生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 中谷運輸築港ビル [旧商船三井築港ビル]
2025年4月3日
ページ番号:647440

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
1903(明治36)年に整備された築港大桟橋(現・中央突堤)のたもとに、天満屋ビルと肩を並べて建つ中谷運輸築港ビルは、1933(昭和8)年に大阪商船(現・商船三井)が、船舶の切符売場兼船員の待合所として建てた近代建築。現在は2階建にみえるが、実は竣工当時は地上3階建だった。大阪の海に近いエリアは昔から地盤が低く、台風などの水害に繰り返し悩まされてきたことから、戦後の復興事業によってこのあたりの道路全体が2mほど嵩上げされた。その結果、建物の1階がほぼ地中に埋まってしまったのだ。南側の立面がシンメトリーなのに、入口が右の角に設けられているのは、嵩上げされた際に新しく設けられたから。また当初は全体が凸型の形態で、両肩の部分は後に増築されている。解体の危機をくぐり抜け、1階に飲食店などが入居して活用されている。(髙岡伸一)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市港区海岸通1-5-25
[建設年]1933年
[設 計]不詳
探している情報が見つからない

このページの作成者・問合せ先
大阪市 都市整備局企画部住宅政策課まちなみ環境グループ
住所:〒530-8201 大阪市北区中之島1丁目3番20号(大阪市役所6階)
電話:06-6208-9631
ファックス:06-6202-7064