生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 日本圧着端子製造株式会社
2025年4月3日
ページ番号:648268

選定

令和5(2023)年 選定

[解説]
外観を特徴づけているのは、周囲に用いられた12cm角の杉材。壁で遮断するのではなく、内外を適切な関係でつなぐルーバーの役目を果たしている。これが一階分の長さでボルト留めされ、取り替え可能になっているのだ。天然の素材は雨や日の光を浴びて、落ち着いた色味に変化する。歳月を経て更新したとしたら、ぱっと明るくなり、畳を張り替えたように新鮮な気持ちになるだろう。素材が与える効果を時間の流れの中で計画した建物は、かつて船場に建ち並んでいた町家にも通じている。このグローバル企業のオーナー経営者は、船場に本社を建てることに思い入れが深かった。若手建築家チームによる住まいに近い提案を採用、玄関で靴を脱ぎ、内部でも木のぬくもりが肌で感じとれる、創造的なオフィス空間が誕生した。(倉方俊輔)
※解説文は2023年度の選定当初の内容です。

[概要]
[所在地]大阪市中央区道修町3-4-7
[建設年]2013年
[設 計]Atelier KISHISHITA+Man*go design
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