生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 本願寺津村別院[北御堂]
2025年4月3日
ページ番号:647352

選定

平成26(2014)年 選定

[解説]
信心が過去のものではなく、現代に生きているからこそ、寺院の形も変わり得る。本願寺津村別院[北御堂]は、全国的に見た時にも、戦後に大胆な形態を採用した由緒ある寺院の筆頭である。1945年3月の大阪大空襲で焼失した江戸時代以来の木造伽藍に代わる建物を、弟子の丹下健三を世界的建築家に押し立てたことで知られる岸田日出刀が設計、丹下の代表作である国立代々木競技場と同じ1964年に完成した。都市的なスケールを持った鉄筋コンクリート造の構造物に本堂やホール、事務室といった複数の機能を集約させ、近代的な合理性と空間性を獲得している。市街地にあって南御堂と共に船場商人の信仰を集めてきたという日常的な伝統と、戦後の新しい気概の双方が無くては生まれなかった建物だ。(倉方俊輔)
※解説文は2014年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市中央区本町4-1-3
[建設年]1962年
[建設年]岸田建築研究所(岸田日出刀)
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