生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 大阪ステーションシティ
2025年4月10日
ページ番号:647324

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
鉄道駅の形式は大きく分けると「頭端式」(ターミナル)と「通過式」となるが、2011年に5代目の大阪駅として開業した大阪ステーションシティは、1874年に誕生した初代の大阪駅以来の通過式を生かした建築である。南北のビルは、ホームの上を走る幅広い通路で結ばれている。通路の上部の「時空(とき)の広場」は5階に直結し、発着する電車も行き交う人々も眺めることができる。約180m×約100mもの大屋根は都市の活動を包み込んで、多様なものが共にあることを日常的に実感させてくれる。日本は大阪を筆頭に、駅という場所を経由地として捉えるだけでなく、ターミナルデパートを設けるなど目的地としても発達させてきた。最新の建設技術が駆使された大屋根は、そんな歴史的な鉄道文化に新たな形を与えている。(倉方俊輔)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市北区梅田3-1-1ほか
[建設年]2011年
[設 計]安井建築設計事務所・JR西日本コンサルタンツJV
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