生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 住友ビルディング
2025年4月10日
ページ番号:647405

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
都心のオフィス需要が増大した高度経済成長期、建物の高さは法律で31mにおさえられたため、上ではなく横へと膨らむ「マンモスビル」が登場した。住友ビルは特例で高さ45mの12階とし、延べ床面積約9万㎡、床面積では当時西日本最大、現在も賃貸オフィスビルの1階当たりの床面積としては大阪最大の規模を誇る、大阪を代表するマンモスビル。正方形に近い平面に十字に通路を通した明快なプランは周辺の街路にも似て、3,500人が働くひとつの街のようだ。外観は水平連続窓にアルミとステンレスの金属素材を組み合わせた軽快なファサードで、西隣に建つ三井住友銀行大阪本店ビルの重厚さと対照をなしている。戦前の大大阪時代と戦後の高度経済成長期を代表する新旧の住友ビルが土佐堀川に面して並ぶ景色は、大阪の近現代建築史を生きて伝える貴重なビル景観だ。(髙岡伸一)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市中央区北浜4-5-33
[建設年]1962年
[設 計]日建設計工務(現在:日建設計)
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