生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 大阪富国生命ビル
2025年4月3日
ページ番号:647318

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
地上28階、地下4階の超高層ビルのデザインアーキテクトを世界的に著名なフランス人建築家、ドミニク・ペローが務めた。デザインを行う上で最も注目したのは、敷地が梅田の地下街につながっていることだった。そこから「最も生き生きとして直立している自然物である樹木」になぞられて建築が構想された。大きな樹木の根元のように地下空間から生え、それが上層に行くにつれて平滑さを増しながら空に向かって伸びる。そんなイメージが外観に反映されている。内部の顔は、地下2階から地上4階までに設けられた吹き抜けだ。地下街から入るとはるか上空に地上を行き交う人びとが見え、降り注ぐ光の中でガラスやパンチングメタルといった工業素材と自然素材とがハーモニーを奏でる。地下街と直結した超高層ビルを珍しく感じる外部の目から構想された、生き生きとして未来的な建築。大阪が異邦人を生かした好例である。(倉方俊輔)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市北区小松原町2-4
[建設年]2010年
[設 計]清水建設株式会社、ドミニクペロー
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