生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 天満屋ビル
2025年4月3日
ページ番号:647436

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
天満屋ビルは港運回漕業を営んでいた清水潤が建てた近代建築で、天満屋はその屋号を引き継いだもの。清水は築港の住吉大社に大燈籠を寄進するなど、土地の有力者だった。外観のデザインは当時流行したスクラッチタイルの外壁に、水平と垂直を強調した構成がモダンな印象。中谷運輸築港ビルと同様、盛り土によってかつての3階が2階になっているが、曲面を描く外壁に設けられたその大きな開口からは、港の陽光が降り注ぎ、室内のカフェにゆったりとした時間が流れている。3階には、ビル内に露地を設けた「知足庵」という本格的な茶室がある。2020年、設計者の村上徹一の息子である建築士の村上晃一さんが、外観の修景工事を設計するというドラマが生まれた。(髙岡伸一)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市港区海岸通1-5-28
[建設年]1935年
[設 計]村上徹一、清水潤
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