生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 住友倉庫大阪支店川口倉庫
2025年4月3日
ページ番号:647432

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
明治に開港した川口とその周辺には、貿易港として複数の倉庫建築が建てられたが、住友倉庫は1902(明治35)年以降、現在の大阪市中央卸売市場の地に1万㎡以上の床を誇る倉庫群を形成していった。それが1931(昭和6)年に開場する市場の建設に伴って大阪市から移転を求められ、対岸の川口に新たに建てたのが、現在の川口倉庫である。住友倉庫はそれまでに様々な構法を用いて倉庫を建設してきたが、社内で倉庫の設計を主導した常務取締役(当時)の山本五郎はある文章で、「殆ど完全な、(中略)世界の何処へ出しても恥ずかしくない」倉庫を作ったと自負している。当時、倉庫建築としては国内初の6階建で、「堅牢」のイメージをそのまま形にしたような鉄筋コンクリート造の倉庫建築は、かつてこの地が港として栄えたことを今に伝える、大切なシンボルとなっている。(髙岡伸一)

[概要]
[所在地]大阪市西区川口2-1-5
[建設年]1929年
[設 計]住友合資会社工作部
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