平成26年度完成物件

一般

• 大阪城公園大手門・多聞櫓・千貫櫓（改修）

　本工事は、1953年に国に指定された大阪城の重要文化財のうち、1848年に再建された大阪城の正門である大手門とそこから続く大手口桝形の石垣の上に建つ多聞櫓、1620年に小堀遠州の設計・監督の下に築かれた千貫櫓について、櫓の常時公開に向けて改修するものです。

　いずれの施設についても、屋根瓦の欠損が多数見られたため、瓦の補足、瓦止釘の取替えを行うとともに、漆喰壁については、ひび割れ・剥落が広範囲に見られ、上塗直しだけでなく斑直しから行っています。また、大手門では腐食した控柱繋材の笠木の取替や、多聞櫓では扉等の鉄部塗装と合わせて欠損した鉄鋲の新調等、重要文化財としての価値を後世に伝えるため、細部にわたった補修を一体的に行っています。

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