生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 北浜ネクスビルディング[旧大阪大林ビル]
2025年4月3日
ページ番号:643900

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
高さ約120m、地上32階建てのこの超高層ビルは、1973年に当時大阪で最も高い建築として完成した。起工した1971年は、大林組が1892年に大阪で創業してから80年にあたり、完成から2013年まで大林組の大阪本店が置かれていた。大阪における超高層時代の幕開けを告げた建築は半世紀後の今も、毅然とした姿で他から際立っている。柱梁も窓ガラスも黒い色彩でまとめられ、それらの間に凹凸がなく、全体はエッジの効いた矩形である。周囲の空地とそこに植えられた緑は公共的な憩いを提供し、それが同時に、統一された人工物という感覚を高めている。外周にボックス柱を採用したことによる柱間隔の広さも、都市的なスケールに似つかわしい。設計も施工も精度の高さを感じさせ、拡張する都市に向き合っている。日本を代表する総合建設会社の自社ビルにふさわしい姿が目指されたことが分かる。(倉方俊輔)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市中央区北浜東4-33
[建設年]1973年
[設 計]大林組
探している情報が見つからない

このページの作成者・問合せ先
大阪市 都市整備局企画部住宅政策課まちなみ環境グループ
住所:〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所6階)
電話:06-6208-9631
ファックス:06-6202-7064