生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 新大阪駅
2025年4月3日
ページ番号:647327

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
世界初の高速鉄道として1964年に開業した東海道新幹線は、駅舎の設計思想も新しかった。建物の中に線路が入り込むのではなく、構造体である高架橋の内部にプラットフォームや駅舎に必要な諸施設が収まる形で設計されたのである。したがって、駅舎は細長くスマートになり、外から見ただけでも、新技術を投入した車両こそが主役であることを教える。そんな当時新鮮なイメージは今も、東海道新幹線の終着駅として新たに建設された新大阪駅の特徴となっている。とりわけ駐車場などがあって視界が開けた南面に、完成時の外観が良く残されている。一直線に続くガラス面に80cmと40cmのアルミサッシが割り付けられ、巨大で正確な機構を連想させる。プラットフォームの柱間も統一、在来線や駐車場との乗り換えも最短距離にするなどの合理的な設計が成功して通り過ぎがちなのだが、たまには立ち止まってほしい。(倉方俊輔)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市淀川区西中島5-16-1
[建設年]1964年
[設 計]日本国有鉄道大阪幹線工事局鉄道会館一級建築士事務所
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