番

概要

 ほたるのようなやさしい光で川を照らす町になってほしいとの思いから「「ほたるまち」と名づけられ、平成20年(2008年)5月2日に誕生。梅田・福島・中之島が接する大阪の中心地にありながら、川の自然を感じられるこのまちは「文化・情報」(朝日放送本社、堂島リバーフォーラム、ABCホール)、「にぎわい」(堂島クロスウォーク)、「居住」(タワーマンション)の3つの機能を備えた複合都市である。

 また、「ほたるまち」はかつて中津藩の蔵屋敷があり、そこで福澤諭吉が生まれていることから、福沢諭吉誕生地の記念碑も建立されている。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 福島区において、ランドマークとなる現代的な開発により生まれた街区である。街区開発の優良なひとつのモデルとして、認知度が高められることが望まれる。前面にはスーパー堤防と桟橋もあり、福島区の新たな拠点である。

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福島天満宮(ふくしまてんまんぐう)

福島区都市景観資源(福島天満宮)

所在地

福島区福島2丁目8番1号

概要

 この天満宮は俗に「上之天神」と言われ、祭神は菅原道真・大国主命・事代主神などを祀っている。社伝によれば、延喜元年(901年)に菅原道真が、藤原時平により九州大宰府へ配転させられた際、当地の里人徳次郎が旅情を慰めたことをいたく喜ばれ、この辺りを餓飢島と呼ばれていたのを福島と名づけられた。後年、菅原道真が大宰府で失意のうちに死亡したのを聞いたこの地の里人らが、小祠を建てたのが起源とされている。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 街中の古い神社が丁寧に維持されている。歴史性も感じられ、地域にも親しまれているようである。国道2号線に近く、高層ビルや多大な交通量がある中で境内へ入ると非常に静かで、都会のオアシスとなっている。

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莫大小会館(めりやすかいかん)

福島区都市景観資源(莫大小(メリヤス)会館)

※2023年11月現在、解体済

所在地

福島区福島3丁目1番39号

概要

 堂島大橋北詰に位置する「莫大小(メリヤス)会館」は、大阪輸出莫大小工業組合が、組合の事務所として、昭和4年(1929年)の第1期、昭和12年(1937年)の第2期に分け建設した。伸縮自在なメリヤスは莫大にも小にもなる意味から「莫大小(メリヤス)」とされた。現在は、テナントビルとして、建築設計事務所やレストラン・カフェ、ギャラリーなどが入居している。(設計:宗建築事務所、施行:大阪橋本組)

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 レトロな建物がきっちりと残されており、テナントの看板等にも気配りが見受けられる。福島区には戦前戦後を通じ地場産業としてメリヤスの関連工場が多くあった。福島区とメリヤス加工との太い結びつきを示す歴史的資源である。

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TKPゲートタワービル(てぃーけーぴーゲートタワービル)

福島区都市景観資源(TKPゲートタワービル)

所在地

福島区福島5丁目4番21号

概要

 TKPゲートタワービル(Gate Tower Building)は、地上16階建てのオフィスビルである。通称「ビーハイブ(Beehive)」で、Beehiveとは「蜂の巣」、「にぎやかな場所」という意味である。高速道路がこのビルを貫通しているのが特徴で、立体道路制度適用第1号のビルである。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 オフィスビルの中ほどに高速道路が貫入する立体道路制度を紹介する貴重な事例である。機能は相互に関係がないものの、大変珍しい建築と土木の複合施設である。

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旧川崎貯蓄銀行福島出張所(ミナミビル)(きゅうかわさきちょちくぎんこうふくしましゅっちょうじょ)

福島区都市景観資源(旧川崎貯蓄銀行福島出張所(ミナミビル))

所在地

福島区福島5丁目17番7号

概要

 JR新福島駅近くの国道2号線に面したミナミ株式会社の建物は昭和9年(1934年)に建てられ、国の登録文化財に登録されている。鉄筋2階・地下1階建てのミナミビルは、イオニア式の4本の円柱が取り付けられた正面が後方に緩やかなカーブを描き、奥行き感を出している。玄関の円弧状のひさしには彫刻が施されているほか、ビル内部の柱の頭にもコリント式飾りが見られ、華やかさを演出している。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 昭和初期の銀行建築。前面は緩やかなカーブを描き、4本のイオニア式オーダーで装飾され、威厳のあるファサードを形成している。大幅な改修もされずに、ほぼ往時のまま残されている。国道2号線に面し、人の目を引く景観資源である。

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日本基督教団大阪福島教会(にほんきりすときょうだんおおさかふくしまきょうかい)

福島区都市景観資源(日本基督教団大阪福島教会)

所在地

福島区福島7丁目19番16号

概要

 大阪福島教会は心斎橋の大丸百貨店を手がけた建築家のヴォーリズの設計により昭和元年(1926年)に起工し、同年12月に竣工、昭和2年(1927年)に献堂式を行った。その後2回の修繕を経て、戦後の昭和25年(1950年)の大修理で装いを一変した。

講評〔大阪市都市景観委員会〕

 ヴォーリズの設計による昭和初期の建築物。シンプルなファサードは風格のあるたたずまいで、周囲の雰囲気から際立った美観性を感じさせる景観資源である。同じ敷地内には幼稚園があり、クリスマス礼拝や音楽発表会は教会の礼拝堂で行われている。

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計画調整局 計画部 都市計画課(都市景観)
電話: 06-6208-7887 ファックス: 06-6231-3751
住所: 〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所7階)

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