生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 輸出繊維会館
2025年4月3日
ページ番号:648251

選定

平成25(2013)年 選定

[解説]
大阪を拠点に数多くの名作を設計した建築家・村野藤吾の技が冴える。といっても、一見すると派手さのないビルらしい外観なので、多くの方が気にせずに通り過ぎてしまうかもしれない。しかし、眼を凝らせば、直線的なイタリア産トラバーチンの壁と、キラリと光る角を丸めたアルミサッシの取り合わせに、レトロ感と未来感が不思議に混じり合っている。西側に張り出した玄関庇や、内部の手すりも繊細な造形。内部の壁画は堂本印象によるもので、その中でも前室の壁画は“万邦交易”を表現している。こうしたアーティストとのコラボレーションも村野のお家芸だ。大阪の繊維輸出業界が生み出した、時代を超越した会館である。(倉方俊輔)
※解説文は2013年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市中央区備後町3-4-9
[建設年]1960年
[設 計]村野・森建築事務所(村野藤吾)
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